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【2025最新】ECサイトに導入すべき決済方法7選

2025年5月20日2025年5月20日

ECサイトの運営において「どの決済手段を導入するか」は、ユーザーの購買体験を大きく左右する重要な要素です。近年はキャッシュレス化の加速により、消費者の決済手段に対するニーズも多様化しています。

クレジットカードやQRコード/ID決済といった定番手段に加え、Amazon Payや後払い、BtoB取引で用いられる掛け払いなど、用途や顧客層に応じて選択肢は広がっています。

本記事では、最新の利用動向を踏まえながら、各決済方法の特徴や選定ポイントをわかりやすく解説します。

これから決済手段の見直しや追加を検討しているEC担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

    目次

  1. ECサイトでの決済方法の最新利用傾向
  2. ECサイトに導入すべき決済方法7選
  3. 決済方法の選定ポイント
  4. 決済導入の成功事例
  5. まとめ

ECサイトでの決済方法の最新利用傾向


aishipで構築されたECサイトでの利用決済傾向

今回、決済方法における最新の利用傾向を測るため、弊社の提供するECカート「aiship」で構築されているECサイトでの注文を対象に、ユーザーが利用する決済方法について独自に調査を行いました。

<対象条件>
対象サイト:aishipで構築されたECサイトの中から無作為に抽出した500サイト
対象期間:2024年4月1日〜2025年3月31日
対象注文:対象サイトで対象期間に発生した全注文(1,800,256件)

aishipで構築されたECサイトでの利用決済傾向

上記のグラフからの読み取れるとおり、最も利用割合が多いのは「クレジットカード」で57.1%、次いで「Amazon Pay」で13.6%、「PayPay」で6.5%、「後払い」で6.2%という結果になりました。

決済手段不足によるユーザーの離脱を極力抑えるためには「クレジットカード」に対応することはもちろんですが、「Amazon Pay」や「PayPay」、「後払い」にも対応しておくことが不可欠だといえます。

「Amazon Pay」や「PayPay」、「後払い」など様々な決済方法をオプション料金不要で導入できるECカート「aiship」の詳細を知りたい方は以下よりお気軽に資料をダウンロードください。

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利用する決済手段の変化・決済手段の不足による離脱状況

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社は、2024年にECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査を実施しました。

今回はその中から「最も利用する決済手段」と「決済手段不足によるサイト離脱状況」の結果を抜粋してご紹介します。

最も利用する決済手段の推移

引用元: ECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査|SBペイメントサービス株式会社

同社では過去4回(2018年度、2020年度、2021年度、2022年度)同様の調査を実施しており、過去の結果と比較したところ、「クレジットカード決済」を選択する割合が2018年から2024年にかけて約19.3%減少しており、「コンビニ決済」も年々減少傾向にあることが分かりました。

代わりに「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」「au Pay(ネット支払い)」「ポイント決済」「Amazon Pay」の割合が伸びていることが分かりました。

最もよく使う決済手段傾向(男性)
最もよく使う決済手段傾向(女性)

引用元: ECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査|SBペイメントサービス株式会社

特に、10代〜20代の若年層ではオンライン決済の利用率は顕著に高く、20代女性の37.0%が「最もよく使う決済手段」としてPayPayを選択しています。スマホ一つで完結し、かつキャンペーンやポイント還元の訴求力が高いことが、若年層の支持を集める理由と言えるでしょう。

決済手段不足によるサイト離脱状況

引用元: ECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査|SBペイメントサービス株式会社

ECサイトで購入する際、よく利用する決済手段がない場合どうするか尋ねた調査では、60%以上と多くの人がそのECサイトでは購入せず離脱する傾向にあることが分かりました。

また、そのうち50%以上の人は他のECサイトもしくは実店舗で購入する意向があることから、購買意欲が高い人も決済手段が要因で離脱しており、ユーザーのニーズに応じた決済手段を取りそろえることは購買率を上げる重要な要素であると言えます。

ECサイトに導入すべき決済方法7選


クレジットカード決済

概要
多くのECにおいて最も利用率の高い決済手段。VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubといった国際ブランドを幅広く利用できるようにしておくことで、大半の顧客が利用できる決済方法。

