お酒を販売するECサイト構築のポイント解説
必要な機能・UIとは?
2025年5月22日2025年5月22日
地酒やワイン、クラフトビールなど、品質にこだわったお酒をオンラインで販売したいと考える事業者が増えています。
近年はお取り寄せ需要やギフト需要の高まりを背景に、「実店舗だけでなくECサイトでも売りたい」「地方の地酒を全国に届けたい」といったニーズが拡大しています。
しかし、お酒は年齢確認の対応や、ギフト対応、定期販売、セット販売などに細やかな配慮や特有の機能性が求められる商材でもあり、「どうやって始めればいいのか分からない」「どんなサイトを作れば売れるのか不安」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、お酒のネット販売を検討している事業者の方に向けて、ECサイトの構築方法や機能の選び方、成功事例などをわかりやすく解説します。
これからネット販売を始めたい方はもちろん、すでにECを運営していて改善を目指す方にも役立つ内容になっていますので、ぜひご参考いただければと思います。
お酒の販売にECサイトを活用するメリット
消費者の購買行動の変化とお取り寄せ需要の高まり
近年、EC市場全体が拡大するなかで、お酒のネット販売への注目も高まっています。経済産業省の「電子商取引に関する市場調査データ」でも公表されている通り、「食品、飲料、酒類」のEC化率はまだ他のカテゴリに比べて低い水準にありますが、他の業界と比較して相対的に市場規模が大きいため、今後の伸びしろが大きいといえます。
とくにコロナ禍をきっかけに、自宅でお酒を楽しむ「家飲み」文化が浸透し、オンラインでの酒類購入は一般消費者にとっても身近な選択肢になりました。これにより、地方の酒蔵や中小の酒販店でも、販路拡大のチャンスが生まれています。
実店舗では届けられない新規顧客層へのアプローチ
ECサイトを活用することで、地理的な制約なく全国のユーザーに商品を届けることができます。実店舗では接点を持てなかったエリアの顧客にもアプローチでき、売上の拡大につながります。
例えば、都市部に住む日本酒ファンが、地方の酒蔵の商品を簡単に購入できるようになることで、これまで知名度の低かった商品がブレイクするケースも少なくありません。ターゲットを明確にした訴求が可能なのも、ECの大きな強みです。
地酒・クラフト酒など独自商品を全国に届けられる強み
地元でしか流通していなかった地酒や、手作りのクラフト酒などは、希少性やストーリー性が高く、ECにおいて非常に相性の良い商材です。商品へのこだわりや背景を伝えるコンテンツを用意することで、ユーザーの購入意欲を高められます。
さらに、SEOやSNS、メールマーケティングなどを活用すれば、自社ブランドの世界観を広く発信し、固定ファンの獲得にもつながります。
定期販売やギフトなど、販路の多様化
お酒のECサイトは定期便やギフトと相性がよく、購入頻度を高める仕組みを整えることが可能です。
季節限定酒や飲み比べセットなどを毎月届けるサービスは、リピーターの獲得やLTV(顧客生涯価値)の向上に貢献します。
また、誕生日や父の日、お歳暮などのギフト需要に合わせた販売展開がしやすい点も強みです。ギフトラッピングやメッセージカードなどの付加サービスを導入すれば、より高単価の商品提案がしやすくなります。
業務用・法人向けなどBtoB需要にも対応できる
お酒のECサイトは、一般消費者向けだけでなく、飲食店や小売店など法人向けのBtoB取引にも活用できます。業務用の大口注文や特定銘柄の定期供給など、受注をオンラインで効率化できる点が大きなメリットです。
BtoB向けの会員登録機能や、ログイン後に法人向け価格を表示する仕組みを導入すれば、卸販売チャネルの強化にもつながります。
また、掛け払いへの対応や、請求書発行など、取引先との関係維持をスムーズに行う機能もECで実現可能です。
海外への販売にも対応できる
ECサイトを活用することで、海外に向けての販売が可能になる点もメリットとしてあります。
特にインバウンド需要の代替や、海外での日本酒人気の高まりを背景として、海外に日本酒やクラフトビールを届けたいと考える事業者も年々増加しています。
