2012年後半から2013年にかけてタブレット市場は賑わいを見せておりますが、タブレットに最適化されたサイトは、数える程度しかまだ存在していません。
現状は、多くのWEBサイトは、タブレットでの表示内容をPC表示と同じ状態にしておりますが、「画面サイズだけが類似している」から、といった理由だけで「とりあえずPC表示をさせておけば良い」という考え方では非常に安易です。
タブレットもスマートフォンも使い勝手は同じ
「スマホ広告の誤タップ率はPCの11倍 」と日経デジタルマーケティングが調査結果を報告しておりました。
スマホ広告の誤タップ率はPCの11倍
スマートフォンの場合は、画面サイズが小さく、指先での操作する上で、誤タップする確率も高く、このような調査結果についても納得ができます。
しかしスマートフォンよりも3~4倍サイズの大きいタブレットに対しては、ディスプレイサイズの大きさに惑わされて、タブレットも「ディスプレイをタップする」という操作方法には変わりないにも関わらず、スマートフォンサイト最適化の際に配慮されるべき事項が配慮がなされていないのが現状です。
タブレットもスマートフォン同様に「タップする」というUI(ユーザインタフェイス)上、
- テキストリンクがクリックしにくい
- 小さなボタンは大きく表示させる
- PCサイトの画像を単純に縮小表示させただけのものでは見辛い
等、これらのスマートフォンで使い勝手が悪いと感じる部分は、タブレットでも同等の問題点と捉えなければなりません。
タブレットではタップを意識したサイト作りを
例えば上記のようなサイトを例に挙げましょう。
PC表示であれば、特段、表示上もしくはUI上に問題は見当たりませんが、タブレットで表示させた場合テキストリンクがタップしにくく、誤タップに繋がる危険性が高いです。
テキストリンクの誤タップ回避方法として、テキストリンク箇所だけでなく当該箇所を含む全体をリンク化することで、ユーザビリティは向上します。
このように「タップ」という動作が基本になるタブレットサイトの場合、PCサイトをそのままタブレット表示させるのではユーザビリティの低下を招きます。
スマートフォンサイトを基準にタブレットを始めとする各デバイスサイズに応じて画面設計を最適化する、言わばモバイルファースト思考が必要になります。
WEBサイトへのアクセスはスマートフォンやタブレットでのアクセスが主流になっていくことも予測されていることから、これからのサイト設計の際には、Googleが推奨しているレスポンシブWEBサイトの形式にてサイトを設計・構築していくことが非常に重要になっていきます。
aiship 葉糸