メリット

  • ・利用者数の多さ
    国内ECサイトでは半数以上がクレカ決済を選択。新規・リピーターを問わず幅広い顧客にリーチできる。
  • ・決済スピード
    カード情報の一度の入力でその後はワンクリック決済が可能。購入フローを最短化でき、カゴ落ち率を低減。
  • ・多彩な支払い方法
    一括払い、分割払い、リボ払いなどを提供できるため、高額商品購入時のハードルを下げる。
  • ・ポイント還元
    カード会社のポイントプログラムと連携すれば、ユーザーのロイヤルティを高めやすい。

デメリット

  • ・不正利用リスク
    カード情報の漏えいや不正利用によるチャージバック対応が必要。取引審査(3Dセキュアなど)や不正検知システムの導入コストが発生する場合も。
  • ・若年層の利用減少
    クレカを保有していない場合は利用できない。10~20代の若年層でキャリア決済を頻繁に利用する層も一定数存在する。

!POINT!

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、決済代行サービス提供会社と連携をとりながら、クレジットカード・セキュリティガイドラインに準拠したECサイトを構築できるように、決済機能・セキュリティ機能をアップデートし続けています。

また、クレジットカード決済の不正利用防止策としてEMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)の対応はもちろん、「API型連携」「リンク型連携」のどちらにも対応しています。そのため事業者側での対応コストは発生せず導入いただけます。

詳細については以下のページもご参考ください。

2025年導入義務化!3Dセキュア2.0対応のECカート|aiship
2025年導入義務化!3Dセキュア2.0対応のECカート|aiship



Amazon Pay

概要
Amazonに登録済みの配送先・支払い情報を活用してECサイト上でワンクリック決済を実現。

メリット

  • ・入力の手間が少ない
    住所やカード情報を再入力する必要がなく、購入フローを大幅に短縮。カゴ落ち率を改善しやすい。
  • ・高いブランド力と信頼性
    Amazonアカウントを利用した決済であるAmazon Payは、消費者にとって安心感を与える要素になる。
  • ・インセンティブの提供
    Amazonは時折、Amazon Payの利用促進キャンペーンを実施し、割引やポイント還元といったインセンティブを提供するため、EC事業者にとっては顧客の購入を後押ししてくれる心強いフォローになる。

デメリット

  • ・利用方法が限定
    Amazonがサポートするカードブランド・支払い方法のみ対応。
  • ・実店舗対応なし
    オンライン専用のため、実店舗でのQR決済連携などは不可。

!POINT!

特に「Amazon Pay」は、日本国内の自社ECサイトでは特に利用率の高い決済手段として広く認知されており、「購入プロセス」の簡略化やインセンティブの提供という観点からもCVR改善に欠かせない決済手段だと言えます。

しかし2025年1月に人気ECプラットフォーム「Shopify」がサポートを終了したことで、サービスの提供レベルに影響を与えることを懸念している事業者様も多くいらっしゃる状況です。

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、「Amazon Pay」を標準搭載。オプション料金等も不要で、簡単に「Amazon Pay」を導入することができます。

Amazon Pay導入対応|クラウド型ECサイト構築ASP aiship
Amazon Pay導入対応|クラウド型ECサイト構築ASP aiship

「Amazon Pay」のメリットや、なぜ「Shopify」で利用停止になったのかについては以下の記事をご参考ください。
Shopify、Amazon Payを利用停止に。Amazon Payのメリットと合わせて解説


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QRコード/ID決済(PayPay、楽天ペイなど)

概要
スマホでアプリを起動し、IDを読み取ることで完結する決済。実店舗だけでなくECサイトにも導入可能。

メリット

  • ・スマホ完結の利便性
    パスワード入力不要、アプリを開くだけで支払いが完了。初回設定後はほぼワンタップで決済できる。
  • ・キャンペーン連動
    決済ごとに即時還元や抽選キャンペーンを頻繁に行っており、ユーザー誘引力が強い。

デメリット

  • ・シニア層への浸透不足
    スマホ操作に慣れていない高齢ユーザーはアプリダウンロードやチャージの仕組みに不安を感じる場合が多い。
!POINT!

