2014年、モバイルシフトはさらに加速
調査会社のニールセンより最新のインターネット利用状況に関する調査結果が発表されていました。これまでもスマートフォンの利用者数の増加に対して、PCの利用者数の減少が伝えられてきましたが、2014年度は本格的にモバイルシフトが進んでいる結果となりました。
TOPS OF 2014: DIGITAL IN JAPAN ~ニールセン2014年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表~
PC利用者数は全サービス2013年から2ケタの減少
実感値としてスマートフォンの利用者が大幅に増えていることは感じておりましたが、数値で見るとその転換現象に驚かされます。
2013年から主なインターネットサービスの利用がPCからスマートフォンへ移行していました。そして2014年、Yahoo!、Google、YouTubeなどの主要なサイトでは軒並み10%以上のPC利用者の減少が見られます。
また楽天やAmazonなどのECサイトでもそれぞれ15%減、14%減と大きくPCからの利用者を下げています。
スマートフォンからの利用者数は3割超の増加
一方スマートフォンからの利用者数の変化に目を向けてみると、全体的には34%の増加。特に楽天(42%増)、Amazon(61%増)では平均を上回り大幅に増加しております。
ニールセンによると、月間のインターネット利用者数は2013年10月時点から約900万人増加、2014年10月時点で約4,400万人にまで拡大したとのことです。
中国tmallのセールの様子がすごかった
昨夜たまたまガイアの夜明けを見ていると、中国にAlibabaが運営する「天猫t mall」でのセールの様子が放映されていました。
日本のとあるドラッグストアチェーンがtmallへ出店し、大きく売り上げた話だったのですが、その際にあるセールで買い物をしている消費者の方がフォーカスされていました。

画面には上海近郊でカフェを経営する女性(24歳・おそらく中国では比較的富裕層)がtmallでのセールで買い物をする際に、自宅に友人を何人も呼んで一斉に買い物をする映像(まとめ買いをすると送料が無料になるため)。
5〜6人の女性が一斉に買い物をしている時に使っていた端末はどれもタブレットやスマートフォンで、誰一人としてPCを使っていません。
一斉にセールに参加する時にはPCの大きな画面に向かって買い物をした方が効率的ではあると思います。しかしながら彼女たちは全員モバイルデバイスを使って買い物をしていたのが、非常に印象的でした。
Google検索にスマホ対応ラベルが本格的に導入
先月Googleのウェブマスター向けブログの「検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために」でリリースされたように、日本でもスマホ対応ラベルが導入されています。
2014年本格的にモバイルへのシフトが起こり、2015年にはアクセスベースでPCをモバイルが上回る予想がされています。
このブログのタイトルでもある「モバイルファースト」という言葉が出てきて5年程経ちますが、2015年はPCサイトを持たず、モバイルサイトのみで運営する企業も多く台頭するのではないでしょうか。
上林