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定期購入カートやサブスクECサイトの構築方法とは?事例やシステム移管の注意点も徹底解説

ECサイトにおける定期購入販売の歴史は2010年頃からスタートしておりますが、近年サブスク(=サブスクリプションの略)型のサービスが成長しており、その市場規模は右肩上がりにあることが以下のグラフからも読み取れます。

(引用元:矢野経済研究所 「サブスクリプションサービス国内市場規模(6市場計)推移・予測」 2022年6月8日)

定期購入とは、1つの商品(注文情報)に対し、1回申込を済ませておくことで定期的に注文データが自動生成され、購入者に対して定期的に商品を配送する仕組みをシステム化した注文方法です。一方、サブスク(サブスクリプション)とは、定額料金でサービスを提供するビジネスモデルのことを指します。定期購入もサブスクも、どちらも“継続販売”や“継続課金”という点が共通しており、「月額定額制」や「年間購読」のサービスと言い換えることもできます。

ECサイト上で、定期購入販売やサブスクリプション型のサービスを展開するためには、一般的な都度購入用のECシステムでは備わっていない、専用の機能が必要です。定期購入・サブスクECサイトの構築方法や、システムをリプレイスする場合の注意点、事例を交えて詳しく解説していきます。

    目次

  1. 定期購入・サブスクECの運営に必要な8つの機能
  2. 定期購入・サブスクECサイトの構築方法
  3. 定期購入・サブスクECシステム移管(リプレイス・引っ越し)時の注意点
  4. 定期購入・サブスクEC導入事例
  5. まとめ

定期購入・サブスクECの運営に必要な8つの機能


1.サイクルの設定


定期購入商品やサブスク型の提供サービスを、どのようなサイクルで提供するかを設定します。
「1週間ごと」「15日ごと」「1か月ごと」のように、EC事業者側で一定期間ごとの商品提供や課金サイクルを設定する場合や、購入者側の希望により「1日ごと」「曜日ごと」などで自由度の高い選択肢の用意が必要など、商材やサービス内容により、それにマッチした設定ができるかを確認します。

サブスクの場合は月額課金のサイクルが多い為、「1か月ごと」でのサイクル設定が少なくともできるかを確認しておきます。
これらの設定は1つのECサイトの中でも、販売商品によって設定を変えたい場合も往々にしてあります。

他にも「毎月の指定した日付」や「各週の指定した曜日」、あるいはカレンダーに関わりなく「注文日から一定の日数」など、設定のバリエーションが多いカートシステムを選定することで、販売の幅も広がります。

2.継続的な決済課金システム

上記で設定したサイクルごとに決済を取る必要があります。最もポピュラーなのはクレジットカード決済ですが、最近ではキャリア決済やID決済などもニーズが高まっています。

定期購入・サブスクECの場合の決済は、まず申込時に、顧客のクレジットカードなど希望決済の有効性をチェックします。その後も必要に応じて定期的に有効性チェックを行います。そして実際に商品やサービスを提供するタイミングで、決済を取ります。その際、クレジットカードの限度額オーバー、有効期限切れ、各種ID決済の残高不足などで決済エラーが生じた場合は、サービスの提供を一時的に中断させる必要があります。

3.フォローメール設定

決済を取ったタイミングで、金額などの明細をメールにて連絡する他、次回配送日をお知らせするメールをお届けの何日前に送信する機能が備わっていると親切です。サブスク型サービスの場合は次の課金のタイミングをメールでお知らせするとトラブルを防げます。これらのメールを自動で送信できるシステムが望ましいです。

4.回数指定

回数限定の定期便や期限付きのサブスクをやりたい場合に必要な機能です。回数に縛りを設けない販売形態であれば、停止(解約)するまでは無制限で継続し、次でご紹介する解約機能が備わったシステムで運用可能です。

5.解約機能

定期購入やサブスクの解約に関する考え方はEC事業者様によって様々ですが、システムの自動化を求める場合は、顧客のタイミングで定期購入・サブスクを停止(解約)できるよう、マイページから解約手続きが行える機能が必要です。一方で簡単に解約させたくない場合は、解約専用のフォームか問い合わせ窓口を用意しておきましょう。

