以前、スマートフォンの集客としてリスティングの手法をご紹介しました。
実績としてはスマートフォン広告だからといって、スマートフォン用のリッチコンテンツページを使わず、従来のガラケーのページを用いても、十分費用対効果があることがわかりました。

要するに販売ページ構成や対象ユーザー層についてはモバイルと変わらなかったので、モバイルのノウハウが流用可能でした。では「集客」に関してはどうなのでしょうか？
今回はスマートフォン集客メディアとフューチャーフォン集客メディアについてある店舗様の事例を交えてお話します。

概要としてこの店舗様は、美容商品中心で、現状楽天・ビッダーズ・独自ドメインと幅広く展開されていて、独自ドメインだけでも月1000万以上の売り上げを保っております。
最近スマートフォン集客にも興味をもっていて、モバイル集客で効果が良くかつ、スマートフォン対応しているモバイルメディア媒体での広告出稿（ﾊﾞﾅｰ広告）をしました。

この時、お客様は「モバイルユーザーが最近スマートフォンを持つようになっている。だからモバイルサイトである程度認知度があるサイトならスマートフォン集客もうまくいくはず」と考えていたらしいのですが…

広告の内容は、2週間の期間保証で500,000imp（スマートフォンからのみ閲覧可能）、350,000円でしたが、結果は売上67000円、CPA＠21,875の散々たるものでした。
ちなみにこのメディア媒体、モバイル広告では悪い時でもCPA4000でした。
なぜこんなにも差が出たのでしょうか？下記図をご確認ください。
主要メディアの違い（上位ほどよく利用されているメディア）
【モバイルメディア】　　　　　　　　　　【スマートフォンメディア】

左の図はモバイルプロモーションでよく利用されているメディア、右の図はスマートフォンプロモーションでよく利用されているメディアになります。
モバゲーやmixiなどモバイルではよく利用されているメディアもスマートフォンプロモーションではそこまで活用されておりません。

以上のようなことからモバイルサイトでのスマートフォン集客がうまくいかない原因が２つ考えられます。

①モバイルサイトがスマートフォン対応してもスマートフォンユーザーは興味がない
⇒スマートフォンの所持率は増えてきていて、現状でも16.5%まで上がっています。
中にはガラケーとの2台持ちの人もいます。しかしながらスマートフォンユーザー意識としてスマ－トフォン＝PCサイト、モバイルサイトは表示されない」のイメージがあるので、スマートフォンからモバイルサイトにアクセスする人は少なく、2台持ちの人はガラケーでアクセスする人も多いみたいです。以上のことから、モバイルサイトでモバイルECユーザーは集客できてもスマートフォンECユーザーは集客しにくいのです。

②スマートフォンの利用のほとんどがアプリや検索目的のWEB閲覧
⇒スマートフォンECの率が増えてきたとはいえ、まだまだアプリやWEB閲覧がほとんどです。つまりスマートフォンユーザーの集客にはアプリやWEBからの集客が一番適しているのです。ただしスマートフォンにおいては、単一サイトにはまだ集客パワーがありません。そこでアドネットワークのような多数のサイトやメディアをネットワーク化したアドネットワーク広告が適しております。もしくはyahoo、googleのようなポータルサイトでのリスティング広告です。現状私はスマートフォン広告でこれら広告手法以外ではスマートフォン広告の出稿を提案していません。

純粋にスマートフォン集客をしたいのならモバイルECでいい広告だからといってモバイルでの優良サイトに広告出稿するのではなく、スマートフォンユーザーの行動からアドネットワークでの広告出稿することをお勧めします。

まとめますと
・現状ではこれまでのモバイルECでいい広告≠スマートフォンECでいい広告
・まだ単一サイトのメディアパワーがなく、アドネットワークのメディアパワーが強いスマホ公式も11月に出現するためこれまでのモバイル同様にキャリア公式（キャリアポータル）のメディアパワーに注目
・現状はPCの集客で集めたスマホユーザを確実にスマホＥＣサイトで転換させることが重要。Cサイトなら「スマホはこちら」のリンクひとつでスマホに誘導できる