日本時間の10月23日午前2時、AppleのイベントにてiPadの新製品やMacBook Proのリニューアル、iLifeやiWorkの無償化、そしてOS X Mavericksの無償提供が発表されました。
翌朝は眠い目をこすりながら新しいOSへワクワクしながら新しいOSへアップデートしました。
Appleが提供をするOS X(古くはMacOS)ですが、年々提供価格が下がってきており、競合のMicrosoft Windowsとくらべて価格面ではかなり優位性を保ってきております。
とりわけ2009年にリリースされた10.6 Snow Leopardでは、1万円以上価格を引き下げ、OS市場に衝撃を与えたことは記憶に新しいことと思います。次のバージョンである10.7 Lionからはディスクでのパッケージ版が廃止され、ダウンロードのみのインストールへと進化をし、さらに低価格を実現。
そんな低価格なOSを提供しているMacOSですが、今回のOS X 10.9 Mavericksよりついに無償での提供となりました。
Windowsを提供するMicrosoftは2014年にWindowsXPのサポートを終了することと、ユーザーにOSのアップデート行うよう、しきりにアナウンスしています。
古いOSのサポートやメンテナンスを続けることはOSを提供する企業にとってもそれだけコストになります。ましてやWindowsXPのリリースは2001年、既に12年も前のOSです。その間にVISTAや7、8といったOSのメジャーアップデートを3度もリリースしているにも関わらず、XPのユーザーは未だ21%と決して低い数字ではありません。
WindowsXPは良く言えば「安定しているOS」、悪く言えばそれだけ攻撃の危険にさらされているOSでもあります。
WindowsのHPでもサポート終了に伴うリスクを紹介している。
それだけ安定しているOSであるため、ユーザーはわざわざ2万円近く払ってまで最新版のOSへ移行することをしなくなった結果、12年の月日が流れても約21%のシェアを保っています。
一方Mac OS Xでは前バージョンであるMountain Lionのシェアは、発売5ヶ月でOSXの中でシェアトップを獲得。
「OS X」のバージョン別シェア、「Mountain Lion」がリリースから5ヶ月でトップに
古いOSをサポートし続けるコストよりも、最新版のOSを無償で提供したほうが企業にとってもユーザーにとっても双方がより安全で安定したサービスを提供/享受することができるという判断なのでしょう。
このブログへ訪れる方の中には、「レスポンシブ IE8」といったキーワードで流入されている方も少なくありません。恐らく制作している中でIE8のシェアが多かったり、クライアントからIE8への対応をお願いされておられる方も多いはずです。
しかしウェブサイトでも古いブラウザに対応しようとなると、それなりのコスト(コーディング、サイトチェック、修正等)が発生し、将来的に減っていくブラウザへの対応は結果的に無駄なコストとなってしまう可能性もゼロではありません。
常に最新のブラウザ、OSへのアップデートを意識することでよりコストを抑え将来的にも安心できるサービスを提供できるように思います。
上林