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BOPIS(ボピス)とは?
特徴・導入方法・事例を解説


2025年3月6日2025年3月6日

BOPIS(Buy Online, Pick-up In Store)とは、ECサイトで商品を購入し、指定した実店舗で受け取るサービスのことで、「店舗受取」とも呼ばれます。

この仕組みは、ECサイトと実店舗を連携させる「オムニチャネル戦略」や「OMO戦略」の一環として、多くの小売業者が導入を進めています。消費者にとっては、送料を節約できる上、都合の良いタイミングで商品を受け取れるという利便性があり、企業側にとっても店舗への来店を促すことで追加購買(ついで買い)を期待できるメリットがあります。

また、ECと実店舗の在庫を効率的に活用できるため、売り逃しの防止や物流コストの削減にもつながります。特に、即時性や利便性を求める消費者の増加に伴い、BOPISの重要性はますます高まっています。

本記事ではBOPISの特徴・メリット・導入方法・事例を詳しく解説していきます。

    目次

  1. BOPIS(ボピス)とは
  2. BOPISの特徴
  3. BOPISのメリット
  4. BOPISのデメリットと課題
  5. BOPISの導入方法・手順
  6. BOPISの成功事例
  7. まとめ

BOPIS(ボピス)とは


BOPISの定義

BOPIS(Buy Online, Pick-up In Store)とは、消費者がECサイトで商品を購入し、実店舗で商品を受け取る仕組みを指します。「店舗受取サービス」と表現されることも多く、食品、アパレル、家電など様々な業界で導入が進んでいます。

従来のECでは「配送」が前提でしたが、BOPISを活用することで、消費者は送料を気にせず、好きなタイミングで商品を受け取ることができます。企業側も、店舗在庫を有効活用できるため、物流コストの削減や売り逃しの防止といったメリットを得られます。

<BOPISの基本的な流れ>

1. ECサイトで注文:消費者がオンラインで商品を選び、決済を完了

2. 店舗で準備:注文を受けた実店舗が在庫を確保し、受取準備を実施

3. 消費者が来店・受取:指定した店舗に行き、商品を受け取る

このプロセスにより、「オンラインの利便性」と「店舗受取の即時性」を両立させることができます。

クリック&コレクトとの違い

BOPISと似た概念に「クリック&コレクト(Click & Collect)」があります。どちらも「ECで購入し、店舗で受け取る」仕組みですが、以下のような違いがあります。

BOPIS クリック&コレクト
商品の在庫 店舗在庫を活用することが多い 店舗在庫だけでなく、EC専用倉庫からの取り寄せも含む
受取のスピード 基本的には当日〜数日 取り寄せに時間がかかる場合がある
受取場所 店舗 店舗内カウンター、ロッカー、ドライブスルーなど自宅以外の場所


例えば、ユニクロやヨドバシカメラが提供する「店舗受取サービス」はBOPISに該当します。

一方で、イオンリテールが実施しているネットで注文した商品をドライブスルー方式で渡すサービスはクリック&コレクトの要素が強いです。

日本ではこの二つの概念が明確に区別されていない場合もありますが、いずれにしてもBOPISは「店舗在庫を活用し、迅速な受取を可能にする」という点で、即時性の高いサービスであると言えます。

BOPISの特徴


オンライン購入と店舗受取の融合

BOPISの最大の特徴は、ECサイトでの購入と実店舗での受取を組み合わせることで、オンラインとオフラインの利便性を両立できる点にあります。従来のECでは、商品を購入すると自宅や指定の場所に配送されるのが一般的でした。

しかし、BOPISを利用することで、消費者は配送を待たずに、都合の良いタイミングで店舗で受け取ることができます。

特に以下のようなメリットがあり、消費者の購買体験を向上させます。

・即日受取が可能
店舗に在庫がある場合、注文当日または翌日に受け取れるため、配送を待つ必要がない

・送料がかからない
店舗での受取を選択することで、送料を節約できる

・返品・交換がしやすい
購入後、店舗で商品を確認し、その場で交換や返品の対応が可能

・追加購買の促進
受取時に店内を回ることで、ついで買いの機会が増える

例えば、ユニクロやGUでは、オンライン注文した商品を店舗で受け取る「店舗受取サービス」を提供しており、消費者は自分のスケジュールに合わせて受け取れるだけでなく、試着してからその場で交換することもできます。


