2012年の年末からipadminiやnexus7をはじめ様々なタブレットが日本でも発売され、今月にはマイクロソフトからSufaceも登場し、ますます盛り上がりをみせるタブレット市場。
3年前には考えられなかった市場が既に無視できない市場になってきています。
実際私自身が日々EC事業者の方々と接する中で、タブレットにどのように対応していくのかを考えておられる方が今年に入り急激に増えたと感じています。
そこで今回はタブレット対応の必要性と対応方法をお伝えします。
タブレットサイトがなぜ必要なのか?
現状、様々なウェブサイトをみてもタブレットのUIに合わせたサイトはほんの一握りです。多くのサイトはPCサイトを表示させたりスマートフォンサイトを表示させたりしています。
確かにスマートフォンより画面が大きいタブレットはPCサイトを閲覧することは可能ですが、ECサイトや資料請求などなにかしらのコンバージョン(目的)を持つサイトでは適していません。先日、MMD総研より発表されていたタブレットユーザーの利用シーン実態として調査結果も出ています。
MMD総研2013年3月18日タブレット端末ユーザーの利用実態調査
表からは自宅で高速回線を使いながらインターネット接続をしているユーザーが半数以上ということがわかります。また、ユーザーの行動パターンをみてみると下記のような実態がわかります。
2013年1月23日Docomo.com「タブレット端末に関する利用動向・意向調査」
これらの表から読み取れることは、タブレットユーザーは「じっくり」「詳しく」サイト閲覧をするPCの要素と簡単に持ち運べ場所を選ばず、すぐに調べものができるスマートフォンの要素が含まれています。ということはPCやスマホとは違うタブレット専用のユーザビリティの高いサイトが必然的に必要になってきます。
実際スマートフォンが市場に出てきた際に、
”スマートフォンはPCサイトも表示できるから・・・”という理由で、スマートフォンサイトへの最適な表示を後回しにされる方も多数いらっしゃいました。
現在はどうでしょうか?多くのEC事業者の方が対応方法はどうであれ、スマートフォンサイトの重要性を認識し自社サイトをスマートフォンに最適な表示方法をされています。
そして市場が成熟、もしくは競合他社がスマートフォン対応をする前に真剣に取り組み、運用をされたEC事業者の方が確実に新規ユーザーを囲い込み収益を上げておられます。
タブレットサイトも同じことが言えます。
それぞれのデバイスに最適な表示をし、エンドユーザーに対してユーザビリティの高い最適なサイト表示をすることによりコンバージョンやCVRを高めるだけでなく新規顧客獲得の可能性を高めることができます。
タブレット対応方法
そこで問題はタブレットへの対応方法になります。
これまでタブレットへの対応方法はタブレットに対応したASPやツールがなかった為、一からHTML5やCSS3を記述し作成するしか方法がありませんでした。これでは、時間やお金など多大なるリソースがかかり、並行して通常業務をこなすウェブ担当者からしてみると現実的ではありません。
そこでタブレット対応サイトを構築する上で重要になるのが「レスポンシブWebデザイン」という考え方です。
レスポンシブWebデザインについてはこのモバイルファーストマーケティングラボでも何回も取り上げていますが、1つのソースと1つのURLでスマートフォンやタブレット、PCに対応したサイト構築が可能になります。
弊社のサービスサイト「http://www.aiship.jp/」 もレスポンシブWebデザインにてタブレット対応になっています。これまでのPCサイトをタブレットに表示させる方法とタブレット対応サイトを見比べると一目瞭然です。
今までのPCサイトをタブレット表示してしまうと文字表示が小さくなり、サイト内のボタンなどもタブレット特有のタッチパネルに対応していない為、ミスタッチなどの誤操作を招きかねないサイト表示になっています。
一方、レスポンシブWebデザインで作成したタブレットサイトではタブレットに最適化されたサイト表示をしているため、操作性も含めたタブレット対応が可能になるだけでなくPC/スマートフォンそしてガラケーまでにも対応したウェブサイト構築が可能になります。
またサイト構築にかかるリソースもほとんどのコンテンツを流用して作成しているため、従来のサイト構築より約60%のリソースを削減しサイト構築が可能になりました。
まとめ
タブレット市場がこれからの新たな市場を作っていく中でEC事業者の方からすると「また新しいデバイス対応か・・」と憂鬱になってしまうところですが、レスポンシブWebデザインを導入することにより、これまでのPCやスマホはもちろんタブレットにまで対応したサイト構築が可能になるだけでなくコスト削減までできてしまいます。
競合他社がまだ対応していないから・・・ではなく積極的にタブレット対応やレスポンシブwebデザインを検討されることが1年後3年後の経営に大きく影響してくるのではないでしょうか。