■はじめに
MM総研の「2015年までの携帯電話・スマートフォン市場の動向予測レポート」によると、2014年度末には、携帯電話の総契約に対するスマートフォンの契約比率が過半数を超えると予測されています。
あと、たったの3年余りでスマートフォン契約者が従来の携帯電話(フィーチャーフォン)の契約者数を超えるというのです。
こうなれば、スマートフォンの対応というのは各社必須になるでしょう。
現状では、スマートフォン対応しているサイトが少ないので、早期に対応しノウハウを蓄積することにより、他社との差別化が可能になるでしょう。
今回は、スマートフォンを積極的に活用している「ユナイテッドアローズ」を取り上げたいと思います。
■スマートフォンサイトは情報量のコントロールが重要
先日の記事「安価なECサイトのスマートフォン対応方法とポイント整理」にもあるように、いま、PCサイトユーザーが減少し、スマートフォンユーザーの増加の傾向があり、PCサイトからスマートフォンサイトへのシフトが進んでいます。
そのためスマートフォンサイトが必要な訳ですが、だからと言って、PCサイトのコンテンツをそのままスマートフォンサイトに持ってくればいいかというとそうではありません。
PCサイトをそのまま持ってくると、スマートフォンという小さな画面には、情報量が多すぎる場合があるのです。
スマートフォンサイトは、従来型のケータイサイトとは違い、PCサイトのようにリッチコンテンツを表示させることができますが、情報量が多すぎるとユーザビリティは悪くなります。
逆に従来のケータイサイトほどの情報量だと訴求力に欠けるサイトになるかもしれません。
スマートフォンサイトでは、この情報量のバランス、コントロールに重要になります。
■ユナイテッドアローズ( http://www.united-arrows.jp/sp/index.html )の事例
ユナイテッドアローズの公式サイトは、画像を比較的多く使用しつつも、スライド表示やリストメニューといったスマートフォンサイトの基本的なテクニックを使用することでシンプルで見やすいサイトを実現できていると思います。
そして、シンプルでありながら、情報量は適度に豊富で、訴求力も損なっていません。
情報量のコントロールが非常にできていてバランスがよいサイトだと思います。
■まとめ
情報量のコントロールと言っても、当然、ターゲットユーザーや、企業の業種、ECサイトであれば商品等によって違ってきますし、サイトの見せ方もそれぞれ変わってくるでしょう。
しかしながら、ユーザビリティのよいサイトをつくるということにおいては、どのサイトも共通の目標です。
ひとつの答えがあるわけではないですが、上記のようなサイトを参考にしながら、日々サイトの改善を重ねていきましょう。