オムニチャネル・OMO戦略の一環としての位置付け

BOPISは、単なる「受取手段の一つ」ではなく、企業のオムニチャネル、OMO戦略の中核を担う重要な施策の一つです。オムニチャネル、OMO戦略とは、ECサイト・実店舗・モバイルアプリなどのすべての販売チャネルを統合し、顧客にシームレスな購買体験を提供する戦略を指します。

BOPISを導入することで、企業はECと実店舗の在庫を一元管理し、よりシームレスで効率的な販売・運営が可能になります。

BOPISがオムニチャネル・OMO戦略に与える影響

1. 在庫の最適化

・ECと店舗の在庫を連携させることで、売れ残りや在庫不足のリスクを軽減
・余剰在庫を活用し、売上の最大化を図る

2. 顧客接点の強化

・ECと店舗をシームレスにつなぐことで、ブランドの一貫性を維持
・実店舗への来店機会を増やし、対面接客によるクロスセル・アップセルの機会を創出

3. 物流コストの削減

・店舗を配送拠点として活用することで、ラストワンマイル配送の負担を軽減
・物流センターの負荷を分散し、効率的なオペレーションを実現

実際に、2020年10月にECサイトを立ち上げた衣料品チェーン大手の「しまむらグループ」ではBOPISの効果として以下のように報告しています。

店受取りの効果として、通常の店舗でのお買い物は、買上点数が約 3 点、一点単価が約 900 円、客単価が約 2,700 円に対し、ECの店受取りの場合は、EC注文分が約 1.5 点、店舗でのお買い物が約 3 点の合計で買上点数が約 4.5 点、客単価が約 4,800 円です。

ECから店舗への送客による買上点数向上が店舗売上の向上に寄与する可能性が高いため、店舗において、関連販売で何を売っていくか、レイアウトをどのようにするか等を研究しています。

出典: しまむらグループ「2021年2月期決算説明会質疑応答要旨」

その他にも、家電量販店やアパレル業界を中心に、BOPISを活用したオムニチャネル・OMO戦略が広がっています。

このように、BOPISは単なる利便性の向上にとどまらず、企業の販売戦略全体を強化し、ECと実店舗の相乗効果を最大化する施策として重要な役割を果たしています。

OMOの具体的施策と事例については以下の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご参考ください。
OMOとは?具体的施策4選と成功事例|O2O、オムニチャネルとの違いも解説

BOPISのメリット


BOPISは、消費者と企業の双方に大きなメリットをもたらす施策です。ここでは、それぞれの視点から具体的なメリットを解説します。


消費者側のメリット

送料の節約

ECサイトでの購入時、多くの消費者が送料を負担することを避けたいと考えています。BOPISを利用すれば、実店舗で商品を受け取るため送料が発生せず、コストを抑えることが可能です。

特に、以下のようなケースで送料削減のメリットが大きくなります。

・少額購入:送料無料の最低注文金額に満たない場合でも、BOPISなら送料が不要

・大型商品:家具や家電など、配送コストが高くなる商品も、店舗受取なら追加費用なし

・セール時のまとめ買い:ECの割引を活用しながら、送料なしでお得に購入可能

受取時間の柔軟性

配送を利用すると、指定時間に自宅で受け取る必要があるため、スケジュールの制約が生じます。しかし、BOPISなら、消費者の都合に合わせて自由なタイミングで店舗に行き、受け取ることが可能です。

