EC-CUBEからクラウド型ASPカートシステムへの移行(リプレイス)方法を徹底解説

EC-CUBEからクラウド型ASPカートシステムへの移行(リプレイス)方法を徹底解説

EC-CUBEは、ECサイト構築に特化したオープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。ECサイト上で独自性の高い販売方法やサービス提供を展開したい場合や、バックヤード側の柔軟な受発注連携など、自社ECの運営に必要な機能を設計段階から組み込みやすいことからEC-CUBEを利用している事業者も多く、推定で35,000店舗以上に導入されていると言われています。

オープンソースをベースに構築することで、ゼロから作るスクラッチ開発よりも初期コストは抑えられるメリットがある一方、ECサイトを運営する際は構築後も継続的にメンテナンスが必要であることを忘れてはなりません。社内もしくは社外で、エンジニアのリソースを用意でき、メンテナンスを行う体制が揃っていれば、運用に問題は生じにくいかと思いますが、以下のような課題を抱えておられないでしょうか?

・システムのメンテナンスにコストがかかる、管理費や人件費を抑えたい。
・希望のECサイトを構築できたが、それ以来バージョンアップしておらず陳腐化している。
・最新のセキュリティ対応やトレンドの機能の導入が必要だが、都度改修していたらコストが嵩む。
・EC-CUBE本体のバージョンアップを迫られている。

本記事では、EC-CUBEでECサイトを構築した後の運営する際に直面しがちな問題点を取り上げ、解決方法を解説していきます。

EC-CUBE運用時に直面する課題

ECサイトを構築し運営していく中で、集客方法や売上拡大、受発注の管理や顧客対応に至るまで様々な課題に直面することでしょう。EC-CUBEをプラットフォームとして選定した場合は、システム面における以下のような課題が挙がります。

システムエンジニアの継続的なリソース確保

EC-CUBEのサイト構築は、社内にシステムエンジニアを抱えて内製する方法と、外部パートナーに委託する方法のいずれかになります。どちらの場合も、構築後にメンテナンスや突発的に発生する不具合対応のために、継続的にその方法を採用し続ける必要がありコストがかかります。
また、担当者の退職や交代に備え、構築や改修に関する仕様書もすべて管理しておく必要があります。仕様書が正しく管理されていないと、そのシステムの理解できる人物が不在となり、メンテナンスや改修をしたくでも実現できない状態に陥ります。

システムの最新性の維持

ECのトレンドは常に変化しています。そのことに関してはこちらの記事の冒頭にても述べておりますが、ECサイトに必要とされる機能は、デザインを含めて常に変化しており、法改正などにより必然的な改修が発生することもあります。手遅れにならないよう常に情報をキャッチアップし、自社ECに必要な機能を取捨選択しながらECを進化させていく必要があります。これを怠るとシステムが陳腐化してしまい、古びたシステムはECの運営のみならず売上にも悪影響を及ぼす可能性があります。

セキュリティの脆弱性対策

EC-CUBEでは、サイト改ざんによるクレジットカード流出問題など、脆弱性に関する注意喚起が度々公表されています。オープンソース型の構築方法であるがゆえ、セキュリティ対策についても利用するEC事業者様に委ねられており、EC事業者様が責任をもって実施する必要があります。
EC-CUBEにてセキュリティの強化を図るためには、EC事業者自身で、セキュリティの脅威や脆弱性を理解し、対策を講じていく必要があります。

EC-CUBE本体のバージョンアップ対応

EC-CUBEは定期的にシステム本体のバージョンアップが行われています。システムがアップデートされること自体は利用者にとってメリットがあると言えますが、その恩恵を受けるためには利用者自身にてバージョンアップ作業が必要となります。

EC-CUBEでは2系、3系、4系がリリースされておりますが、特に2系から3系、2系から4系へのバージョンアップを実施する際は、構築作業をゼロから行う必要があり、実際の作業内容はほぼ作り直しに近いものになります。また、現時点でEC-CUBE2.12系以前は公式サポートが終了しているように、古いバージョンを使い続けるわけにはいかず、EC-CUBEを継続的に利用することは、どこかのタイミングでバージョンアップを迫られることになります。

どのように対処していくか?

