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レスポンシブ化という新たなECサイトのスマートフォン対応方法

レスポンシブ化という新たなECサイトのスマートフォン対応方法

スマートフォン

Googleが提供するデータによると、ショッピングをしようとしている人の71%がスマートフォンを起点に商品を探しているようです。

スマートフォンを起点に購買

スマートフォンを起点にショッピング行動を始めた消費者はスマートフォン向けECサイトが充実していないことで、PCサイトへ“仕方なし”に引継ぎ利用する傾向も多く、この際に多くの消費者がECサイトから離脱します。ですからスマートフォンECサイトで完結できる十分なコンテンツがEC事業者には求められています。

今後、ますますECサイトのスマートフォン対応が重要となり、EC事業者も強化を加速していくことになると思いますが、ECサイトのスマートフォン対応には少し気を付ける必要があります。なぜなら、安易にこれまでのスマートフォン対応方法をとることがすでにリスクになっているからです。

これまでの対応方法「自動変換方法」と「スマートフォン専用サイト構築」の崩壊

ECサイトのスマートフォン対応として、これまでに多く実施されてきている方法には「自動変換方法」「スマートフォン専用サイト構築」があります。

自動変換方法とは

PC向けに構築したWebサイトを自動的にスマートフォン向けに変換する仕組みのことです。

PCという大きなブラウザ向けに作成した画像やテキスト(文章)をスマートフォンという小さな端末へ、テキストのレイアウトを変更したり、画像を縮小したりして表示する方法です。

メリットは既存のPCサイトをベースに“変換する”ため、簡単にスマートフォンサイトを導入できるということです。しかし、その反面デメリットはECサイトとしての機能を十分なさないという点です。要は売れないのです。

当然スマートフォンで閲覧している消費者への満足度を高めるためには、その専用の画像やテキストを専用のレイアウトで配置することが最適です。しかし“変換”というのは、PC向けに作成したコンテンツを“とりあえずスマートフォンで見られるように変換する”ことであるため、結果的にそのコンテンツに訴求力はなく、売れないという結果になります。

そこで、自動変換+独自デザインという方法で補強をするのですが、その手間やコストはこれまでのスマートフォン専用サイトを構築運用することと変わりなく、中途半端にコストばかりが発生することになります。

自動変換は単にテキストが読めればよいレベルのWebサイトなら役に立ちますが、商品をしっかりと説明しなければないECサイトや情報をしっかりと説明してCVRを高める目的のWebサイトには合わないのです。

スマートフォン専用サイト構築とは

スマートフォン用のページをスマートフォン専用CMSなどでPCとは別に構築する方法です。

ECサイトはこの方法と上記の自動変換を合わせたハイブリッド型になっている場合が多いです。多くの場合、商品ページなど主要な部分は自動変換されますが、訴求性が低い「特集ページ」や「TOPページ」の訴求性を高めようとすると、スマートフォン専用のCMSでPCとは別にスマートフォンページを構築しなければなりません。

この「スマートフォン専用サイト構築」は、これまでの効果的なスマートフォン対応ソリューションとして多く実施されてきました。

今すぐECサイト構成の問題確認が必要」でもご紹介している、マルチデバイス対応の「ページ分離構成」がそれに当たります。

「スマートフォン専用サイト構築」のメリットはスマートフォン向けに専用のサイト(HTML、画像、テキストなど)を構築するため、当然スマートフォンで閲覧した場合の満足度は高く、そのCVRも高いという検証結果が得られています。弊社でも1年前まではこの方法を推奨し、私たちも「これが最も有効」だと信じていました。しかし、この方法にもすでに無理が生じています。

スマートフォン専用サイト構築はスマートフォン対応に有効ではない

作業中の男性

スマートフォン専用サイトを構築することはスマートフォン対応に有効ではない、一見矛盾しているように思われますが、今後のECサイトの流れを考えた時に大きく2つの問題が浮かび上がってきました。

[1] 煩雑で管理ができない問題

PCサイトとは別にサイト構築する手間がかかり、結果的に細部まで十分なスマートフォン対応できない、またサイトマップの構成がPCとスマートフォンで異なり、リダイレクト関係も複雑で、事実上管理ができていない、などの問題が生じる恐れがあります。

