新鮮な食材を手に入れようとする際、どのような購入方法を思い付きますか？
近所の青空市場や廉売市場が閉業するなど、身近な購入場所が減っている一方で、全国の新鮮な食材をお取り寄せできる通販が伸びてきています。今回は、利用率No.1と言われている産直通販サイト「食べチョク」をレビュー致します。

サイト名	食べチョク
URL	tabechoku.com
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サイトを検証

SNS連携

サイト内を回遊していて、まず目に留まったのがSNSとの連携です。農業や漁業といった、一見ITとは縁の遠そうな業界でありながら、積極的にTwitter、InstagramなどのSNSを使った情報を配信することで、幅広い年齢層の顧客獲得に繋がっていると考えられます。

さらにはSNSのログインを利用して簡単にログインできる、ソーシャルログイン機能も備わっており、トレンドを掴んでいる印象を持ちました。
ソーシャルログインにつきましては、こちらの記事に詳しく説明、良かったら参照してください。

生産者さんのフォロー機能

会員登録をすると、お気に入りの商品を保存は当然のことながら、生産者のフォローが可能となります。お気に入りの生産者を見つけたら、フォローしておくことでマイページからの商品検索が簡単にでき、リピート購入のしやすさを感じました。

画像アップロード機能

生産者への質問フォームは商品ページ上で投稿ができるようになっております。投稿された内容は、商品ページ上で公開され誰でも見れる状態となっておりますが、内容的に、生産者と購入者で直接やり取りした方が良いと感じられるものも見受けられました。また、画像のアップロードも可能で、視覚的に情報を伝える必要がある場合に有効ですが、どのような画像が投稿されるか不安な面もあるかと思います。
1件でも多くの投稿によってサイトが盛り上がっているように見せたいところですが、個別のやりとり全容までを見せる必要は無いように感じ、そのさじ加減は難しいと思います。管理者側で許可した内容のみが公開できる仕組みが出来ていれば、問題はないでしょう。

シンプルで分かりやすいカート画面

お届先の指定が、「ご自宅」か「ご自宅以外」を選択し、「ご自宅以外」の場合のみ、あなたの住所（＝注文者の住所）が表示されます。つまり「お届先の住所」は常に表示されており、ご自宅以外に送る場合に、注文主の情報を入力する、シンプルで分かりやすいUIです。
また、クール便商品は、自動でチェックが入り外せないようになっています。注文しようとしている商品がクール便であることをこの画面で認識することができ、オプション料金の確認にも繋がります。

注文内容の確認画面では、送料、クール便の送料内訳がきちんと分かれています。今回商品のオプション料金がどう表示されるかの確認まではできませんでしたが、注文確定前に、購入金額の総額とその内訳をきちんと明示しておくことは、購入者の不安を拭うだけでなく、後々のトラブル防止にも役立ちます。

同梱配送にやや課題？

複数商品をまとめて発送する場合は、注文前に生産者さんに直接問い合わせする必要があるもようです。同一の生産者から注文で同一の配送先であれば、注文後に自動で同梱できる状態になってれば、スムーズに注文することができ、運営側にも負担がかかりにくいでしょう。

まとめ

「生産者ファースト」を合言葉に、消費者と直接やり取りのできるプラットフォームとして、コロナ禍の影響も相まって利用者数を劇的に伸ばしている「食べチョク」。その意向はカートのUIにもしっかりと反映されているかと思います。しかし生産者は、本業に加え、売れた商品の梱包・発送業務、そして顧客対応にもリソースを割かれるとなると、今後注文数がさらに増えると対応が追い付かなくなるかもしれません。限られたリソースの中で顧客との繋がりやサイトの盛り上がり感を、どのように表現していくか、今後も見守っていきたいと思います。