特に、以下のような状況で利便性が高まります。

・仕事帰りや買い物ついでに受取:日常の外出のついでに受け取れる

・即日・翌日受取が可能:配送よりも早く商品を手に入れられる

・不在時の受取が不要:宅配便の再配達の手間を省ける

一部の企業では、店舗のロッカー受取やドライブスルー受取にも対応しており、さらに柔軟な受取オプションを提供しています。

返品・交換の容易さ

ECで購入した商品は、「イメージと違う」「サイズが合わない」といった理由で返品・交換を希望するケースが少なくありません。BOPISを利用すれば、店舗で直接商品を確認し、必要に応じてその場で返品や交換が可能です。

返品・交換がしやすいことで、消費者は安心して購入できるため、ECでの購買意欲が高まる効果も期待できます。


企業側のメリット

追加購買の促進

BOPISを利用した顧客は、店舗に足を運ぶ機会が増えるため、ついでに他の商品を購入する可能性が高まります。

例えば、次のようなケースが考えられます。

・ケーキ・スイーツ販売店:店舗受取のついでに店舗限定商品などを合わせ買い

・アパレルショップ:店舗受取のついでに新作アイテムをチェック

・家電量販店:スマホケースを受け取る際に、周辺アクセサリーを購入

・ドラッグストア:化粧品や日用品のついで買い

米国の調査では、BOPISを利用した顧客の85%が、商品の受け取りの際に店内で別の商品を追加購入したというデータも出ており、企業にとっては大きな売上向上の機会となります。

在庫管理の効率化

BOPISを活用することで、EC在庫と実店舗在庫を統合的に管理できるようになり、以下のメリットが得られます。

・売れ残りの削減:EC・店舗両方の在庫を活用することで、販売機会を最大化

・過剰在庫の防止:EC専用倉庫に在庫を抱える必要が減り、倉庫コストを削減

・店舗間の在庫調整:BOPIS経由で特定店舗に需要を誘導し、在庫の偏りを解消

例えば、ユニクロではBOPISを活用し、各店舗の在庫を効率的に活用することで、ECと実店舗の両方で販売機会を最大限に高めています。

顧客データの収集

BOPISを導入すると、「どの地域の店舗で、どの商品が人気か」「どの時間帯に受取が多いか」といったデータを収集できます。これにより、次のようなマーケティング施策が可能になります。

・パーソナライズされた販促:BOPIS利用者向けに、関連商品のクーポンを提供

・店舗ごとの品揃え最適化:地域ごとの需要に合わせた在庫配置

・購買行動の分析:ECと実店舗の購買データを統合し、より効果的な販促を実施

また、会員登録やアプリを通じてBOPISを利用することで、顧客の購買履歴をデータ化でき、リピート促進にもつながります。



BOPISは、消費者にとって送料を節約し、好きなタイミングで受け取れる便利なサービスであり、企業にとっては追加購買の促進や在庫最適化、顧客データの活用という大きなメリットをもたらします。

ECと実店舗をシームレスに結びつけるBOPISは、今後さらに多くの企業で導入が進むと考えられます。

BOPISのデメリットと課題


BOPISは、ECと実店舗を連携させることで利便性を高める優れた施策ですが、導入・運用にはいくつかの課題も存在します。

ここでは、BOPISのデメリットとして挙げられる在庫管理の複雑化、店舗スタッフの負担増加、システム導入コストについて詳しく解説します。


在庫管理の複雑化

ECと実店舗の在庫をリアルタイムで同期する必要がある

BOPISを導入することで、ECと店舗の在庫を統合的に管理する必要があり、運用が複雑になるという課題があります。

例えば、以下のような問題が発生しやすくなります。

・店舗の在庫がリアルタイムで反映されず、注文後に「在庫切れ」になる

・特定の店舗でBOPIS注文が集中し、在庫が偏る

・店舗での販売とBOPISの注文が競合し、在庫が確保できなくなる

在庫の正確な管理ができなければ、顧客が注文した商品を受け取れないケースが発生し、ユーザー満足度の低下やブランドの信用失墜につながるリスクがあります。

<解決策>

・リアルタイム在庫管理システムの導入
ECと実店舗の在庫をリアルタイムで更新できるシステムを活用する

・注文制御の仕組みを構築
特定の店舗で在庫不足が発生しそうな場合、別店舗の在庫を提案する仕組みを設ける

・店舗在庫の事前確保
BOPIS注文が入った時点で店舗の在庫を即時確保し、店頭販売との競合を防ぐ

ECと実店舗の在庫連携の方法や具体的な一元在庫管理システムの選定ポイントについては以下の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご参考ください。
【2025最新】ECサイトの在庫管理システム8選を徹底比較【一覧表付】


