ADKから興味深い調査結果が発表されていました。
ADK「スマートフォンと購買行動」調査
これによると、従来の携帯電話(ガラケー)に比べてスマートフォンでの通販利用者は増加をし、さらに家電などの買い物時にスマートフォンで価格を調べる割合も大幅に増加。クーポンが来店のきっかけになった層は9割を超えていました。
ポイントをまとめると以下になります。
過去1カ月以内のモバイル通販利用者は2010年の10.3%から2012年の14.6%にまで増加していました。また平均購入金額に関しても、6,866円→9,320円と増加しており、より高額商品を購入している結果となりました。
家電量販店などで実際に商品はみるものの、価格検索や購入をネットで行ういわゆるショールーミング経験者もガラケーに比べスマートフォンでの比率が比較的高くなっています。
ジャンルで見た場合、やはり家電分野でのショールーミングが高く、続いてアパレル関係、ファストフードと続いております。
行き先のお店のクーポンを探して、あったので行ったという人の割合は9割を超えており、クーポンが来店行動のきっかけとなっている方は非常に多くなっています。
逆に、「行き先のお店のクーポンを探して、無かったのでやめた」という方も3割以上となっており、マーケティングを行う上でクーポンの活用は非常に重要になってきているのではないでしょうか。
最近ではアプリやメルマガ以外にSNSを使ってユーザーとのつながりを作っているショップが多いですが、どのようなプラットフォームを利用しているのかを調査した結果になります。
リアルタイムにプッシュ通知の送信できるLINEがやはり1位になっていました。私もクライアントとお話している中で、よく「LINE@」の活用について議論します。
当然のことながら友だちの追加を促す手段を考えなければいけませんが、一度友だちになるとクーポンやセール情報を送信すれば、メルマガなどに比べてよりレスポンスがいいと聞いています。
スマートフォンの普及にともなって、ユーザーの購買行動は大きく変化しました。
結果を見ると、スマートフォンを使いこなすことでよりよりショッピング経験を得ていると考えられます。逆に今までPCでの購買鼓動を中心にマーケティングを行なってきたショップにとっては、モバイルユーザーの購買行動をきっちりと把握しなければ厳しい時代になってきています。
今後もモバイルファーストマーケティングラボでは、モバイルでの成功事例や市場情報などを発信していきますので、みなさんのお役に立てればと思います。
上林