最近のECサイトでは動画を使った商品紹介や、使い方の説明をよく目にします。実際に商品を手にとることが出来ないECサイトでは、画像だけでは伝えきれない、人が持った感覚や、実際の動きなどを動画を使うことで補うことが出来、その活用が一般的になっています。
スマートフォンECでもその傾向は例にもれず、今回ご紹介するAppBankさんやサンワサプライさんでも動画を上手く活用されていたのでご紹介します。
ちなみに、海外でビデオを使ったECサイトでは、Zapposや、Joyusあたりが積極的に動画を取り入れており、Zapposでは商品説明動画のある商品の購入率は、動画のない商品の約6%〜30%も高かったようです。
サイト名 | AppBankStore |
URL | http://www.appbank-store.com/store/index.html |
QRコード |
様々なECサイトが乱立する現在ではサイトをただ単に作って商品を陳列するだけでは商品は売れません。エンドユーザーは常に【価格】【サービス】【ユーザビリティ】この3点を無意識のうちに商品を購入する際の判断材料としています。
商品価格を下げることはECサイト側にとって一番避けたいところではあります。それでは価格以上の付加価値をつけ他のECサイトにはない魅力を演出し、商品を選択してもらう必要が出てきます。
そこで動画での商品説明です。
下記の動画では、ポリカーボネート素材で作られたiPhoneケースの曲げても割れない頑丈さや、ボタンを押した時に鳴る「カチッ」という音まで動画で表現しています。
AppBankさんはApple社製の商品を専門に販売していますが、この分野では既に多くの企業が周辺機器を販売しています。
商品説明文だけでは伝わることのない、使用感や使い心地などを上手く動画で表現することで「ここで買うことの安心感」を上手く演出されています。
実際の動画はこちら
PC周辺機器のサプライ用品大手、サンワサプライさんが運営するスマートフォンやタブレットなどのデバイス専門店です。こちらでも商品説明の際に動画を活用しています。
例えば車載用のタブレットホルダーの説明動画では、ダッシュボードへの取り付け方や、変化できる角度、縦にした時のイメージなど、文章では絶対に伝えることができないイメージを表現されています。
実際に手に取るまで使い心地が分からないECの弱みを、動画で補完することで、ユーザーがスマートフォンで商品を購入する際のハードルを大きく下げ購入率アップにつながります。
ではどのようにサイトに動画を埋め込むのでしょうか。YouTubeを例に説明しましょう。
YouTubeの場合、動画の埋め込みコードを簡単に設置することができます。
まず埋め込みたい動画をYouTubeで表示し下のメニューにある「共有」をクリックします。
あとは動画のサイズをカスタマイズして、コードをコピー。埋め込みたいサイトへ貼り付けるだけです。
動画を作るとなれば「凝った演出」や「派手なCG」などお金をかけて演出をすることを考えがちですが、商品説明動画にはそのような演出は必要ありません。なぜなら説明動画は広告ではなく、「商品を買おうかどうか迷うユーザーの背中を押してあげる」単純で分かりやすい動画であればいいのです。
小さなコストで、大きな効果が期待できる商品説明動画。スマートフォンでも是非実践してみて下さい。
aiship 岡村