本格的に越境ECを始めるにあたっては、海外発送への対応、ラベル表示、酒類輸出の法規制など、日本国内での販売とは異なる要件への対応が必要ですが、スモールスタートの場合は越境対応に特化したツールを活用することで簡単に始めることもできます。
自社商品に海外ニーズが見込まれる場合は、構築の時点で将来の越境展開も見据えておくと良いでしょう。
お酒を販売するECサイトの構築方法
構築方法の選択肢としては大きく分けて以下の3つがあります。
・ASP型ECカートを利用する
・オープンソース型システムを利用する
・パッケージ型システムを利用する
当社でお酒を販売するECサイトを60サイト調査したところ、構築方法の割合として以下の傾向が伺えました。
※お酒を販売するECサイト60サイトを分析した独自調査より
上記のグラフから比較的安価で簡単に始められるASP型ECカートを利用する事業者の割合が88.3%と、かなり多い傾向があることが読み取れます。
ここからは各構築方法について特徴を紹介していきます。
1. ASP型ECカートを利用する(BASE、Shopify、aiship など)
ASP型ECカートとは、ECサイトを手軽に開設できるサービスのことです。初期コストが低く、運用も簡単なため、個人運営や小〜中規模事業者、スモールスタートで展開したい事業者に適した選択肢です。
<メリット>
・初心者でも簡単に開設できる(プログラミング不要)
・低コストでスタート可能(無料プランや低額プランあり)
・決済や配送機能が標準搭載
・デザインテンプレートが豊富で見栄えの良いサイトが作れる
<デメリット>
・カスタマイズ性が低い(独自性の高い運用が難しい場合がある)
・ECカート利用の月額費用が発生(月額固定費や販売ごとの手数料が発生)
<主要なECプラットフォームの比較>
サービス | 特徴 | 月額固定費 |
---|---|---|
BASE | 初心者向け。無料で開設可能。手数料がやや高め。 | 無料~ (※別途手数料あり) |
Shopify | プラグインで拡張性が高い。グローバル展開にも対応。 | 4,850円〜 |
aiship | 食品向け機能が豊富。デザイン自由度が高い。専門知識不要。 | 9,800円~ |
<こんな方におすすめ>
・手軽にお酒のネット販売を始めたい方
・運用コストを抑えながら販売を始めたい方
・技術的な専門知識やリソースが少ない方

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
2. オープンソース型システムを利用する(WordPress+WooCommerce、EC-CUBEなど)
オープンソース型システムを利用し、ECプラグインを活用する方法もあります。この方法は、ある程度専門知識は必要になりますが、一定の自由度を確保しながら、比較的低コストでECサイトを運営できる点が魅力です。
<メリット>
・デザインや機能のカスタマイズがしやすい
・ECサイトに加えて、ブログやブランドページも構築可能
<デメリット>
・構築・運用にある程度の知識が必要(サーバー管理やサイトの更新等)
・定期的なメンテナンスが必要(セキュリティ対策など)
<必要なものと費用感>
項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
ドメイン | 1,000円~/年 | オリジナルのURL(独自ドメイン)を取得 |
レンタルサーバー | 500~2,000円/月 | エックスサーバーなど |
テーマ | 無料~数万円 | EC向けの有料テーマもある |
プラグイン | 無料~数万円 | 月額費用の発生するプラグインもある |
<こんな方におすすめ>
・専門知識やリソースがありデザインや機能を自由にカスタマイズしたい方
・ブログやブランドページと連携して運用したい方
オープンソース型システムの代表格「WordPress」を利用したECサイト構築については以下の記事で解説していますので、是非併せてご参考ください。
WordPressを使ったECサイト構築でおすすめの方法は?事例付で特徴を比較解説