[2] SEO上の問題

SEO上注意しなければいけない点が増え、ペナルティーを受けるリスクも高くなっている。

[1]については、PCサイトとは別々にスマートフォンサイトを構築運用するため、単純にサイトを運用する手間が2倍かかるということです。これがけっこう大変で、実際、頻繁に更新が要求され、しかもモールでの展開などが忙しく、1店舗当たりの売り上げもなかなか伸びないECサイトでは、それほど人手が割けないのが現実です。ですから、細部までのスマートフォン対応ができないことも事実です。

これまでは少々スマートフォン対応が弱くても、スマートフォンのアクセスが少ない状態なら問題になりませんでした。しかし、これからはそうはいきません。その上、スマートフォンのみならずタブレット対応も考えなければいけないのです。タブレット用にもう1サイト追加……とは、現実問題としてほとんど採用に値しない選択です。

[2]SEO上の問題については、あまり認知されていませんが、[1]以上に重要な問題です。例えば重複ページとしてのペナルティーを避けるためにcanonical(カノニカル)タグの設定は重要とされていますが、当然PCサイトとスマートフォンサイトでHTMLが分離している場合はそのリスクがあるためこれらの設定が必要となります。しかしそれらの設定をすることすら知らない方が多くいらっしゃいます。

また、非リンクの効果を考えた場合もPC/スマートフォンで2つのURLが存在してしまい、非リンクが1つのURLに集まりにくくなります。

Googleキャプチャ

最近ではスマートフォン対応が細部まで適正に実施できていない場合、Googleの検索でスマートフォンへの対応が不適切なサイトの順位が引き下げられる傾向にあります(Googleがスマートフォンへの対応が不適切なサイトの順位引き下げを発表)。

例えばPC閲覧からスマートフォン閲覧とデバイスを跨いだ利用に関しても違和感なく消費者へ満足度を与えるように、スマートフォン専用のECサイト運用を行う必要があるということです。逆にこれらができない場合はリスクだけが肥大化し、いつしかスマートフォンのGoogleの検索でサイトが出てこないということになりかねません。

要は、スマートフォン専用のECサイトを構築運用するのは良いが、スマートフォン対応を細部まで完璧に実施しないと消費者の満足度のみならず、検索エンジンの順位低下も発生してしまうということです。

そこで救世主のように出てきたスマートフォン対応が「レスポンシブ化」です。これまでのPCサイトをレスポンシブECサイトの1URL-1HTMLの構成に変更し、スマートフォンのみならずタブレットやガラケーにも同時対応する方法です。そして今後出てくるであろうTVデバイスなどにも対応させることが可能です。

このレスポンシブ化はECサイトを運営するプラットフォームをレスポンシブ対応のプラットフォームに変更する必要はありますが、特に1からECサイトを作り直す必要がないため比較的容易に実現できます。

そしてレスポンシブ化の効果は現時点のECサイトのスマートフォン対応方法のソリューションとしては最も高い効果があります。

今後最適なスマートフォン対応の方法を考える

ますますスマートフォン対応が重要になっていることは明白です。しかもどのスマートフォン対応方法をとるかがこの先の売り上げに大きな影響を及ぼします。

ですから今一度、各スマートフォン対応方法のメリット/デメリットを整理し、どの方法を取っていくのか検討すべきです。スマートフォン対応方法の種類と効果を以下に整理したので参考にしてください。

ECサイトのマルチスクリーン対応方法と評価

消費者は70%以上がスマートフォンを起点にショッピングをしているのですから、今後は“スマートフォン対応”のように、「これまでのPCサイトを中心とした運営に追加でスマートフォン対応をしていく」という考えではマズイことは明らかです。

また、消費者は同じページをPC/タブレット/スマートフォンなどの複数デバイスで1日に何度も閲覧する傾向にあります。すでに“デバイス”という垣根がなくなりつつあります。デバイスの垣根を作ってしまっているのは提供者(ECサイト側)であることを知らなければいけません。

EC事業者は、これまでの“スマートフォン対応”というPCサイトをスマートフォンに対応させる方法を思考するのではなく、スマートフォンを中心としたあらゆるデバイスで同様のUXの提供を前提としたECサイトの提供を考える必要があります。

異なるデバイスでもアクセスするのは同じURLとし、閲覧するのも同じページ(HTML)、そして、当然それらのページでは同じコンテンツが同じように顧客に訴求されることが重要です。1ソース-1URLのレスポンシブECサイトはそんなニーズを背景として登場したと言えます。

photo credit: The U.S. Army via photopin cc
                   
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