店舗スタッフの負担増加

受取対応や商品準備の業務が増える

BOPISを導入すると、店舗スタッフの業務負担が増えるという問題があります。通常の店頭販売とは異なり、スタッフは以下の業務を追加で担当する必要があります。

・ECからの注文を確認し、商品をピックアップ
・注文内容を正しく梱包し、受取カウンターに準備
・来店した顧客への対応(本人確認・商品手渡しなど)
・返品・交換の対応

特に注文が急増するセール期間や繁忙期には、スタッフの業務負荷が大きくなり、通常業務に支障が出る可能性があります。

<解決策>

・専用のBOPIS担当スタッフを配置
受取カウンター専任のスタッフを配置し、通常業務との分担を明確化

・セルフ受取ロッカーの導入
スタッフ対応を減らし、顧客がスムーズに受け取れる仕組みを整備

・業務フローの最適化
EC注文のピックアップや梱包作業を効率化するための専用エリアやツールを導入


システム導入コスト

BOPIS対応にはシステム開発・運用コストがかかる

BOPISを導入するには、ECサイトと実店舗の在庫管理システムを連携させる必要があり、開発・導入に多大なコストがかかるのが課題となります。

具体的なコスト要因としては、以下のようなものが挙げられます。

・リアルタイム在庫管理システムの開発・導入

・受取カウンターやセルフピックアップロッカーの設置

・BOPIS専用の注文管理機能の開発(注文確認・通知・受取コード発行など)

・スタッフ向けの業務支援ツールの導入(ピッキングリスト、オーダー管理アプリなど)

また、導入後も、システムの運用やメンテナンス、スタッフの教育コストが継続的に発生するため、事前にしっかりとしたコスト計算が必要です。

<解決策>

・段階的な導入
最初は一部の店舗でBOPISを試験運用し、成功事例をもとに全国展開する

・ASP型のECプラットフォームと連携
BOPIS対応機能を活用し、システム開発の負担を軽減



BOPISは、ECと実店舗の連携を強化し、消費者と企業の双方に多くのメリットをもたらす施策ですが、在庫管理の複雑化、スタッフの負担増加、システム導入コストといった課題も伴います。

これらの課題をクリアするためには、リアルタイム在庫管理の強化、業務フローの最適化、システム導入のコスト管理が不可欠です。BOPISの導入を成功させるためには、事前に十分な準備を行い、スムーズな運用体制を構築することが重要となるでしょう。

BOPISの導入方法・手順


BOPISを導入するには、適切なステップを踏んで準備を進める必要が必要あります。ここでは、BOPISの導入に向けた具体的な手順を解説します。


① 在庫管理システムの整備

BOPISでは、ECサイトと店舗の在庫を適切に連携し、正確に管理することが必須です。適切な在庫管理ができないと、注文後に「在庫切れ」となり、顧客に迷惑をかけることになります。

