私達が実際に買い物をしていて、「ユーザーが買いやすい、使いやすい」と思ったスマホサイトを取り上げ、ナレッジを蓄積するこの「勝手にサイトレビュー」のコーナーも開始から約1年が経ちました。
これまで、様々なサイトを次々に取り上げてきましたが、この1年の間に、リニューアルされたスマホサイトもあります。
東急ハンズのネット通販「ハンズネット」では、ユーザビリティの向上により、使い勝手の良いサイトへと進化しています。
サイト名 | 東急ハンズのネット通販「ハンズネット」 |
URL | http://hands.net/ |
QRコード |
左側が1年前、右側が現在です。1年前に比べてデザインがナチュラルにリニューアルされている点に加え、操作性も向上している点が見受けられます。
その最も大きな点が「カテゴリーから探す」の箇所です。かつてはページのスクロール量を抑える為か2列表示にレイアウトされていたカテゴリーメニューも、現在は1列にリニューアルされています。
スマートフォンは片手で操作することが多い為、左右どちらの手でも操作しやすいように、横並びに並ぶアイコンリンクよりも画面幅いっぱいに広がる横長のリンク表示が最近の傾向になってきているようです。
また、該当カテゴリーに含まれる商品点数が表示されるようになった点も、サイトの規模感を表現できています。
サイトを運営していると様々なデータを取得できるでしょう。キーワード検索をするユーザーのニーズに応える為か、検索フォームが2箇所に増設されています。(上図参照)
フォントサイズや色使いの変更により、UIが格段に向上しています。また、パンくずリストも追加されていて、ユーザーが迷わない構造になっています。
商品名や商品価格だけではなく、在庫状況が一目で分かりやすくなっています。
商品取扱点数が増えれば商品の在庫を管理している倉庫が全国各地に散らばっているケースが考えられます。あるいはメーカーから直接、購入者に宅配する方が、配送日時の短縮や配送コストダウンなど店舗運営者にとってもメリットが多いはずです。
ハンズネットの場合、「東京倉庫」のほかに「メーカー直送」の表示がありました。探せば他にもあるかもしれません。出荷元を表示しておくことで、商品の到着まで何日ぐらい必要か、商品購入時に確認することができます。
欲しい商品をカートに入れると、カートページ(SSLページ)へ遷移するサイトがほとんどですが、ハンズネットの場合は商品がカートに入ったという情報をページの上部に表示させています。
ページ遷移が無い分、商品がカートに入ったか否か分かりにくさもあげられますが、続けて買い物をすることができついで買い・まとめ買いによる購入金額UPに大きく役立ちます。「カートを確認する」をタップすることで、カートに入れた商品を確認することができます。
クーポンコードを持っている場合、カートページ内の最初の画面で入力することができます。クーポンコードの入力し忘れ防止に役立つだけでなく、商品を1つカートに入れた時点で、クーポン使用後の支払い総額が見えることは消費者の安心にも繋がります。
今回は、この1年以内にリニューアルされたスマホサイトを取り上げてみました。
スマートフォンサイトも1度作っただけで完成するわけではありません。より良いサイトに成長させていく為に、常日頃から向上心を持ってサイト改善に努めると良いでしょう。
次回のサイトレビューもお楽しみに!