明けましておめでとうございます!年末年始はひたすらジョギングをして過ごした開発部ヤマダです。
さてさて、ひょんなことからアプリケーションのUXについて考える機会を持ちまして参考に取った本が非常に良書だったので、今回はD.A ノーマンの
を紹介します!
“Norman Doors”
もしも私が最新ジェット機の操縦席に座ったとして、うまく操縦できなくても誰も驚きはしません。それはジェット機の操縦席は複雑で、操縦するにはそれ相応の知識と経験が必要だからです。
また、誰もがみんな操縦できる必要もなく、ごく一部の人間が操縦できるだけで誰も困らないのがジェット機の操縦席です。

ではもしも、私たちが日常で何度も目にする「ドア」や「電気のスイッチ」、「調理器具」を使うときに、使い方が分からなくて困るようなことがあったとしたら、それは一体どれほど深刻なことなのでしょうか。
また、たとえ小さな困惑だったとしても、使う人の多さを考えると、どれほど多くのストレスを社会全体に与えてしまうのでしょうか。

Googleで”Norman Doors”という単語を入力して検索すると、さまざまなドアの画像が表示されます。そのどれもが「押して開ける」のか「引いて開けるのか」、もしくは「スライドで開けるのか」が分かりにくいドアが取り上げられています。

この様に、単純な行為にもかかわらずデザインが人を困惑させてしまい、結果として使いにくいものになっているものの総称として、著者のD.A.ノーマンの名前から引用した「Norman Doors」という単語が使われる様になりました。
アフォーダンスとシグニファイア
ノーマンの提唱する理論では、もののデザインには総じて、
- アフォーダンス
- シグニファイア
といった性質があると論じています。
人とモノが対自したときに、モノの形状や雰囲気から情報を得て、人はある一定の動作を選択して行動します。
それは人とドアの関係なら「ドアを動かしてその位置を通過する」ことや、人と電気のスイッチの関係なら、「スイッチの位置を操作して、照明の状態を変化させる」ことなど、人がモノの関係によってさまざまです。
その、「人とモノが対自したときの2者の関係のこと」をノーマンは『アフォーダンス』と呼んでいます。
また、ドアの取っ手や、電気スイッチのON/OFFの表記など、人がどの様に操作すればそれが意図した通りに動作するのかを示したサインが、『シグニファイヤ』という名称で呼ばれてます。
ユーザを適切な行動へ導くためには、モノのもつアフォーダンスを上手く活用するだけでなく、知覚可能なサインをデザインの中に取り入れて、こちらの意図したとおりの経験を得てもらうことがUXを考える上での基準になると感じました。
書籍ではさらに多くの具体例が書かれていますので、UXを考えられている方は是非手にとっていただければと思います。

アプリケーションの業界に焦点を当てる場合、システムの開発者がUXをデザインすると機能性やロジックを優先して考えるため、人間の知覚可能なサインが省かれることが多々あると本書には記述されております。
より良いUXを提供するためにはもっと人間の心理を意識したデザインを選択すべきであり、ノーマンはこれを「人間中心デザイン」という名で提唱しています。
今後UXを考えるにあたっては人間の行動を軸に考え、人がより自然に利用できるシステムの開発を心がけたいと思いました。
以上、開発部ヤマダでした!