3. パッケージ型システムを利用する(ecbeing など)
パッケージシステムを利用する方法では、完全オリジナルのECサイトを構築することができます。大規模なモールECの構築や、特別な機能を求める事業者向けの構築方法です。
<メリット>
・デザイン・機能の完全自由設計が可能
・販売戦略に合わせた独自のUI/UXを実装できる
<デメリット>
・初期開発コストが高い(数千万円程度)
・開発期間が長い(6ヶ月〜数年程度)
・運用・保守のために専門知識が必要
<開発に必要な主なコスト>
項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
システム開発 | 500万円〜数千万円 | 規模や機能要件により大きく変動 |
デザイン制作 | 100万~500万円 | UI/UX設計含む |
保守・運用費 | 10万~100万円/月 | システム維持・セキュリティ管理 |
<こんな方におすすめ>
・独自性の高い機能を導入したい事業者
・大規模なECサイトや、ブランド力がすでにあり長期運営を前提に検討する事業者
ここまでの3つがECサイトを構築する方法になります。参考までにモールに出店する方法についても特徴を紹介しますので、必要に応じてご参考ください。
番外編. モールに出店する(楽天市場、食チョクなど)
複数のブランドが出品・販売できるECモール型サービスに出店する方法です。ECサイトを構築しないためブランディング等は難しいですが、既存のプラットフォーム内ですぐに販売を始められる手軽さが魅力です。
<メリット>
・会員基盤があり、集客力が高い(検索や特集で露出のチャンスあり)
・初期費用がかからず、出品するだけですぐ販売できる
・ユーザーにとっても購入ハードルが低い(使い慣れたUI)
<デメリット>
・ブランディングがしにくい(ショップの独自性が出しづらい)
・販売手数料が高めに設定されている場合も多い
・モールのルールに従う必要がある(価格設定やサイトデザインなど)
<主要な食品向けモールの比較>
サービス | 特徴 | 初期費用 | 販売手数料 |
---|---|---|---|
楽天市場 | 知名度・集客力◎ | 60,000円 | 約2〜7% |
食チョク | 産直に特化 | 無料 | 8~18% |
サカビー (BtoB向け) |
固定費がかからない | 無料 | 要問い合わせ |
<こんな方におすすめ>
・販売初心者でまずは市場の反応を見たい方
・集客はプラットフォームに任せたい方
各構築方法の特徴まとめ
構築方法 | 固定費 | カスタマイズ性 | 運用負担 | おすすめ対象 |
---|---|---|---|---|
ASP型ECカート | 低 | 中 | 低 | 個人運営・小〜中規模事業者 |
オープンソース型システム | 中 | 中~高 | 中 | ブランドサイトを兼ねたEC運営 |
パッケージ型システム | 高 | 高 | 高 | モール構築・大規模サイト |
モールに出店 | 低 | 低 | 低 | 販売初心者 |
☑︎ 手軽にお酒のネット販売を始めたいなら「ASP型ECカート」
☑︎ 専門知識がありカスタマイズ性を重視するなら「オープンソース型システム」
☑︎ 完全オリジナルの仕様を求めるなら「パッケージ型システム」
☑︎ まずは市場の反応を見たいなら「モール」も視野に入れる
お酒のECサイト構築は、販売戦略や運用体制に合わせて最適な方法を選ぶことが成功のカギとなります。
また構築方法が決まったら、次は具体的にECカートシステムの選定に入ります。
以下の記事にて主要なECカートシステム(プラットフォーム)の特徴や料金について紹介していますので、是非併せてご参考ください。

【2025最新】ECカートシステム22選を徹底比較【一覧表付】
無料で使えるカートから、高機能ASP型、オープンソース型、パッケージ型まで、各種ECカートシステムの特徴やメリット・デメリットを徹底比較。

【2025最新】ECプラットフォームを徹底比較!主要17サービスの特徴を解説
ECモール型・ASP型・オープンソース型・パッケージ型の特徴やメリット・デメリットを紹介。
構築方法を選ぶ際のポイント