<準備すべきポイント>

・リアルタイム在庫管理システムの導入
ECサイトと実店舗の在庫を一元管理できるシステムを採用する

・在庫データの精度向上
手動管理ではなく、自動で在庫更新ができる仕組みを整備する

・BOPIS専用の在庫確保機能
店舗販売用の在庫とBOPIS注文用の在庫を分けて管理できる仕組みを構築する

また、店舗ごとの在庫状況を可視化し、「どの店舗で受け取れるか」をECサイト上で即時表示できる仕組みを整えることも重要です。


② ECサイトのUI設計・仕組み整備

BOPISを利用できるようにするため、ECサイトのUIや仕組みを以下のように設計、整備する必要があります。

<UI・仕組みのポイント>

・受取方法の選択肢追加
顧客が注文時に店舗受取を選択できるようにする

・受取店舗の選択肢を表示
ユーザーが店舗受取を選んだ際、希望する受取店舗を選択できるようにする

・受取通知の仕組みを整備
注文後に「受取準備完了通知」を自動送信する等の設定を行う

UIの設計や仕組みの整備は、ECプラットフォームのBOPIS対応機能を活用することで開発負担を軽減できます。

例えば、「aiship」や「Shopify」などはBOPIS(店舗受取)機能を標準装備しているため、追加開発の負担を抑えながら導入できます。

!POINT!

BOPISの導入において、フルスクラッチ等の莫大な費用をかけた独自開発を除いては、BOPIS(店舗受取)機能を搭載したECカートシステムを利用してサイトを構築するのが一般的です。

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では「店舗受取機能」を標準搭載しているため追加開発費用は不要で安価に店舗受取サービスを導入することができます。

「店舗受取機能」では複数店舗の登録・表示や店舗ごとの休業日設定、商品ごとに取り扱い店舗の設定をすることも可能です。

またECカートシステムの特性を生かし、クレジットカードやスマホ決済等による事前決済にも対応しています。


店舗受取機能

aishipの「店舗受取機能」の詳細は以下ページをご確認ください。
店舗受取サービスはクラウド型ECカートシステムにて実現|aiship



③ 店舗での受取体制の構築

ECサイトで注文を受けた後、店舗での受取がスムーズに行われるように、受取体制を整えることが必要です。

<準備すべきポイント>

・BOPIS専用カウンターの設置
通常のレジとは別の受取専用スペースを用意する

・セルフ受取ロッカーの導入
スタッフ対応を減らし、顧客がスムーズに受け取れる仕組みを整備する

・受取フローのマニュアル化
オペレーションの標準化とスタッフ間での情報共有を行う

特に、大手小売企業ではセルフ受取ロッカーの導入が進んでおり、人件費の削減や店舗業務の負担軽減に成功しています。


④ スタッフ教育

BOPISの導入により、店舗スタッフの業務が変化するため、事前に適切な研修やマニュアル整備を行い、スムーズな対応を可能にする必要があります。

<教育すべきポイント>

・注文処理フローを理解する
ECからの注文確認 → 商品のピックアップ → 梱包・受取準備 等の一連のフローを理解する

・受取時の顧客対応を明確化
本人確認方法、スムーズに引き渡しできる手順を明確にする

・返品・交換対応のルール統一
店頭で返品を受け付ける際のプロセスを整備する

特に、繁忙期のオペレーション負担を軽減する工夫(専用スタッフの配置や受取専用カウンターの設置など)も事前に考慮することが重要です。


⑤ 顧客への周知

BOPISの導入後、顧客に対して利用方法をしっかり周知することが重要です。

特に、ECサイトの既存ユーザーに対して、「BOPISが便利であること」を伝えることで、利用促進につながります。

<周知方法例>

・ECサイト上にBOPISの専用ページを作成し、利用方法やメリットをわかりやすく説明

・SNS・メールマーケティングを活用したキャンペーンを実施し、認知度を向上

・店頭POPやチラシで案内を行い、BOPISの利用を促す

また、BOPISの利用者には割引クーポンを提供するキャンペーンを実施することで、利用率を高めることができます。

BOPISの成功事例


BOPISの導入は、多くの企業で成功を収めています。ここでは具体的な事例を紹介します。


スシロー:スマートロッカーを活用した店舗受取サービス

スシローのスマートロッカーを活用した店舗受取サービス

https://www.akindo-sushiro.co.jp/campaign/detail.php

回転寿司チェーンのスシローは、持ち帰り商品の受け取りに「自動土産ロッカー」を導入しています。顧客はオンラインや電話で注文し、指定した時間に店舗のロッカーで商品を受け取ることが可能です。

