前回の記事にレスポンシブWebデザインのメリットを紹介しましたが、レスポンシブWebデザインも含めてWebサイト構築上便利なツールを紹介したいと思います。
読み込み速度が1秒遅れると、コンバージョン率が7%下がる
Kissmetricsの調査データインフォグラフィックからは「ページの読み込み速度が1秒遅くなる度に、コンバージョン率が7%下がる」という調査結果が出ています。
また他にも、
- 検索結果がほんの1秒遅れただけでもユーザーの検索が減る。0.4秒遅くなっただけで検索回数が0.44%減少する。(Google)
- サイト表示が0.1秒遅れる度に、売上が1%減少する(Amazon)
などページの読み込み速度はECサイト運営にとって非常に重要な要素の1つとなっています。
ページの速度を計測しながらWebサイト構築をする
外部サービスでページの読み込み速度を計測するサイトは諸々存在しますが、今回はGoogle Chromeに標準で搭載されているディベロッパーツールを使って簡単にファイルごとの読み込み速度を計測する方法をご紹介します。
Webページを表示するのにどのくらいのリクエストがあり、また各ファイル毎に表示にどのくらい時間がかかったのか計測・可視化してくれるツールです。
まず、ページの適当なところで右クリックを押します。そして「要素を検証」をクリックします。
最初は「Elements」が表示されますが、ここの「Network」をクリックします。クリック後は何も表示されてないかと思いますがサイトを更新します(「F5」を押してください)。
そうするとそのWebページのリクエスト数や表示速度を計測することが可能です。
ページ全体の読み込み速度ではなく、どのくらいのリクエストがあり、どのファイルの読み込みに時間がかかっているのかを簡単に測定できるので、是非使ってみてください。
読み込み速度はユーザービリティに大きく関わってくる部分でもあります。
Googleがついに順位決定に表示速度を使い始めた(公式発表)(ウェブ担)
こちらの記事では、
- 遅いサイトの順位が下がるのではなく、速いサイトの順位が上がる
- 上位20%が速いとみなされ、現在そのしきい値は約1.4秒
- HTMLだけでなく画像やCSSを読み込み、JavaScriptの動作が完了するまでの全体の時間が対象
と紹介されていますが、検索結果自体のページの関連性に比べるとまだ比較的重要度としては低いようです。
しかしECサイトになると、読み込み速度は大きくコンバージョン率(CVR)にも関わってきます。
すでにこれらのツールを使って意識して制作している方が多数おられると思いますが、ぜひ利用して最適なWebサイト構築を行ってください。
昆