お酒のネット販売は、「ギフト需要」「定期購入需要」「BtoB需要」など、通常の商品とは異なる特性を持っています。これらを踏まえつつ、自社の状況に合った構築方法を選ぶことが成功の第一歩です。
ここでは、「販売形態」「費用対効果」「機能・UI」の3つの観点から、構築方法の選び方を解説します。
1. 販売形態を考慮して選ぶ
お酒のネット販売を始めるにあたっては、どのような販売形態に力を入れるのかを明確にしたうえで、最適なECサイト構築方法を選ぶことが重要です。
販売方法によって必要な機能や設計思想が異なるため、やみくもにプラットフォームを選んでしまうと、のちに追加開発やシステム移行が必要になるケースもあります。
ここでは、実際のお酒のネット販売でよく見られる「ギフト対応」「定期便対応」「BtoB(業務用/卸)販売」の観点から、それぞれのポイントと適した構築方法を詳しく解説します。
ギフト対応をする場合
地酒や、クラフトビール、ワインなどをギフトとして販売することを想定したスタイルです。 ギフトを贈る人にとっては失敗できない大事な注文になるため、サイト上で不安にさせない丁寧なギフト対応の工夫や、お中元・お歳暮・父の日などの季節イベントと連動した特集ページの用意やキャンペーン施策が重要です。
<必要な機能・構築上のポイント>
・ギフト包装・のし対応
・eギフトの導入(住所入力不要で贈れる)
・配送先の複数登録・指定(自宅とは別の住所に送る)
・シーズンごとの特集ページ作成が簡単なCMS機能
<おすすめの構築方法>
・ギフト機能を搭載したASP型カート
ECサイトのギフト対応で必要とされる機能やUIのポイントについては以下の記事で詳しく解説していますので是非併せてご参考ください。
【事例解説】ECサイトのギフト対応でUI・UXを最適化させるポイント
定期便のサービスを提供する場合
愛飲するお酒や、飲み比べセットなど、継続購入を前提とした定期購入サービスを提供するスタイルです。単価が安定し、売上の見通しが立てやすくなるのが特徴です。
<必要な機能・構築上のポイント>
・定期的な課金ができる仕組み(周期指定、解約・スキップ管理)
・会員管理(マイページでの配送先・支払い変更など)
・クレジットカード情報の保存対応(セキュリティに注意)
・レコメンドや食べ方提案など継続率を高めるUI設計
<おすすめの構築方法>
・定期購入機能を搭載したASP型ECカート
・サブスク専用のASP型ECカート
ECサイトでサブスクサービスを始めるメリット、主要なサブスク対応カートの特徴・料金・導入事例については以下の記事で解説していますので、定期便を検討される方はぜひ併せてご参考ください。
【2025最新】サブスクカート7選を徹底比較|特徴・料金・導入事例を紹介
BtoB(業務用・卸)の提供もする場合
飲食店・ホテル・小売業者など、法人向けに業務用のお酒を販売するBtoB型ECを構築する場合、大量注文への対応や取引単価の管理が重要になります。
<必要な機能・構築上のポイント>
・会員登録制(法人のみに販売)・承認制アカウント
・会員ランクによる価格表示・見積機能
・卸売価格・掛け払い対応
・CSV一括注文・受注管理機能
<おすすめの構築方法>
・BtoB向けの機能を搭載したASP型ECカート
・BtoB専用ASP型ECカート
・BtoB向けにカスタマイズ可能なオープンソース型システム
BtoB型ECについては以下の記事にて、基本概念から、必要な機能、構築方法、具体的な事例まで解説していますのでよろしければ併せてご参考ください。
【事例11選】BtoB ECとは?必要な機能・構築方法・成功要因を解説
お酒のネット販売は、その販売形態によって求められる機能やユーザー体験が大きく異なります。
「自社が誰に、どのように売るのか」という視点を持って、最適なプラットフォームを選ぶことで、スムーズな運用と将来的な拡張性を両立できます。初期段階での設計判断が、成功するEC運営のカギを握ります。
2. 費用対効果を考慮して選ぶ
ECサイトの構築方法を検討する際は、見込まれる売上に対して、どのくらいコストを掛けられるかのバランスの考慮も重要になります。
構築方法 | 初期費用 | 月額費用 | 運用のしやすさ | カスタマイズ性 |