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、「PayPayオンライン決済」、「楽天ペイ」のいずれも標準搭載。オプション料金等も不要で、簡単にQRコード/ID決済を導入することができます。

PayPay(ペイペイ)オンライン決済を簡単に導入|aiship
自社ECサイトでPayPay(ペイペイ)オンライン決済を簡単に導入|aiship


楽天ペイを簡単に導入|aiship
自社ECサイトで楽天ペイを簡単に導入|aiship



コンビニ決済

概要
ユーザーがECサイトで「コンビニ支払い」を選択すると、予約番号等が発行され、近隣のコンビニで現金/電子マネーで支払う方式。

メリット

  • ・クレカ非保有者/現金派への対応
    クレカ非保有者やオンライン決済に不安があるユーザー層を取り込める。
  • ・24時間利用可能
    夜間や土日もコンビニで支払いができ、ユーザーの生活リズムに柔軟に対応。

デメリット

  • ・入金確認のタイムラグ
    ユーザーが店舗で支払った後、EC事業者側で入金を確認できるまで数時間~数日かかる。
  • ・手数料負担
    取次業者を介するため、1件あたり数十〜数百円の決済手数料が発生。低価格商品ではコスト負担が重い印象を与える。


キャリア決済

概要
ドコモ・au・ソフトバンクなど携帯キャリアの月額料金と合算して支払う方法。若年層をメインターゲットとするECで導入効果が高い。

メリット

  • ・クレカがなくても利用でき
    キャリアIDでログインするだけで決済でき、カード情報の入力不要。特に10代の利用率が高い。
  • ・与信不要
    携帯契約時の与信情報を利用するため、事前審査がなく導入後すぐに利用が可能なため、幅広い層に利用してもらうことが可能。

デメリット

  • ・利用限度額の制限
    キャリアごとに1回あたり・月間の利用上限が設定されており、高額商品の購入には不向き。
  • ・対応商材の制約
    タバコやチケットなど一部商材はキャリア決済の対象外となる場合がある。


後払い決済(クロネコ代金後払いサービス、NP後払いなど)

概要
ユーザーはまず商品を受け取り、同梱された請求書や請求メールに従ってコンビニ・銀行・郵便局で後日支払う決済方法。

メリット

  • ・商品到着後に支払える安心感
    商品到着後に支払えるため、EC初利用者や高額商品の購入障壁を下げやすい。

デメリット

  • ・未払いリスク
    ユーザーが支払わない場合、事業者に立替請求となるケースも。代行業者利用でリスク軽減は可能だが、別途代行手数料が発生。
  • ・コストが高め
    審査手数料や月額固定費用、請求書発行費用など、総合的に見るとコストがやや高め。
!POINT!

弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、クロネコ代金後払いサービスに標準対応。簡単に後払い決済を導入することができます。

簡単に後払い決済を導入可能|aiship
簡単に後払い決済を導入可能|aiship

またクレジットカード決済はもちろん、PayPay、Amazon Payなどのオンライン決済やキャリア決済、コンビニ決済にも標準対応しているため、オプション料金などは不要で多彩な決済が利用でき、CVRの高いECサイトを構築できます。

また任意決済としてショップ独自の決済方法を設けることも可能です。

aishipの対応決済一覧はこちら


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掛け払い(クロネコ掛け払いなど)

概要
主に法人間(BtoB)取引で用いられる「後締め・月末締め翌月払い」などの請求書決済。与信審査に合格した取引先に対して与信枠を設定し、サイト上で後払いを許可するという方法をとることもできる。

メリット

  • ・信用取引の推進
    相手企業との信頼関係を構築しやすく、高単価商材や定期購買の継続受注につながる。
  • ・業務効率化
    請求書発行・入金消込を代行サービスに一括委託でき、経理部門の工数削減に寄与。

デメリット

  • ・審査プロセス
    取引開始前に与信調査が必要なため、スピード導入が難しい。新規顧客開拓のハードルになる場合もある。
  • ・未回収リスク
    代行会社を使っても一定の保証限度額を超えると事業者が一部負担するケースがあり、与信枠管理が重要。
!POINT!

