新iOSのアドブロック機能
日本時間の17日深夜、アップルのiOSの最新版「iOS9」がリリースされました。
多くのニュースサイトに新機能のレビューや使い方がアップされているので、ここでは一つに絞って少し詳しく見ていきたいと思います。
それは…
アド(広告)ブロック機能!
iOS標準で搭載されたSafariの機能で、サイト上の広告をブロック(非表示)するものです。名称は「コンテンツブロッカー」というもので、単に広告を非表示にするだけでなく、サイトの容量を軽減させ、読込速度を大きく向上させると言われています。
広告のブロック機能だけを見ると、実はSleipnirやMercuryなどのブラウザアプリに既に搭載されていて目新しいものではありませんが、標準のブラウザに搭載されるとなると、安心感があります。
今回はいくつかのサイトをピックアップし、広告をブロックしている時としていない時でどれくらいの差が出るのか見てみたいと思います。
コンテンツブロック機能の有効化
その前に、iPhoneでコンテンツブロック機能を有効化しましょう。当たり前ですが事前にiOS9にアップデートをしておいてください。
コンテンツブロック機能アプリをインストール
iOS9のコンテンツブロックの機能は拡張機能という形で提供されています。実際にコンテンツブロック機能を付け足すには「Crystal」というアプリを使います。インストールは以下より行ってください。
Crystal – Block Ads, Browse Faster.
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
iPhoneの設定
次にiPhoneのホーム画面から「設定」→「Safari」→「コンテンツブロッカー」を選択し、先ほどのCrystalのアプリを有効にします。
これで、Safariでサイトにアクセスした時に広告がブロックされるようになります。※すべての広告がブロックされるわけではなく、一部ブロックされない広告もありますのでご注意ください。
ちなみにこのCrystalを提供している会社によると、表示速度は最大4倍速く、データ使用量は50%改善することが出来たとのことです。
実際に速度はあがるのか?
では実際に使ってみて、早くなったのか見てみたいと思います。Wi-Fiは使わずに、4G回線で3回読込速度を図った平均値を「コンテンツブロックあり」「コンテンツブロックなし」で比較してみます。
比較してみた表は以下です。
なんと平均で約2秒も読込速度は早くなりました。
PCと比べて回線速度が不安定なモバイル(移動中など急に遅くなったりします)では、平均約2秒の読込速度は大きな差になるのではないでしょうか。アプリをインストールして有効化するだけなので、そこまでリテラシーが高くない方にも、ブロック機能を使うのはハードルは高くないはずです。
東洋経済やthe vergeなど記事間に広告を挟んでいるケースではほとんどブロックされていました。広告の数も多かったのでサイトの読込速度が早くなる幅も大きかったです。kotakuのサイトは広告があまりブロック出来ず、ほとんど誤差の範囲のように思います。
UI的には上部や下部についてくる形の広告がブロック出来た場合、ミスタップを誘発しなくなるのでストレスなくサイトを使えるので、いいなと思いました。
検索結果の広告もブロック
読込速度とはまた別に、コンテンツブロッカーをオンにしていると、Googleの検索結果にも広告が表示されないためか、心なしか検索結果が早く表示されるような気がします。(Googleからは嫌がられるように思いますが…)
さらに、スマートフォンでは検索連動広告が表示されない分、ファーストビューで視認できる範囲が増えるため、検索結果から目的のサイトへより簡単にアクセスすることが可能になります。
全体的に見るとサイトの読込速度の向上や、検索結果のアクセス性向上などユーザーにとってはアドブロック機能は大いにメリットのある機能になりそうです。