米調査会社NPD DisplaySearchがタブレット端末、タッチスクリーン付きノートPC、ノートPCを合わせた「モバイルPC」の世界出荷台数に関する予測を発表していました。
Tablet PCs and Touch Adoption Expected to Drive Mobile PC Shipments Through 2017, According to NPD DisplaySearch
調査によると、上記3デバイスを合わせた「モバイルPC」全体の出荷台数は2012年の3億6760万台から2017年には7億6270万台に拡大し、5年間で2倍以上に大きく伸長すると予想。
端末別では、
タブレット端末 2億5650万台(2013年)→5億7940万台(2017年)
ノートPC 2億330万台(2013年)→1億8330万台(2017年)
とタブレット端末の大幅な伸びに対して、ノートPC市場は大きく出荷台数を減らし2017年にはタブレット端末の3分の1以下となる見込みです。
タブレットの伸びの要因としては、主に中国などの小規模なメーカーの「ホワイトボックス」と呼ばれる製品が新興国市場を中心にシェアを拡大するようです。
ホワイトボックス(英語:White Box)とは、特定のブランドを持たないノーブランドパソコンや、卸売業者や販売店、ソリューションプロバイダーなどが自社のブランドをつけて販売するプライベートブランドパソコンやショップブランドパソコンのこと。
Wikipediaより
しかし減り続けるノートPCの分野の中でも、タッチスクリーンを搭載したPCの出荷台数が伸びるようで、IntelのUltrabookやAppleのMacBook Airなどの超薄型のノートPCでタッチスクリーンの採用が進むようです。
またタッチスクリーンを前提として設計されたOS「Windows 8」の影響は、コスト高やアプリケーション不足などで限定的で、ノートPCとタブレットPC両方の機能備えた差別化された端末が2013年後半より一般消費者マーケットで普及していくとのことです。
2013年のタブレット端末出荷台数がPCを上回るという予想は聞いていましたが、4年後の出荷台数にここまで差が出るとは意外でした。今まではスマートフォンとPCという2つのデバイスのサイト対応を考えればよかったのですが、ここまでタブレットが浸透してくると無視はできないですね。タブレットECサイトの紹介も徐々にしていきたいと思います!