近年、一般消費者(BtoC)向けの販売チャネルを活用しつつ、法人顧客への販売を強化する動きが活発になっています。

背景には、工場・自治体・卸売業・小売店など、事業者側の購買行動がオンラインにシフトしつつあることがあります。

一般消費者はもちろん、法人も利用できるハイブリッド型のECを構築することで、販路を拡大しつつバックヤード側の業務も統合し、運用効率を高めていきたいというニーズの高まりを受け、「aiship」でもBtoB決済の拡充を決定しました。

また、企業間取引では、購入した商品の代金を一定期間後にまとめて支払う「掛売り」が一般的です。

しかし、この取引形態には未回収リスクや入金確認、督促などの煩雑な業務が伴います。

「クロネコ掛け払い」は、これらの負担や不安を軽減できます。

▼「クロネコ掛け払い」の特徴

・未回収リスクの保証
売掛金が未回収となった場合でも、ヤマトクレジットファイナンスが100%保証するため、安心して取引を進めることができます。

・請求業務の完全代行
与信審査、請求書発行、集金、入金管理、督促までの一連の請求業務をヤマトクレジットファイナンスが代行します。請求業務の負担を軽減し、本業に集中することが可能です。

・柔軟な支払い方法
支払い方法として、口座振替、銀行振込、コンビニ払いなど、取引先のニーズに合わせた選択肢を提供することができます。

・スピーディーな審査
初回取引から売掛対応が可能で、与信審査は最短5分~1日程度で完了します。これにより、迅速な取引開始が可能です。

・利用限度額の柔軟性
標準の利用限度額は60万円ですが、審査により最大2,000万円まで増額が可能です。

「クロネコ掛け払い」に対応予定!BtoB向けの決済手段を容易に導入可能に|aiship


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以上のように、各決済手段には一長一短があります。次章では、これらの特徴を踏まえて選定を行う際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

決済方法の選定ポイント


ECサイトで最適な決済手段を選ぶには、自社のターゲット・商品の特性・費用対効果・セキュリティ要件をバランスよく検討する必要があります。

ここからは、それぞれ具体的なデータや事例も織り交ぜながら解説します。

ターゲットユーザーの属性を詳細に分析する

ターゲットユーザーの属性によって利用する決済の傾向に差が生じるため、正確に属性を把握して、その特性に応じて決済方法を選定する必要があります。

分析する際は、Google Analytics 4の「ユーザー属性レポート」を活用し、性別・年齢・地域・デバイス別のセッション数やCVRを把握しながら決済手段を絞り込むのがおすすめです。

■ 年代・性別

10~20代:QRコード/ID決済(PayPay)が高シェア。
女性:コンビニ決済の割合が比較的多い。


■ 地域特性

キャッシュレス比率について全国平均42.8%に対して都内では約60% (※) に達し、オンライン決済が主流。
地方・シニア層が多い地域ではコンビニ決済や後払いのニーズが根強い。

※参考: 2024年度 都内のキャッシュレス決済比率の調査|スタートアップ戦略推進本部


商材・販売形態の特性に応じた選定

商材や販売形態によっても相性の良い決済方法は異なります。

食品/アパレル/デジタルコンテンツなどの商材別と、定期販売/BtoBなどの販売形態別で相性の良い決済方法を表にまとめましたので、こちらも参考に最適な決済方法の選定を進めていきましょう。

<商材別>

クレジットカード Amazon Pay QRコード/ID決済 コンビニ決済 キャリア決済 後払い決済 掛け払い
食品・飲料
家電・家具
美容・化粧品
アパレル・雑貨
デジタルコンテンツ


<販売形態別>

クレジットカード Amazon Pay QRコード/ID決済 コンビニ決済 キャリア決済 後払い決済 掛け払い
BtoC
定期販売
BtoB


<考慮すべきポイント>

■ 高額商品(家電・家具・高級ファッションなど)