6.継続割引

長く注文して頂けるお客様を優遇する為にも長期割引のような機能があるとさらに良いでしょう。
定期購入・サブスクサービスともに何回以上継続してもらえると、割引を設定できるような機能があると、長期契約者の確保にも繋がります。

7.プレゼント特典

こちらは定期購入に対する長期契約者の確保に繋がる機能です。何回目の発送時にプレゼント商品を付けるといった売り方ができると、その回数を目指した定期継続を見込むことが出来ます。

8.一時停止機能、スキップ機能

定期購入で手元にある商品を消費できていない場合に次回の注文をスキップしたい場合や、サブスクサービスを一時中断したい場合に備わっていると便利な機能です。必ずしも必要な機能ではありませんが、利用者にサービス中断の選択肢を用意しておくことは解約の抑制効果にも繋がります。

定期購入・サブスクECサイトの構築方法


定期購入・サブスクECサイトを構築するためには、上記で解説した定期購入やサブスク専用機能が必須となります。これらの機能を用意する方法は大きく2通りです。

スクラッチ型のシステムで構築する

スクラッチ開発は自社の要求に沿ってシステムの設計、要件定義を行い、完全に要求に沿ったシステムを開発することができます。既存のパッケージを使うか、ゼロベースから設計し、開発していきます。

メリットとして、自社独自の定期購入・サブスクECサービスの展開が実現しやすかったり、特殊な商材にも対応ができ、定期購入・サブスクECを運営するための理想のシステムを構築できる可能性があります。

一方でデメリットは、開発がある程度進んだ段階にならないと動作確認ができず、その時点ではじめて、想定していた運用との乖離が発生したことに気付くといったリスクも潜んでいます。システムの構築そのものに対する開発費用の投資に加え、システム完成後の保守、メンテナンス、その後の改修についても費用を用意し、対応しなければなりません。自社でエンジニアを抱えていない場合は、外部のシステム会社等に依頼をする必要もあります。

また、既にスクラッチ型のECシステムを運用している場合、そのシステムに定期購入・サブスク機能を部分的にカスタマイズをする方法もあります。しかし、定期購入やサブスクの機能は簡単に後付できるような範疇ではなく、システムをもう1つ用意する規模感で費用や工数を見積もる必要があります。加えて、機能追加により既存機能に不具合が生じないよう、影響範囲をしっかり把握した上で、カスタマイズを実施していく必要があります。

定期購入やサブスクに対応したASP/クラウド型のシステムを利用する

定期購入やサブスクECサイトの構築は、専用機能を備えたASP/クラウド型のサービスで運営が可能です。ASP/クラウド型の場合、多くのEC事業者様に利用されることを想定して、機能は汎用的に作られておりますが、導入前のお試し期間を利用して、自社ECの運営にマッチするかを動作確認することが可能です。

ASP/クラウド型のシステムで運用できそうと判断ができれば、ECサイトの新規構築やカートシステム移管(リプレイス/引越し)手順を完全解説の手順に沿って進めるだけでオープンが可能です。

既に都度購入のECサイトをお持ちの場合、それとは別に定期購入やサブスクに対応したASP/クラウド型のシステムを追加契約する方法もあります。しかしECシステムを併用する場合、顧客情報の同期を取れるようにしておかないと、二重管理になってしまい、EC事業者様の負担になりますし、購入者側の混乱も生じる恐れもあります。
可能な限り、1つのECサイトで完結できる方法をおすすめします。

スクラッチやASP/クラウドECなど、ECサイトの構築方法について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご参考ください。

定期購入・サブスクECシステム移管(リプレイス・引っ越し)時の注意点


現状のECシステムに何らかの課題がある場合、課題解決の為にシステムのリプレイス(引っ越し)を検討することになっていきますが、定期購入(サブスク)を運用しているシステムのリプレイスは、都度購入型の通販のシステムリプレイスの作業に加えて、定期購入に関するデータの移管作業が必要となります。

