Googleが発表した重要事項2つ
早いもので2013年も残りあとわずかとなりました。EC事業者様にとってはどのような一年だったでしょうか?
弊社でご支援させて頂いている企業様の一年を振り返ってみるとやはり、Googleが発表する一挙手一投足に悩まされるEC事業者様が多かったように思います。
そこで、今回はGoogleが今年発表した重要事項を簡単にまとめ、おさらいをしていきたいと思います。
広告運用が変わった!<AdWordsエンハンストキャンペーン>
2013年2月にGoogleが発表したマルチデバイスに対応した広告運用方法です。
もう既に運用をされている企業様も多いとは思いますが、ご存知の通りこれまでの広告出向はPC/スマホそれぞれで単価を決め広告を出向できましたが今回のエンハンストキャンペーンではデバイス毎の広告出向ができなくなりました。
これはGoogleが利益の大半を稼ぐ広告事業で市場がモバイル化しているのにも関わらず、広告を出向する側がPCと比べてモバイルへ広告費用を割いていないという現状から今回の仕様変更になったと考えられます。
今回のエンハンストキャンペーンでデバイスの垣根がなくなることによりデバイスを超えたコンバージョン管理が可能になり、広告運用の手間が大きく改善できるようになりました。
しかし、そもそもECサイトのマルチデバイス対応ができていない事業者様にとっては最適な広告表示ができないことになり大きな機会損失となってしまいます。
補足:Googleエンハンストキャンペーン切替でレスポンシブ対応が必須
スマート向け検索(SEO)でのランキングが変更された!
2013年6月にGoogleが発表したスマホの検索結果に関する仕様変更です。
この発表ではスマートフォンユーザーがストレスなくサイトを閲覧できるように以下の3点を問題のあるサイトとして指摘しています。
- 間違ったリダイレクトをしている
- モバイル端末のみ表示できないページがある
- スマートフォンでは再生できない動画を埋め込んでいる。
弊社に相談を頂く企業様の多くがこの仕様変更に伴い悩まれておられます。実際、検索順位が大きく下がってしまった事業者様も多くおられました。
この仕様変更では完璧に全てのページをスマホに対応し表示させなくてはならないのですが、これまでPCサイトを構築し余力があればスマートフォンサイトを構築しリダイレクトをかけるという対応をされている場合、完璧にスマホ対応をしないと検索結果が下がってしまいます。
しかし、ただでさえ通常業務で手一杯にも関わらずスマートフォンまで対応するとなるとそれは至難の業です。
補足:Googleがスマホへの対応が不適切なサイトの順位引き下げを発表
結局、GoogleはEC事業者様に何を求めているのか?
簡潔にいうとGoogleはECサイトの早急なマルチデバイス対応を迫っています。PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど、全てのデバイスに最適なサイトを完璧に構成しエンドユーザーがストレスなくwebを閲覧できることを求めているのです。
それではGoogleはどのようなマルチデバイス対応方法を薦めているのでしょうか?
その答えは「レスポンシブwebデザイン」です。
参照:スマートフォンに最適化されたウェブサイトを構築する。
従来のデバイス毎にサイトを構築しリダイレクトをかけるマルチデバイスに作るサイト構築方法ではリソース/費用など様々な問題があり完璧な対応は非常に難しいのが現状でした。
しかし一つのECサイトで全デバイスに対応できるレスポンシブwebサイトはこれまでのマルチデバイス対応方法の懸念点を全てクリアし完璧なマルチデバイス対応を実現します。
以上のことから今後、レスポンシブwebデザインがECサイトにおいても最も標準的なマルチデバイス対応方法になるということが言えます。
岡村