BtoCの場合は分割払い/リボ払い対応のクレジットカード、BtoBの場合は掛け払いが相性が良い。


■ 少額/消耗品(日用品・雑貨など)

Amazon PayやPayPay、後払い決済は購入完了までの手間が少ないため離脱されにくい。またユーザーの心理的抵抗も少ない。
コンビニ決済はユーザー側にも手数料が発生するため相性が悪い。


■ 定期購入・サブスク商品

自動更新できるクレジットカード決済が向いている。


■ BtoB向け商材

クレジットカード+掛け払いを用意しておくことで、発注側のニーズに応えやすくなり、取引増加に繋がりやすい。

「商品カテゴリ別」での売上構成比を参考に、まずは主力商品郡に相性の良い決済に絞って導入する方法も有効です。


費用対効果を考慮した選定

導入する決済によって初期費用や月額費用、決済手数料が発生します。

決済方法の選定をする際は、以下の各決済方法ごとの費用目安も参考に費用対効果の考慮も忘れずに実施しましょう。

<費用目安>

決済方法 初期費用(目安) 月額費用(目安) 決済手数料(目安)
クレジットカード 0〜30,000円 0〜10,000円 3.0〜4.0%程度
Amazon Pay 0円 0円 3.9%
(デジタルコンテンツは4.5%)
QRコード/ID決済 0〜1,000円 0〜1,000円 3.0〜4.0%程度
コンビニ決済 0円 0円 100〜1,000円/件
キャリア決済 0円 500〜1,000円 5.0〜6.0%
後払い決済 0〜10,000円 2,000〜5,000円 200〜300円/件
掛け払い 0〜50,000円 0〜20,000円 3.0〜4.0%程度

※上記はあくまで目安になるため、詳細は各カートシステム提供会社および決済代行会社にお問い合わせください。

<考慮すべきポイント>

■ 導入規模との兼ね合い

月間取扱高が数百万円未満の場合、最低限必要な決済に絞って導入することも検討。
例えばクレジットカード決済+初期・月額無料のQRコード/ID決済やAmazon Payなど


■ 手数料の交渉余地

大口取引や多くの注文件数が見込まれる場合、決済代行会社と手数料交渉を行うことができる場合もあり。

見込まれる注文数をもとに決済ごとの手数料を試算し、どの決済手段を導入するかを検討しましょう。


セキュリティと信頼性の確保

ECサイトにおける豊富な決済手段の提供は、ユーザーの利便性を高める一方で、不正利用や情報漏えいのリスクも伴います。

特に、サイバー攻撃や、不正アクセス手法の巧妙化が進む中で、EC事業者はより高度なセキュリティ対策が行えるかという観点も考慮する必要があります。

<考慮すべきポイント>

■ カード情報非保持化・PCI DSS準拠

カード情報非保持化やPCI DSSへの準拠など、主にクレジットカード決済時の情報漏えいリスクを低減する対策を講じることができるかを考慮する。


■ 3Dセキュア2.0対応

適切な認証を行うことでカード利用者の安全性を確保し、最新のクレジットカード・セキュリティガイドラインに準拠する。


■ 決済代行会社の信頼性

決済代行会社の利用実績や障害対応の速さを調査。SLA(サービス品質保証)に基づく安定運用ができるかを考慮する。

年1回以上はペネトレーションテストや脆弱性診断を実施し、継続的なセキュリティ強化を図りましょう。



これらの視点を組み合わせることで、自社ECサイトにとって「最適な決済ミックス」を設計できます。

決済導入の成功事例


アパレルブランド「ナラカミーチェジャパン」

アパレルブランド「ナラカミーチェジャパン」
https://stylora.jp/shop/default.aspx

「Amazon Pay」導入で、ゲスト購入者の利用2.6倍、新規購入金額1.5倍に拡大

■ 導入背景

・決済時に商品をカートに入れてから画面を3回遷移しなければ決済が完了しないことが課題としてあった。

・会員登録の手間を省き、画面遷移数を減らすことで特にゲスト購入者の利便性を向上させるためにAmazon Payを導入。


■ 成果

・ゲスト購入者のAmazon Pay利用が前年同月比で最大273%増加。

・新規購入金額が前年同月比で1.5倍に増加。

・リピート購入も70%増加し、LTV(顧客生涯価値)も10%向上。


参考: ゲスト購入者の利用2.6倍、新規購入金額1.5倍に拡大! ナラカミーチェジャパンが自社ECで成功した「Amazon Pay」の活用事例 | ネットショップ担当者フォーラム

