Googleアナリティクス4(GA4)の設定は進んでおりますでしょうか。GA4の概略や基本的な設定について不明点がある場合は、まずはこちらの記事からご確認ください。
本記事では、運用中のECサイトのドメイン構成が「クロスドメイン運用」の場合に設定しておきたい「クロスドメイン設定」と「参照元除外設定」の設定方法を中心に解説していきます。また、これらの設定が不要な「全ページ独自ドメイン運用」についてもご紹介いたします。
クロスドメイン運用
クロスドメインとは、1つのECサイト内に複数のドメインが使用されている状態を指します。
ECサイトの場合、特にクラウド/ASP型のカートシステムにおいては、以下のようにカート部分は共用ドメインが標準で用意されていることが一般的です。
カートページ等のSSLページ:ASP事業者が保有するドメイン
このように、1つのECサイト内で自社ドメインとは異なるドメインへ遷移するような構成の場合、同一ユーザーの一連の購入手続きであっても、異なるドメインのリンクがクリックされた時点で、異なるユーザーとして扱われてしまいます。異なるドメインへ遷移した場合でも、同一ユーザーとして行動を計測するために、クロスドメイン設定が必要になります。
また、ECサイトの流入元を計測する「参照元」についても、複数のドメインを経由する場合にそのトラフィックを参照元から除外する設定をしておきましょう。
クロスドメイン設定と参照元除外設定は、どちらも、GA4の設定画面内、ストリームの詳細画面の「タグ付けの詳細設定」にの画面での設定となります。
設定方法
GA4プロパティ設定画面 >「データ ストリーム」 >「ウェブ」の該当ストリームを選択 > 一番下の「タグ付けの詳細設定」
この手順で画面を遷移させていくと、以下の画面が表示されます。
クロスドメイン設定は「ドメインの設定」から、参照元除外設定については「除外する参照のリスト」からそれぞれ設定を進めていきます。
クロスドメイン設定方法
「ドメインの設定」の画面に進み、[編集マーク]をクリックして、必要な情報を入力していきます。
マッチタイプ「含む」
ドメイン「ssl.aispr.jp」
参照元除外設定
「除外する参照のリスト」の画面に進み、[編集マーク]をクリックして、必要な情報を入力していきます。
マッチタイプ「参照ドメインが次を含む」
ドメイン「ssl.aispr.jp」
他に、参照元の除外対象としたいドメインがあれば、設定ください
以上で設定完了です。
全ページ独自ドメイン運用
全ページ独自ドメイン運用とは、以下のようにECをサイト上のドメインが、独自ドメインで完結されている状態を指します。
カートページ等のSSLページ:自社独自ドメイン
ECサイト訪問時から購入完了まで、ドメインを変えずに運用することで、今回ご説明したクロスドメイン設定等が不要になるだけでなく、統一感のあるEC運営を実現します。
全ページ独自ドメインに対応したカートシステムの構築方法は、スクラッチ型のシステムのみならず、最近ではクラウド/ASP型のカートシステムでも対応可能となっております。詳細についてはこちらの記事にて事例を含めてご紹介しておりますので、よろしければご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回のクロスドメイン設定や参照除外元設定は、GA4管理画面内の設定画面にさえ辿り着けば、難なくできるかと思います。
クロスドメイン運用の場合、今回ご紹介した設定をすることでアクセス解析上は不都合は生じませんが、ユーザビリティ面を考慮するならば、全ページ独自ドメイン運用を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
クラウド型ECサイト構築ASPのashipシリーズでは、GA4のeコマース機能に対応しているだけでなく、全ページ独自ドメインの運用も可能です。