こんにちはセールス部の泉です。
電車の中、家でくつろいでいるとき、何か買いたいものを思いついた瞬間、あなたはまず何を使って検索を行いますか?
今回はその瞬間にフォーカスした、Googleが提唱しているマイクロモーメントについての考え方とECサイトとの関連性をまとめていきたいと思います。
マイクロモーメントとは
皆様もう肌感覚で分かっていらっしゃるとは思いますが、昨今、モバイル端末がインターネット利用の多くを占めています。そういった事実を受けてGoogleは2015年7月に「マイクロモーメント」という考え方を発表しました。生活の中で存在する瞬間の重要性を表した言葉です。
具体的には以下の4つの瞬間(モーメント)がユーザーが行動を起こす根源だとGoogleは位置づけています。
- Want-to-know moments(知りたい)
- Want-to-go moments(行きたい)
- Want-to-do moments(したい)
- Want-to-buy moments(買いたい)
こうした欲求は瞬間的に訪れるものですが、モバイル端末が普及する前はその欲求に瞬間的に対応することができず、多くの欲求は揮発してしまっていました。そういった今まで揮発してしまっていたものがモバイル端末が普及したことによってすくい上げることができるようになりました。
知りたいと思った情報をすぐ調べられ、買いたいと思ったものがすぐ買える。その瞬間に行動を起こすことができる時代になってきたということです。
ユーザーが求めるモバイルでの期待
モバイルでの操作においてユーザーが重要肢するのは大きく分けて2つあります。ひとつはスピード、もうひとつは使いやすいかというポイントです。
スピード
マイクロモーメントが発生した時点からコンバージョン(設定した目標が達成されること)するまでの間隔はPC中心の時代から大きく短縮されています。モバイルでのインターネット利用が増えたことで「考えた瞬間にその行動に移ることができる」からです。
その瞬間を如何に生かすかといったことが大切になってきますが、そこで重要なのがモバイル化ができているかです。モバイルに最適化されていないPCサイトからの閲覧スタートでは求めているページにスムーズに到達できない可能性があります。
直観的な操作で素早く目的のページに到達しないと、ユーザーの意思決定のスピードに追い付けず離脱の原因になります。ユーザーの意思決定の助けになるようにモバイル化を行い、直観的な操作で目的のページに到達するようにする必要があるということです。
使いやすさ
モバイル端末でPCサイトを使うとなるとユーザーには不満がたまります。
「思いついたその瞬間に買いたい商品を探したいのにモバイルでPC専用画面を操作する必要がある。」そうすると、ミスタッチの誘発や文字が小さくて見にくい画面を拡大して…などなど煩わしい作業が発生してしまいます。そうして時間がかかることでユーザーは新しいサイトに離脱するか、調べることをやめてしまうといった悪循環になってしまうのです。
さらに言ってしまえば、スマホ専用のページを作っていないと分かった時点で離脱するユーザーもいるでしょう。使いやすさという面ではもうモバイルに対応していなければマイクロモーメントをほぼ確実に取りこぼしてしまうことにも繋がります。
マイクロモーメント適応への課題
マイクロモーメントを無視することは昨今のweb・EC業界では不可能です。「マイクロモーメントへの対応をする。」=「スマホ対応を万全にする。」という式ができてしまっているので、ユーザーの瞬間的な欲求に応えたければスマホ対応を確実に的確に行っていくことがマイクロモーメントを経て来訪したユーザーのニーズに応えることに繋がります。
いくつか課題として例を挙げてみると、
- スマホで見やすい、操作しやすいサイトを作成する。
- 読み込みスピードの速いページを作成する。
- シンプルなデザインで目的のページに行きやすい導線作りを行う。
といった内容が挙げられます。
モバイル顧客を取りこぼさぬように
ここまでの内容を鑑みるとGoogleは確実にモバイルへの取り組みを強化することを進めています。今年から開始されたモバイルファーストインデックス然り、モバイルのユーザーにとってページが使いやすい、見やすい、買いやすいかということをさらに意識しないといけない時代になってきたということです。
こういった状況に関してGoogleがどういった方法で構築することを推奨しているのか、その推奨構築方法がレスポンシブWEBデザインでのサイト構築です。今後、モバイルへ力を入れていくという方向性をとるならばレスポンシブWEBデザインが選択肢として日々有力なものになってきています。
ECサイトでしっかりモバイルユーザーを取り込むためにはモバイル対応を考えることはもちろん、どういった意図で訪問するかまで含めて対策していかなければいけない段階まできているということでしょう。