自社ECカートシステムにPayPay等のQRコード決済/スマホ決済を導入する方法

自社ECカートシステムにPayPay等のQRコード決済/スマホ決済を導入する方法

日常生活においてキャッシュレス決済が浸透している中、ECサイトにおいてもキャッシュレス決済の多様化が進んでいます。
キャッシュレス決済とは、現金以外で支払う決済手段のことで、ECサイトにおいては、古くから利用できるクレジットカード決済や電子マネー、そして本記事で取り上げるQRコード決済(スマホ決済)のことを指します。


(引用元:SBペイメントサービス株式会社 「最新のECサイトにおける決済手段の利用実態調査」 2022年7月6日)

SBペイメントサービス株式会社より公表されている最新のECサイトにおける決済手段の利用実態調査を確認すると、以下の点を読み取れるかと思います。

・依然としてクレジットカード決済の利用率が過半数を超えているものの、その利用比率は減少傾向にある
・PayPayやその他QRコード決済の比率が伸びている
・決済の多様化が進んでいる

このような傾向は今後も続くと予想できるため、QRコード決済(スマホ決済)の導入を検討しているEC事業者も多いのではないでしょうか。

しかし、ひとえにQRコード決済(スマホ決済)と言っても複数の決済サービスが存在しています。QRコード決済ごとに顧客層やサービス内容が異なることから、ECサイトにて豊富な決済手段を用意しておくことは、ECの利用者視点では利便性の向上に繋がる一方、受注運営側の業務フローが複雑化する懸念点もあがります。

本記事では、自社ECサイトにスマホ決済(QRコード決済)を導入する方法を、PayPayオンライン決済をはじめ、希望する決済を一括で導入し、かつ円滑に運営できる方法について解説していきます。

QRコード決済(スマホ決済)とは?

QRコード決済とは、スマートフォンのカメラ機能を利用して店舗側が用意したQRコードを読み取るか、スマートフォン側に表示されている決済用のQRコード(バーコード)を店舗側の決済端末で読み取ることで決済を行うことから、スマホ決済やバーコード決済とも呼ばれています。

QRコード決済には、PayPayの他、楽天ペイ、d払い、auペイ、メルペイなどがあり、事前にクレジットカードや引落口座と紐づけておくことで、シームレスに決済ができます。ECサイトにてQRコード決済(スマホ決済)と連携しておくと、利用者は希望する決済方法を選択するだけで、決済情報を入力する手間が省ける為、カゴ落ちを防ぐ効果が期待できます。また、EC店舗側に対しても、導入の手軽さや手数料の安さで、クレジットカード決済等と比べて優位性があります。

QRコード決済利用率No.1のPayPay

MMD研究所によって発表された「2022年1月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」によると、「最も利用しているQRコード決済」において、PayPayが群を抜いて利用されており、2022年1月19日時点で利用者数4,500万人を突破したと発表されております。

PayPayでは、消費者向けにお得なキャンペーン定期的に開催されており、その対象はオンラインショップ(ネットショップ)が含まれているものも多い印象です。ECサイトへのPayPay導入は、利便性の高いQRコード決済でショッピングカート内の購入操作をシームレスに実現できるだけでなく、PayPayを導入している店舗が購入のきっかけとして選ばれる場合も考えられます。

PayPayオンライン決済の購入フロー

PayPayオンライン決済導入済みのECカートで、購入したい商品を選択した後、オンライン決済の決済選択項目にて、PayPayを選択し、購入完了まで進みます。この際、面倒なクレジットカード番号を入力する必要もなく、以下で図説する操作方法にてPayPayに設定してある支払い方法(残高払い/クレジットカード/後払い)にて決済が完了します。

スマートフォンの場合

PayPayオンライン決済(スマホアプリ購入の場合)
スマートフォンで購入の場合は、決済方法でPayPayを選択すると、注文完了後に自動的にPayPayアプリが立ち上がり、決済操作を行います。

PCの場合

PayPayオンライン決済(PCで購入する場合)
PCで購入の場合は、決済方法でPayPayを選択すると、そのまま注文完了まで進みます。注文完了画面に表示されるQRコードをPayPayアプリで読み込み、決済操作を行うことで完了となります。

自社ECサイトにPayPayオンライン決済等のQRコード決済を導入する方法

自社で運営するECサイトに、QRコード決済(スマホ決済)を導入する方法は、大きく2通りです。

QRコード用の決済モジュールを開発しECサイトに組み込む

この方法は、ECサイトの構築方法がスクラッチ型などのシステム要件を自由に設計できる場合や、カスタマイズ性の高いECプラットフォームを利用している場合になります。開発費用と期間をしっかりと確保し、カートシステム全体を把握して、QRコード決済を組み込んだことによる他機能への不具合が生じないように対処していく必要があります。
機能追加に柔軟なプラットフォームであったとしても、決済関連の機能追加は入念な動作検証やエラーシミュレーションが必要になり、決済を1つ追加するだけで多くの開発コストと時間を要します。また、実装後も定期的なメンテナンスや、バージョンアップ対応が必要になります。本記事では、QRコード決済にフィーチャーして話を進めておりますが、スクラッチ開発などによるECサイト構築方法では、構築した機能やシステムを含め、メンテナンスや最新化は常に迫られます。
また、今後新たなペイが登場する可能性もあります。例えば、LINE PayがPayPayに吸収合併されたように、最新の動向を自らで追っておく必要があります。

参考:ECサイトの構築方法を徹底比較。プラットフォーム選定ポイントとおすすめのカートシステムを解説

QRコード決済を導入済みのECプラットフォームを利用する

この方法の場合、すでにECプラットフォーム側にて決済モジュールが用意されている為、EC事業者は申込をするのみで、審査が通れば開通となります。また、不要になったらいつでも停止(解約)ができます。

楽天市場やYahooショッピング等のECモールにおいてもQRコード決済(スマホ決済)に対応していますが、楽天市場では楽天ペイのみ、YahooショッピングではPayPayのみといったように、ECモールの運営側が用意した決済に限定されます。

希望するQRコード決済(スマホ決済)を導入するにあたり、一括で複数のQRコード決済を導入することができ、最もスピーディでかつ安価で、メンテナンスのコストもかからない方法が、ASP/クラウド型カートシステム利用です。

複数の決済をまとめて導入可能なaishipシリーズ

クラウド型ECサイト構築ASPのaishipシリーズの場合、PayPay、d払い、楽天ペイ等の各種QRコード決済を、クレジットカード決済(3Dセキュア2.0対応)と同一の決済代行会社にて導入が可能です。これらの決済を1度の申し込みで済ますことで、申込時の手間を軽減できるだけでなく、運用面においても受注後に発生する業務(売上処理やキャンセル処理、金額の変更など)のフローに統一性があり、受注担当者の業務負荷が高まらないメリットがあります。

PayPayオンライン決済導入事例

ECサイトにて、PayPayのオンライン決済導入済みの2サイトをご紹介致します。
PayPayオンライン決済導入済みであれば、以下のようにサイト内にPayPayキャンペーンバナーを表示することもできます。


ECサイト:北海道ぎょれん産直ネットショップ様


ECサイト:創業400年の和菓子屋 虎屋本舗様

まとめ

いかがでしたでしょうか。自社ECサイトにスマホ決済(QRコード決済)を導入する際は、今、必要な決済を単発的に導入するだけでなく、今後の拡張性にも柔軟なシステムで、ECサイト構築・運用することが重要です。また、受注運用フローについても十分に確認した上で、自社ECの運営に最適な方法で導入することがおすすめです。

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