ユーザビリティとは「使いやすさ」のことですが、PCとモバイルで商品を購入する時の動線やユーザーの心理は当然ながら異なってきます。
もちろん使っている状況(外で使っているのか、部屋の中で使っているのか、通信は安定しているのかetc…)もそれぞれ異なりますので、PCの考え方をそのままモバイルへ持ち込んだとしてもユーザビリティを高めることはまずできません。
今回もモバイルならではのユーザビリティを実現しているスマートフォンサイトを構築しているショップをご紹介したいと思います。
サイト名 | 日清e-めんShop |
URL | http://shop.nissinfoods.co.jp/sp/index.html |
QRコード |
■ポイント
日清e-めんShop、スマートフォンサイトのTOPページです。
シンプルでオーソドックスなレイアウトで、戸惑うことなく操作でき次画面へと進めます。
①TOPページを含む全ページ共通のフッター部分に、各メニューの横にPCのアイコンが表示されており、そのコンテンツがPCサイトのページが表示されることが一目で分かるようになっています。スマートフォンページを作成できない場合の対処法として良さそうです。
実際に商品を購入した日は、ちょうど「カップヌードル・バースデー」で、24時間限定セールを実施しておりました。
商品一覧ページは②のボタンをクリックすることで、画像のみの一覧表示に切り替えることができます。これにより1ページに表示される件数が増え、どのような商品が販売されているのか、一目瞭然です。
③の「もっと見る」をクリックすることで次の5件の商品情報が、次ページに遷移することなく読み込みが行われる仕組みは、既に多くのECサイトにて取り組まれております。
④商品詳細ページです。商品に関する説明は常時されており、さらに詳しい情報はスライドで展開される為、表示させたい情報が多くても、購入者の操作によって情報を同一画面にて表示させることができます。
⑤商品をカートに入れた後です。商品を複数個購入した際の同梱時の発送について画像入りで説明されており、親切さを感じました。
⑥些細な表示の工夫かもしれませんが、「ゲストで購入、または新規会員登録」と表示させておくことで、現時点では会員になる意思はなくても、購入ステップの流れの中で、会員登録が行えることが分かります。
⑦実際に個人情報を入力後、会員登録のメリットが書かれており、
購入ステップの流れの中で、会員登録を行うユーザーの割合は多いものと推測できます。
⑧配送希望時間の入力については、すでに一般化されておりますが、宅配ボックスの利用を希望できるようになっています。
⑨宅配ボックスの利用を希望した場合、商品の支払い方法として代金引換を選択できないようになります。
⑩注文完了時のページです。「注文確認メールが到着しない」といった内容は、よくあるお問い合わせの1つとなりますが、ご注文完了メールが届かない要因をこのように明記しておくことで、ショップへのお問い合わせが軽減されるだけでなく、購入者様に対しても不信感を抱かせずに済み、安心して買い物を終了して頂けます。
⑪最後に、マイページとなりますが、スマートフォンサイト向けのマイページもきっちり作られており、現在可能なポイント数、今回購入時に付与されるポイント数(仮ポイント)の確認だけでなく、注文のキャンセルや送付先住所の変更などもこの画面で行えます。
■終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回はじっくりとサイト内のユーザビリティを拝見させて頂きましたが、一般消費者の目線で見た時に、サイト訪問から商品購入完了まで、様々なユーザビリティの仕掛けをうっかり見落としてしまいそうな程、親切・丁寧にスマートフォンサイトを設計されているということを感じました。
次回も「勝手にサイトレビュー」のコーナーをお楽しみに。