- アジャイルって?
- アジャイルで製作するとは?
- レスポンシブウェブデザインでアジャイル?
photo credit: Ed Yourdon via photopin cc
アプリケーション開発の現場では最近よく耳にすることのある『アジャイル開発手法』という言葉。いろんな方法や派生した手法、類似したものなど多種多様で詳細まで取り上げると連載になってしまうのと、そもそも詳細なプラクティスを取り上げるのは今回の目的とは異なるので詳しい説明は省きます。
簡単にアジャイルを説明すると『短いサイクルを繰り返すことで変化に対応しよう』ということです。
IT業界は特に変化が速いです。一ヶ月前に決めたことが今では古いなんてこともよくあります。また、しっかり議論して用意した“完璧”な設計図を基に作ったサイトを実際に動かしてみたり実機で確認したりしていると最初に思っていたものと違うということがよくあります。
前準備に時間をかけていざ作ってみると思っていたのと違う。ならどうしたらいいのか?そういったところから『アジャイル』は始まります。
前準備に時間をかけてしまうと後から変更するとなったときにモチベーションが下がりませんか?せっかく一生懸命準備したのに無駄になると感じませんか?
だったらもっと早く言って欲しいと。そうです、そういうことです。もっと早く変更を知るにはどうしたらいいのか?早くフィードバックを得るにはどうしたらいいのか?
もっと早く実際に動くものを作って実際に触ってみたらいいのです。前準備に時間をかけずにとりあえず動くものを作る。そして触る。改善案が出てきたら修正して触ってみる。この作ってから確認するというサイクルを短くしてそれを繰り返すのが『アジャイル』なのです。
従来の製作フローだと設計図を作ってから確認するまでの時間がかなり長いです。その為フィードバックが必要になったときにはかなり多くの手戻りが発生します。そのフィードバックまでの時間が短く手戻りが少なければ修正が容易になります。
とはいえ前準備をしないまま作り始めるのは難しいと思いませんか?どこから手をつけていいのかわからないですよね。アジャイルではMVPから始めます。
Minimum Viable Product=実用可能な最小限の製品です。
今から作ろうとしているサイトの一番大切な部分、一番重要な部分はどこかを考えてまずそこから作るのです。
最近のサイト製作のトレンドを追いかけていたら同じようなことを目にしたことがありませんか?そうです『モバイルファースト』です。モバイルファーストもまず重要な部分から作り始めることが大切としています。小さい画面では情報を詰め込むよりも取捨選択することが望ましいとされているからです。
一番重要で大切な部分から作るので後から大事な部分が抜けていたなんてことにはなりません。なのでサイトのオープン日が迫ってきたときに完成していないからと慌てることはなくなります。
重要な部分は出来ているのでとりあえず予定通りオープンしても問題はありません。重要でない付加価値的なcssやjavascript、大画面向けのコンテンツなどはオープンしてから落ち着いて追加していけばいいだけなのです。
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このように、レスポンシブウェブデザインとモバイルファースト、そしてアジャイルはとても親和性の高い概念なのです。
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「Done is better than perfect.(完璧を目指すよりまず終わらせろ)」
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河野