IMJから、「タブレット端末でのサイトユーザビリティ調査」が発表されていました。今までタブレットユーザーを対象にした調査はあまり目にすることはなかったのですが、興味深い結果が出ていたのでご紹介します。
個人的に気になったポイントは以下です。レスポンシブサイトを構築する際のご参考にしていただければと思います。
- 7インチユーザーの70%以上は縦持ちでWebサイトを閲覧する
- タブレットユーザーが読みやすいと感じるフォントサイズは16px
- 7インチタブレットユーザーはタップミスと拡大してタップする割合が多い
- タブレットユーザーに最適なボタンサイズは縦横32px以上
それぞれ詳細を見ていきましょう。
タブレットユーザー全体のWebサイト閲覧時の端末の向きは、64.7%が縦向きで閲覧しているのに比べ、7インチタブレットのユーザーでは75%が縦向きで閲覧しています。
インチ数が小さいほど縦向きで閲覧する比率は高くなる反面、インチ数が大きくなれば縦横関わらずどちらの向きでも閲覧しています。
昨年末に発表されたiPad miniからタブレット市場では7インチが主流になってきているのを考えると、タブレットサイズでのコンテンツ配置は縦で閲覧されることを前提に考えてもいいかもしれません。
フォントサイズ別に「最も使いたいと思ったサイト」というアンケートを取った結果では、7インチユーザー、7.7〜7.9インチユーザー共に年代に関係なく、16pxサイズの文字が最も支持されていました。
PCサイトの一般的なフォントサイズは12px~14px程度と言われているので、タブレットでは文字は少し大きめにした方が読みやすいのではないでしょうか。
実際にテキストサイズ別の大きさを確認できるサンプルページを作りました。タブレットで読み取ってみて、ご確認ください。
http://labo.aispr.jp/
インチ数が小さければ小さいほど、タップをする際に「拡大する」もしくは「タップミス」をする割合が多い結果が出ていました。
当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、主流の7インチタブレットでの対応を考えた場合、できるだけ大きな文字(上記の例でいけば16px以上)でのサイト構築をすることがユーザーにストレスを与えないポイントと言えます。
ボタンサイズ別の押しやすさの検証です。
縦横28px以下のボタンサイズでは、10%以上のユーザーが「どちらかといえば押しにくい」「押しにくい」と回答しています。
ミスタップの発生比率でも、24px以下のボタンでは10%を超えており、ユーザーにストレスを与えないボタンサイズは28pxもしくは32px程度の余裕を持ったサイズにするのが最適だと思われます。
アンケートでは44px以上のサイズが最も押しやすいという結果になっていますね。特にサイト側が押してもらいやすいボタンではこのことを考慮しておいた方がいいかもしれません。
こちらも実際にサンプルを用意したので、タブレット端末で確認してみてください。
http://labo.aispr.jp/Button
参考:IMJ調査レポート、「タブレット端末でのサイトユーザビリティ調査」を発表