米大手調査会社のガートナーが2012年第3四半期における、世界携帯電話販売台数の調査結果を発表していたので、こちらでもレポートをしたいと思います。
原文はこちら。
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=2237315
スマホが携帯電話全体に占める割合は39.6%
2012年7月〜9月期で、約4億2800万台の携帯電話を世界で販売。前年同期から3.1%減少していました。そのうちスマートフォンの販売台数は1億7000万台で、前年同期から46.9%の販売増と大きく躍進しており、携帯電話全体に占める割合も39.6%に達しました。
ガートナーの主席アナリストによると、
「特に中国において、従来の携帯電話の販売が落ち込んでいる間に、スマートフォンの販売が大きく伸びた。携帯電話の成熟市場では、新しいデバイスの出現で今までの市場がスマートフォンについに置き換わった」と述べています。
またSamsungとAppleの2社でスマートフォン市場の46.5%を占めており、ほぼ独占状態となっています。
前四半期、スマートフォン市場で3位だったNokiaは7位に後退し、3位RIM、4位HTCも販売台数が徐々に減少してきており、今後SamsungとAppleの寡占化はさらに進むとみられています。
特にSamsungの携帯電話販売台数は、18.6%上昇の9,800万台、Galaxyシリーズの好調により、スマートフォンの販売台数は5,500万台となっています。
OSシェアではAndroidが独走
またOS毎の販売比率を見てみると、Androidが約1億2,000万台、72%のシェアで、2位のiOS(13.9%)を大きく引き離しています。
上記の数字には、AppleのiPhone5販売予想による買い控えの影響もあるかもしれませんが、来る年末のホリデーシーズンで大きくシェアを伸ばしていく予想もされています。
僕はこう思った
実感値としてモバイル、とりわけスマートフォンの台数が飛躍的に伸びてきているのは感じていますが、このように定量的に数値で出すと、世界のネット接続のメインストリームはスマートフォンへシフトしているのだと改めて感じます。
近くインターネット接続でモバイルがPCを上回るでしょう。
特にスマートフォンはAndroidを搭載した安価な端末が新興国を中心に広がっていき、Androidのシェアは更に伸びていくと思われます。
クライアントの方とお話していると、自社サイトのモバイル接続比率を把握されていない方が多く、現状把握をした上で本当にモバイルサイトが必要なのかということを検討する必要があります、とよくアドバイスをしています。
Google Analyticsを利用していれば無料で計測できるので、まだ比率が分からないという方は、是非調べてみて下さい。
http://support.google.com/analytics/bin/answer.py?hl=ja&answer=1011360
モバイル比率が20%を超えていたら要注意です。
上林