商品を検索しやすいECサイトに設計できていますか?
販売商品点数が多く、様々なカテゴリを取り扱っていたり、種類やサイズ、カラー展開の豊富な商品を取り扱っているECの場合、サイト内の導線を設計する際に、商品検索/サイト内検索についても十分に設計しておく必要があります。
たとえランディングページやカテゴリページを充実させていたとしても、購入者は、目的の商品に最短で辿り着く為の手段として、商品検索機能を利用したくなります。目的のキーワードやカテゴリ等で検索した結果に、希望する内容が表示されれば良いですが、検索結果に表示される商品点数が多い(2ページ以上に跨る)と、ページを順番に見ていくか、何度か検索を繰り返し、目的に辿り着かなければ購入意欲が低くなることが考えられます。もしくは検索結果の件数が0件の場合、目的の商品が見当たらないとして離脱にも繋がるでしょう。
このような事態に陥らないようにする為に、目的の商品を探しやすい検索ページを用意する方法をご紹介していきます。
カテゴリページで絞り込み
南部せんべいを販売されている乃巖手屋様の事例から見ていきましょう。
商品一覧ページの「カテゴリを絞り込む」にて目的のせんべいで絞り込むと、遷移先のページに表示される商品点数はおおよそのカテゴリで1ページ(表示件数の20件以内)に収まっています。1つのカテゴリに属する商品点数が1ページの表示件数以内に収まっている場合、この見せ方で問題無いでしょう。
このような特定の商材を販売している場合で、カテゴリページの1ページ内に収まる程度の商品点数であれば、商品検索機能に注力するよりはカテゴリページへの導線を用意することで目的の商品に辿り着けそうです。
カテゴリ絞り込み検索を充実
続いて、複数のカテゴリで絞り込み検索できるように設定している事例をご紹介します。
結婚式パーティのレンタルドレスのLULUTI様の場合、複数のカテゴリで絞り込みが出来る設定にしています。またキーワード検索や、さらにレンタル商材の検索時に必要な、利用日での検索も同時に出来る状態です。
ただし、条件を詳しく絞って検索すると、検索結果が0件(=該当商品がありません)の状態に陥ってしまう可能性があります。
こだわり検索機能
今回の記事で最も推しの機能がこちらです。
ウィッグの通販のリネアストリア様のページでは「こだわり条件を追加して探す」を押下すると、段階的にカテゴリを絞り込んでいけるように設定頂いております。種類や長さなどを選択していくと同時に検索結果に該当する商品点数が算出され、検索結果が0件になるような条件は、そもそも指定できないようになっております。つまり、色々な条件を指定して検索した結果、「該当商品がありません」の状態を未然に防ぐことが可能です。
aishipシリーズ管理画面にて以下のように設定していきます。
商品管理 > 登録商品編集 > 各商品の編集画面にて カテゴリを紐づけます。
商品管理 > 商品検索ページ > 検索条件詳細(カテゴリグループ)にて条件を指定します。
カテゴリとは異なる軸で検索条件を設定したい場合は、PR設定を併用することが出来ます。
商品管理 > 登録商品編集 > 各商品の編集画面(主要項目)にてPR項目を紐づけます。
商品管理 > 商品検索ページ > 検索条件詳細(PR設定グループ)にて条件を指定します。
検索条件詳細(カテゴリグループ)や検索条件詳細(PR設定グループ)の設定内容がどのようにサイト上に反映されるのか、設定例をもとにご紹介致します。
▼設定例
上記のようにカテゴリグループを2件「種類」と「長さ」設定した場合、下記のような画面表示となります。
ラジオボタンやチェックボックス等はCSSでボタン風のデザインを設定すると見栄えが良くなります。
よく検索されるキーワード/検索してもらいたいキーワードを用意しておく
北海道の名菓子・柳月様のサイトでは、おすすめキーワードをサジェスト表示しています。よく検索されるキーワードや検索してもらいたいキーワードを用意しておくことで、購入者を迷わせることなくお薦め商品に誘導することが可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか。ECサイト内での検索性を高ることは利便性を高める効果があるだけでなく、EC運営者側が売りたい商品に消費者をうまく誘導させることにも繋がります。「何かお探しですか?」と検索窓を設置しておくだけではなく、今回ご紹介したような検索機能を、ECサイトの規模にあわせて設置すると良いでしょう。