みなさんこんにちは。12月に入り、本格的な年末商戦シーズンになりました。
12月は旧暦で「師走(しわす)」とも言います。語源は諸説あり、はっきりないことが多く正確には分かっていません。一説には、年末になると「師(僧侶)」が忙しく「走」りまわることから、師走と付けられたとも言います。
さて、今回はECサイトの表示速度の改善が期待できるCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)についてご紹介します。
CDNとは
CDNとはContent Delivery Network(コンテンツデリバリーネットワーク)の略で、インターネット上にキャッシュサーバーを分散配置し、キャッシュサーバーからコンテンツを配信することで、負荷分散とダウンロードの高速化を実施する仕組みです。
CDNのイメージを簡単に図にしてみました。
ECサイトにCDNが必要な理由
実は、ECサイトの利用(特にモバイル利用時)では表示速度とコンバージョン率の関連性が高く、米Amazonの調査では「読み込み時間が0.1秒減ると、売上が1%増加する」という実験結果を公表したり、Webユーザビリティの第一人者・ヤコブ・ニールセン博士の調査では、
- 0.1秒迄なら応答が瞬時に返ってきたという印象を与える
- 1秒迄ならユーザーの思考は途切れない
- 10秒迄ならユーザーの注意力は続く
- 10秒遅延してしまうと、ユーザーが即サイトから離れてしまうことも多くなる
という結果が出ています。
つまりECサイトを利用するユーザーの満足度と、ページの表示速度には大きな関係があり、高速化を実現することでお客様のECサイトの売上にも大きく寄与できると考えられます。
表示を安定化させる
また上の図でも解説していますが、CDNではインターネット上にキャッシュサーバーを分散配置しています。
ユーザーからのリクエストに対してキャッシュサーバーからコンテンツを配信することで、プロモーションなどの突発的なアクセス集中時でも、サーバーへの負荷を分散させ、安定的にコンテンツを配信することができ「読み込みが遅い」「表示されない」といった可能性を下げることが出来ます。
MFI(モバイルファーストインデックス)では表示速度もランキングの要因に
2017年、米サンノゼで開催された SMX West 2017のセッションで、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は以下の発言をしました。
“表示速度をランキング要因として組み込んだうえでモバイルファーストインデックス(MFI) を導入する予定だ。”
Googleの検索では現状、PCページがインデックスの対象になっていますが、モバイルページをインデックスの対象にするMFIでは、ページの表示速度もランキングの要因の一つとなります。
つまり、検索結果にも表示速度が影響を与えることになり、より速くユーザーの満足度の高いサイトが上位表示されるため、常時CDNの導入で表示速度の向上により、SEO効果も期待できます。
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