スクラッチ開発/オープンソース/ECパッケージ利用で再構築

現在運営しているECサイトが、独自性が高いサイトであると自負している場合や、独特のシステム連携が必要だから自社ECの運営はスクラッチ型しか適していないと判断している場合は、最新バージョンのEC-CUBEや、他のオープンソースやECパッケージソフトを利用する方法で、費用をかけて再構築する道を進みたくなります。この場合、システムは一時的に新しくなりますが、またバージョンアップに迫られたタイミングで同じことの繰り返しが発生します。

クラウド型ASPカートシステムへ切り替え

ECサイトを構築する方法にはクラウド型ASPカートシステムという選択肢もあります。この場合、「ASPの仕様に制約を受けて理想のECを実現しにくい」といった声も聞こえてきそうですが、現在、クラウド型ASPカートシステムには様々なサービスが存在しています。なかにはデザイン自由度の高く自社のブランドイメージをサイトに反映させることができたり、カスタマイズ性の高く機能追加や外部システム連携に柔軟なカートシステムもあります。

クラウド型ASPカートシステムに切り替えた場合、上記であげた課題に対して以下のように解決します。

・エンジニアリソースが不要
・最新セキュリティの導入を含めたシステムの最新化や、システムのメンテナンスやバージョンアップはASP事業者の責任範囲となるため、EC事業者は月々の利用料金を支払うだけでEC運営が可能となる。

しかし一方で、次のような不安も付いてきますが、解消方法についても検討してみます。

やりたいEC運営が実現できるか不安、ASPでは自社のEC運用に支障が発生しないか不安

ASPカートシステムでは、多くのEC事業者に対して幅広く応用できるよう、その機能の多くは汎用的に設計されています。それでもEC事業者によって使い方は様々で、部分的に不都合が生じたり、工夫が求められる場面も生じてくるでしょう。自社ECの運用をシステムの仕様に寄せることを検討し、どうしても難しい部分はカスタマイズができるASPカートシステムの事業者に相談してみると良いでしょう。解決方法を提案してもらえる可能性もあります。

システムを切り替えることで顧客離れや売上低下が不安

システムのリニューアルはどのECサイトにも起こり得ます。顧客に対し事前に告知し、注文操作やマイページのログイン方法などで変更点がある場合は、フロー図などを用いてきちんと説明することで、顧客対応コストやクレームの発生リスクを低減させます。システム切替時にURLが変更になる箇所は、漏れなくリダイレクトすることで、SEOを維持することができ、機会損失は防げます。

EC-CUBEからクラウド型ASPカートシステムへの移行手順

以上の内容で、EC-CUBEからクラウド型ASPカートシステムへの移行に少しでも興味を持っていただいた方向けに、EC-CUBEからの移行(乗り換え)は思いのほか簡単に実現します。手順としては以下の7つのステップで完了します。

1.ECカートシステムの選定
2.申し込み
3.ECサイト制作
4.各種データ登録/移管
5.諸設定
6.テスト注文/受注運用フローの確認
7.サイトオープン作業

これらの手順を詳しく解説した記事がございますので、参考にして頂けましたら幸いです。
参考:ECサイトの新規構築やカートシステム移管(リプレイス/引越し)手順を完全解説

EC-CUBEからの乗り換え先におすすめのカートシステム

最後に、EC-CUBEからの乗り換え先としておすすめのカートシステムをご紹介いたします。
上記の手順通りに進めることで移管を完了させることが可能です。


クラウドECのサイト構築はaishipR-カスタマイズ可能なASP実績No.1
・2000社以上の導入実績があり事例も豊富。
・単品通販から総合通販まで幅広く様々な商材に対応。
・運営に必要な機能が一通りそろっている為、追加開発の必要なし。
・カート部分も含めて、デザインカスタマイズが可能
・全ページ独自ドメイン対応をすることで、完全に自社ドメインで運用可能。
・必要に応じてカスタマイズも可能な為、EC-CUBEやスクラッチ開発に近い。
・メンテナンスやバージョン・アップはASP事業者にて対応。
・AWS対応で大規模アクセスも可能
・ソーシャルギフトなどの最新トレンド機能も搭載

さらにギフトECや食品EC向けに、上記カートシステムを拡張させたaishipGIFTを選択することも可能です。

食品ECサイト構築ならaishipGIFT-ギフト機能充実のクラウドシステム

・ギフトECに必須の熨斗機能を搭載
・三温帯機能で商品ごとに温度帯(常温・冷蔵・冷凍)の設定と出荷場所が設定が可能
・リードタイム設定やヤマトサービスレベル対応で、正確な配送希望日時指定に対応
・依頼主や詳細な熨斗表書き名入れも設定可能
・複数のお届け先入力時でもスムーズに購入可能なギフト専用カートUIを採用。
・贈り物にオリジナルのメッセージカードを付属して注文可能
・商品ごとに店舗受取の可否を設定したり、店舗受取が可能な店舗を複数設定可能


クラウドECのサイト構築はaishipR-カスタマイズ可能なASP実績No.1

累計2000社以上の導入の総合通販型カートシステムで、カスタマイズ性が高く、デザインの自由度はもちろん、各種システムとの連携や機能追加等も独自のカスタマイズができるため、こだわりのある本格的な通販を月額9,800円から実現できます。 またモバイルファースト設計や月2回の無償バージョンアップなどの特徴があり、使いやすさと最新性を追求した通販サイトを構築できます。 さらに信頼性の高いサーバーを採用しており大規模アクセスにも対応できるため、これからさらに通販での売上を伸ばされたい事業者様におすすめです。