現行システムからどのようなデータを取り出せるか

定期購入/サブスクECのシステムのリプレイスを実施にあたり、移行に必要なデータは主に以下のものがあります。

・商品データ(定期購入/サブスク設定情報を含む)
・顧客データ
・定期購入申込データ

これらのデータが既存システムの中からCSV等の形式で取り出すことが可能かと思いますが、取り出したデータが整理されていない場合は苦労するかもしれません。例えば1つのセルに様々な情報が突っ込まれている場合、移管先のシステムの仕様にあわせる為にそれらの情報を項目分けする作業が発生する場合があります。

取り出したデータを加工したり、整理しやすい状態になっているかも確認しておきましょう。

クレジットカード情報の移管

顧客データや定期購入申込データ移管とともに移管しておきたい情報としてクレジットカード情報があります。クレジットカード情報の移管は、現在ご利用のクレジットカード代行会社がカード番号を取り出してくれることが前提となりますが、移管に必要な情報が揃っていれば可能で、実施した事例もあります。ただし、作業時の万一の情報漏洩やデータの不整合が発生しないよう、慎重な作業が必要となる為、リスクを負ってまで本当に移管する必要があるかを考える必要はあります。

クレジットカード情報を移管しない場合、購入者に対し「システムリニューアルの為、クレジットカード情報再登録のお願い」等と通知し、マイページからクレジットカード情報を再登録してもらう方法があります。購入者の手を少し煩わせることとはなりますが、「勝手にクレジットカード情報を移し替えられてた」状態よりも「自身でクレジットカード情報を再入力をする」方が、不信感を抱かるリスクは少ないかもしれません。



定期購入・サブスクの専用機能を搭載したクラウド型ASP「aiship」では、2025年1月31日までの期間限定で、システム利用の初期費用に加えて、 デザイン・制作・データ移管・機能カスタマイズの費用も含むECサイトのリプレイスにかかる初期費用について、 最大100万円を割引するお得なキャンペーンを実施中です。

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定期購入・サブスクEC導入事例


ここで、定期購入機能の備わったクラウド型ECサイト構築ASP aishipの場合の事例をご紹介致します。

1.定期購入販売


事例:大関公式オンラインショップ様
ご利用中のECカートシステム:aiship

お酒販売のイメージが強い大関様ですが、お米由来の成分を使った化粧品・健康食品を定期購入にて販売されております。こちらのサイトは特徴として、初回限定価格を設定して、購入のハードルを下げています。

2.サブスクリプション型のEC


事例:お香専門店香源様
ご利用中のECカートシステム:aiship
毎月異なる商品をお届け(注文者が商品を選ぶのではなく店側が提案)するといったサブスクリプション型のECを展開頂いております。

3.サブスクレンタル


事例:カメラレンタルのCam`Lens様
ご利用中のECカートシステム:aishipRENTAL
商品をレンタル商品として登録することで、サブスクレンタルに対応しています。
商品ごとに月/半月/週単位の期間でサイクルを設定して、そのサイクルで決済が下りるように機能をご利用頂いております。

まとめ


いかがでしたでしょうか。本記事内にてご紹介した定期購入・サブスクECの運営に必要な機能は、クラウド型ECサイト構築ASPのaiship、レンタル・サブスク専用ECのaishipRENTALに備わっております。これらのサービスはASP/クラウド型のため、システムの保守はASP事業者に任せて、ECサイト運営に集中ができます。また、システムは常に最新で、今後のニーズの変化に応じて、必要な機能を柔軟にバージョンアップしていきます。

機能カスタマイズも可能な為、基幹システムや外部サービスと連携、現状の運用で不可欠な部分を踏襲したシステム移管(リプレイス)も可能ですので、お気軽にお問合せください。

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この記事の監修者

株式会社ロックウェーブ 本城 顕

広告営業を経て2020年ロックウェーブ入社。その後2年程セールス担当として、EC事業者様が抱える様々な課題に対してプロダクトを通じた解決策の提案に従事。 現在はその知見を活かしWebマーケティングでプロダクトを世の中に広めていくために奮闘中。

本城 顕

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