先日、調査会社のIDCが2013年中にタブレットの出荷台数を上回り、PC全体の出荷台数も2015年には上回るという予想が発表されていました。
参考:タブレット出荷台数、2015年までにPC全体を上回る–IDC予測
昨年末、Appleから7インチサイズのiPad miniが発売され、より出荷台数の伸びに拍車をかけており、今後個人のネット接続端末はPCからスマートデバイス(スマートフォンやタブレット)などへ確実にシフトしていくでしょう。
では逆に、タブレットに対応していないPC向け通販サイトをタブレットで買い物してみると実際どういう印象を受けるか体験してみようと思い、大手家具通販のニトリでお買い物してみました。
サイト名 | ニトリ |
URL | http://www.nitori-net.jp/ |
QRコード |
商品検索やサイト内閲覧はそれほど違和感はありません。タップしたりフリックしたりしながらウェブサイトを見るのは楽しいです。ところどころタップしにくいかな?って時もありますが、そういうときはピンチアウトをしてタップをすれば特に違和感はありませんでした。
だた「見てるだけ」なら不便は感じないのですが、いざ会員登録などフォームを入力しようとするとやはり不便だなと感じます。
電話番号が3つに分かれていたり、姓と名が分かれていたり。メールアドレスを2回入力するのもタッチ操作を行う上では少し不便に感じました。
一般的なPCサイトでもよく使われるラジオボタンのクリックできる範囲を広くするというテクニックが使われてません。
なので支払い方法などラジオボタンでの選択が必要な場合にタップしにくいです。このテクニックはPCサイトでもタブレットでも効果のあるものなので使っていないともったいないところです。(この辺りは追々ご説明します)
また、購入の際の最終確認画面でお届け先情報を編集すると、これまで選択していた決済方法や配送日時などがクリアされてしまいます。入力しにくいタブレットでまた同じ内容を入力しないといけないかと思うと、ユーザーにストレスを与えてしまって離脱してしまいかねません。
PCサイトをそのままタブレットで表示していても大きな問題はないと思います。ただあくまでサイト表示であれば十分というレベルです。
ただしPCサイトとは決定的に違うのが入力デバイスです。キーボードやマウスを使うのとタッチパネルとでは使い勝手が大きく異なります。基本的なサイト構成は今までのままでよいと思いますが、少なくともフォームの部分は、タッチパネルを意識した改善を行っていくのがよいのではと感じました。
参考:タブレットサイトのボタンサイズは32px以上がタップしやすい
河野