Amazon Payの利便性がゲスト購入増、さらにはLTVの向上にも繋がった好事例です。


食品の卸問屋「タジマヤ卸ネット」

食品の卸問屋「タジマヤ卸ネット」
https://www.tajimaya-oroshi.net/

「掛け払い」導入で、売上を2倍に拡大

■ 導入背景

・決済手段が代金引換えや銀行振込に限られており、サービス品質の面で課題に感じていた。

・お客様のニーズを満たしサービスの質を向上させるために「掛け払い決済」を導入。


■ 成果

・導入後3ヵ月で新規取引先数が1.5倍に増加。

・EC経由売上が導入前比で約2倍に拡大。

・経理部門の請求・入金消込工数を月間50時間から20時間に削減。


参考: 決済手段を増やすことで顧客ニーズを満たし、売上額を2倍以上に増加させることに成功しました。「マネーフォワード クラウド掛け払い」導入事例

BtoB ECにおいて「掛け払い」による信頼構築と与信自動化が、新規企業取引のハードルを大きく下げ、かつバックオフィス工数も大幅に軽減できた事例です。

まとめ


ECサイトにおける決済方法の選定は、単なるシステムの導入ではなく、「売上最大化」「離脱率の低減」「顧客満足度の向上」に直結する戦略的な要素です。

2025年現在もクレジットカード決済が主流ではありますが、若年層を中心にPayPayや楽天ペイなどのQRコード/ID決済、Amazonアカウントで簡単に決済できるAmazon Payの利用が拡大しています。

さらに、BtoBの販売も行うECサイトでは掛け払いの導入が新規顧客獲得や継続取引の促進につながるケースも見られます。

決済手段ごとの特徴を押さえた上で、ターゲットユーザーの属性(年齢・性別・地域)や商材、販売形態(BtoC・BtoB)を考慮することが重要です。

今後も、決済手段のトレンドはユーザーのライフスタイルやテクノロジーの進化に合わせて変化していくと考えられます。したがって、定期的に決済に関するユーザーデータを分析し、ニーズに応じた見直しを図ることが、ECサイトの競争力を高めるカギとなるでしょう。

決済手段は「機能」ではなく「接客の一部」です。顧客にとってストレスのないスムーズな購入体験を提供できるよう、今一度、自社の決済環境を見直してみてはいかがでしょうか。


弊社の提供するASP型ECカート「aiship」ではECサイト運営に必要な決済を網羅的に搭載しているため、追加の開発等は不要で安価に自社に合った決済を導入できます。

また弊社ではご状況のヒアリングから、決済方法や機能・UIのご提案、導入・運用サポートまで一貫して実施しておりますので、決済環境の見直しや追加をご検討の際は、ぜひ1度お問い合わせください。

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商品の販売に“夢中”になれる
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ECサイト構築、リニューアルを2000社以上支援してきた知見から
ECの専門家として御社のEC事業成長をサポートします。

  • 導入実績2000社以上


    導入実績

  • 注文単価増加率114%

    導入1年後の
    注文単価
    増加率

  • 売上成長率128%

    導入1年後の
    売上成長率

  • EC支援歴20年


    EC支援歴

この記事の監修者

株式会社ロックウェーブ 本城 顕

広告営業を経て2020年ロックウェーブ入社。その後2年程セールス担当として、EC事業者様が抱える様々な課題に対してプロダクトを通じた解決策の提案に従事。 現在はその知見を活かしWebマーケティングでプロダクトを世の中に広めていくために奮闘中。

本城 顕

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