O2Oと合わせて、今スマートフォンECで注目されているのが「動画活用」です。先日、日本経済新聞にもとりあげられていたテレビ通販最大手「ジャパネットたかた」のECへの取り組みについて考えてみたいと思います。新聞記事には
東京のスタジオ内に、ウェブサイト用の動画コンテンツを収録する専用セットを設置した。使用方法などがサイト上で確認できる動画の制作に活用していく。東京オフィス内にあるネット部門と連携していく。
と書かれていました。TVショッピングで名を馳せたジャパネットたかたがどのような取り組みをするのか?ポイントは動画です。
サイト名 | ジャパネットたかた メディアミックスショッピング |
URL | http://www.japanet.co.jp/shopping/ |
QRコード |
ジャパネットたかたの場合、サイトへ流入してくるユーザーは自然検索だけとは限りません。TVやチラシ、ラジオなど様々なメディアで露出をしており、オンラインショップのサイト名も「メディアミックスショッピング」という名前になっています。
TOPページでは通常の商品検索はもちろんですが、視聴メディア毎に商品検索することができます。ユーザーが聞いたり見たりした媒体毎に商品が検索できるのでピンポイントで商品にたどり着くことができます。
ジャパネットたかたで外せないのがTVショッピングです。従来TVショッピングでは売る側が一方的にTVで紹介する方法がとられてきていました。しかしスマートフォンなどの手軽にインターネットに接続できるデバイスが普及したことにより、動画の活用方法もまた変化しています。
ジャパネットたかたの場合、【本日のTV商品を見る】というカテゴリを設け、TVショッピングを見逃したユーザーや自分の空いた時間に自由に買い物ができるようなコンテンツを作っています。
最近よくみかける動画「商品説明の動画」ですがやはりジャパネットたかたでも導入しており、通販の場合、どうしても商品説明が簡素なものになってしまったり売り手の伝えたいことが伝わりきれなかったりするところを、動画を導入することにより「わかりやすく」「実店舗にいる感覚で」エンドユーザーに対し接客することができます。
これもまた、TV(動画)配信をしてきたジャパネットたかたのノウハウがあるからこそできる販売手法と言えます。
YouTubeなどのサービスを使えば簡単にサイトに動画を埋め込むことができます。
参考:購入率を3割上げる!スマートフォンECの動画活用事例
ここ2、3年でEコマース市場は劇的な変化をしてきています。電化製品店では物を買わずに実物を確認してからネットで買うような人たちが増え、エンドユーザーも「まずはネットで調べてから・・・」という行動パターンが当たり前になってきました。
参考:アメリカでは46%のユーザーがEC購入前に実店舗で商品を確認している。
売り手からするといかに価格競争に陥らずに付加価値を付けた上でユーザーに対して接客していくのか。そのヒントの一つにECの動画があるように思います。
豊富な実績とノウハウを持ち合わせた「ジャパネットたかた」の商品説明動画、今後どのように活用していくのか目が離せませんね。