ファッションビルを中心に全国的に展開を進めている、大手百貨店のマルイ。首都圏では若年層を中心にシェアを獲得し、リアル店舗のみならずEコマースにも力を入れています。
今回はそんなマルイのスマートフォンサイトで「ユーザーを逃がさない」ために使われている誰にでもできる簡単な工夫をご紹介いたします。
サイト名 | OIOI web channel |
URL | http://voi.0101.co.jp/voi/index.jsp |
QRコード |
1,商品検索でお客様を離脱させない工夫
商品検索はユーザーが離脱しやすいポイントの一つです。欲しい商品がなかなか見つからず、離脱してしまい他社サイトで買ってしまうケースもよくあります。
百貨店でもあるマルイさんは商品点数も多く、通常のネットからの流入はもちろん、カタログ通販やリアル店舗からの流入も想定されるため、商品検索窓にカタログの商品番号からも直接商品ページへ遷移ができる工夫がされています。
また女性用商品・男性用商品はファーストビューの段階でカテゴリ分けで運用されている為、非常にわかりやすい表示になっています。通常であれば女性用商品と男性用商品は相反する物になるので別サイトにて運用される場合もありますが、ファーストビューにてある程度分けておくことによりユーザーが迷わず商品を検索することができます。
2,ページをできるだけ遷移させない工夫
今までもモバイルファーストマーケティングラボではスマートフォンサイトでの注意点としてページを極力遷移させない重要性をお伝えしてきました。
商品ページでの遷移を少なくする工夫
https://www.aiship.jp/knowhow/archives/2291
今回のマルイ通販でもページをできるだけ遷移させない工夫をされておられます。
3,実店舗との連携
実店舗を展開しているマルイさんならではのO2O(オンライン・トゥー・オフライン)の事例です。
ECサイトの役割としては【物を買って頂く】だけが役割ではありません。アパレル商材の場合、サイズなど実際に確かめてから購入したいというユーザーは非常に多いです。通販サイトの中に実店舗への誘導があり、ECサイトで買わなかったユーザーを実店舗へ誘導して購入ができる仕組みになっています。
実店舗への在庫確認に加え、受け取りや試着をする際の店舗やフロア、電話番号なども記載されておりスムーズに目的にたどり着くことができます。
4,お気に入りアイコン
最近よく目にする、トップページ下に「ブックマークをホーム画面に追加する」ポップアップ。モバイルの場合、ブックマークをされるとアクセスが容易になるのでPCよりも再訪される率も高くなります。
JavaScriptを使って表示しているのですが、スマートフォンの場合、ホーム画面に追加することで通常のアプリを起動する要領でサイトに簡単にアクセスすることができるようになります。
さらにホーム画面に追加するアイコンの画像を設定し、ひと目にどのサイトのブックマークかを分かりやすく表示しているので通常のホーム画面のブックマークよりも視認性が高くリピートしてもらいやすくなります。
このアイコンは何もしなければサイトのキャプチャになりますが、下記サイトに設定方法が解説されていました。ご参考下さい。
apple-touch-icon.png をサイトに設定する意味のまとめ
http://www.drk7.jp/MT/archives/001831.html
これからのEC通販はただ単にweb上で物を売るという概念ではなく、いかにweb以外との連携をしながら販売に繋げていくかも重要になってきます。
次回のサイトレビューもお楽しみに。