これにより、店内の混雑回避やスタッフとの接触を最小限に抑えることができ、非対面でのスムーズな受け取りを実現しています。


ユニクロ:オンライン注文商品の店舗受取サービス

ユニクロのオンライン注文商品の店舗受取サービス

https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100006752

ユニクロは、オンラインストアで注文した商品を店舗で受け取るサービスを提供しています。

特に「ORDER & PICK」サービスでは、スマートフォンから注文後、最短1時間で店舗での商品受け取りが可能です。

これにより、顧客は送料を節約し、迅速に商品を手に入れることができます。


ヨドバシカメラ:迅速な店舗受取サービスの提供

ヨドバシカメラの迅速な店舗受取サービス提供

https://www.yodobashi.com/ec/support/service/receive/index.html

家電量販店大手のヨドバシカメラは、オンライン注文後、最短30分で店舗で商品を受け取ることができるサービスを提供しています。

顧客はECサイトで注文し、店舗受取を選択することで、迅速に商品を手に入れることが可能です。

また、一部店舗では専用の受取窓口を設置し、スムーズな受取体験を提供しています。


ニトリ:家具・インテリア商品の店舗受取サービス

ニトリの家具・インテリア商品の店舗受取サービス

https://www.nitori-net.jp/ec/characteristic/acceptance/

家具・インテリア大手のニトリは、オンラインで注文した商品を店舗で受け取るサービスを展開しています。

これにより、顧客は送料を節約し、都合の良いタイミングで商品を受け取ることが可能となりました。

さらに、店舗受取時に追加の購買が促進される傾向があり、全体の売上増加に寄与していると考えられます。


ウォルマート:BOPISを活用した売上拡大

ウォルマートのBOPISを活用した売上拡大

https://www.walmart.com/

米国の大手小売業者ウォルマートは、BOPISを積極的に導入し、売上拡大に成功しています。

顧客はオンラインで商品を注文し、近隣の店舗で受け取ることができるため、利便性を向上させています。

さらに、店舗受取時に追加の購買が促進される傾向があり、全体の売上増加に寄与しています。



BOPISの導入は、顧客の利便性向上や売上増加に寄与しますが、成功には適切な準備と運用が不可欠です。

顧客体験の向上、在庫情報のリアルタイム連携、スタッフの負担軽減策を検討し、効果的なBOPIS運用を目指しましょう。

まとめ


BOPISの導入は、顧客の利便性向上や売上増加を期待できますが、成功させるには適切な準備と運用が不可欠です。

今回紹介した以下のポイントを押さえて効果的なBOPIS運用を目指しましょう。

・BOPIS(店舗受取)機能を搭載したECカートシステムでサイトを構築する

・店舗とECの在庫を一元管理する(在庫管理システムを導入する)

・店舗スタッフの負担を考慮し、受取オペレーションを整備する

・ECサイトと実店舗の両方で顧客にわかりやすく案内する

今後、BOPISはさらに進化し、「スマートロッカーの普及」「店舗内受取のパーソナライズ化」「リアルタイム在庫連携の高度化」などが鍵となるでしょう。

特に、AIやIoTを活用した在庫管理の自動化や、スマホアプリとの連携によるシームレスな受取体験の提供が、BOPISの次なるステージとして期待されています。

また先述の通り、弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では「 店舗受取(BOPIS)機能 」を標準搭載しているため追加開発費用は不要で安価に店舗受取サービスを導入することができます。

BOPISの導入をご検討の事業者様は是非お気軽にご相談ください。


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この記事の監修者

株式会社ロックウェーブ 本城 顕

広告営業を経て2020年ロックウェーブ入社。その後2年程セールス担当として、EC事業者様が抱える様々な課題に対してプロダクトを通じた解決策の提案に従事。 現在はその知見を活かしWebマーケティングでプロダクトを世の中に広めていくために奮闘中。

本城 顕

自社ECサイトの課題をヒアリングさせていただき、
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