---|---|---|---|---|
ASP型ECカート | 無料〜数万円 | 無料〜数万円 | ◎(簡単に運営可能) | ○(サービスによっては制限あり) |
オープンソース型システム | 数千円〜数十万円 | 無料〜数万円 | ○(中級者向け) | ○(ある程度自由) |
パッケージ型システム | 数百万円〜数千万円 | 数十万円〜 | △(エンジニアが必要) | ◎(自由にカスタマイズ可能) |
モール出店 | 無料〜 | 販売額に応じた手数料 | ◎(簡単に運営可能) | ×(プラットフォームの仕様に制限) |
モールへの出店やASP型ECカートを利用する方法は手軽ですが、デザインや機能の制約があるため、必要とする機能があるかをしっかりと確認しましょう。
3. 必要な機能・UIを考慮して選ぶ
先述の「販売形態を考慮して選ぶ」と内容が重複するものもありますが、販売形態に関わらず、お酒のECサイトに特有で必要な機能もあります。
特に重要となる必要機能の一例としては以下になります。
機能 | 重要度 | 概要・特記事項 |
---|---|---|
カート機能&多様な決済手段 | ★★★★★ | クレジットカード、オンライン決済、コンビニ決済、後払いなど柔軟に決済への対応が必要。 |
年齢確認機能 | ★★★★★ | 20歳未満の方への販売を防ぐための年齢確認機能の設置は法律上の必須対応。 単なる注意書きでは不十分で、ユーザーがサイトを訪れた際や購入プロセス中に「あなたは20歳以上ですか?」という確認のモーダルやチェックボックスの表示が必要。 |
販売期間設定機能 | ★★★★☆ | 顧客単価を上げるためには、まとめ買いで割引する機能が必要。例えば「対象商品を3点以上購入すると500円OFF」などを設定できる機能があると便利。 |
ギフトオプション機能 | ★★★★☆ | のしやラッピングなどを選択できる機能。ギフト対応をするなら必須。 |
eギフト機能 | ★★★★☆ | 住所を知らない人にも贈れる機能。当日の駆け込み需要も取り込めるためギフトに力を入れたいなら取り入れたい。 |
お届け日表示機能 | ★★★★☆ | カートページでの表示に加えて、商品詳細ページでいつ届くのかを表示する機能があると便利。ギフトとの相性も◎ |
SNS連携(Instagram、Xなど) | ★★★★☆ | SNS経由で集客しやすく、特にビジュアル重視の商品の場合は相性が良い。 |
海外対応(越境) | ★★★☆☆ | 海外展開を視野に入れる場合は「多言語化」「多通貨対応」「海外配送」「税制対応」などの機能が必要になる。 |
上記は基本機能の一例ですが、特に注意が必要な機能性については次章「お酒のECサイトに必要な機能とUIのポイント」にて解説していきます。
お酒のECサイトは、運営形態や必要な機能によって最適な構築方法が異なります。最初は低コストで始めて、売上が伸びてきたら本格的なカスタマイズを検討するのが一般的な流れです。
自社の特徴に合った方法を選び、ネット販売の成功を目指しましょう。
また、ECサイト構築の手順については以下の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご参考ください。
ECサイト構築の方法と手順|立ち上げ時に注意すべきポイントとは?【成功事例付】
お酒のECサイトに必要な機能とUIのポイント
お酒のネット販売において、機能とUI(ユーザーインターフェース)設計は売上やリピート率に直結する重要要素です。
一般的なECサイトの要件に加え、年齢確認や、ギフト対応、定期購入など特有の要件も必要になります。
ここからはお酒のネット販売において必要となる特有の機能とUIについてご紹介します。
年齢確認・免許表示の対応
酒類をネット販売する場合、20歳未満の方への販売を防ぐための年齢確認や、酒類販売の免許表示は法律上必須となる対応であるため、
以下の対応を徹底させる必要があります。
サイト訪問時
「あなたは20歳以上ですか?」という確認のモーダルを表示し、「はい」にチェックしなければページへ進められないようにしておくことを推奨します。
▼ 商品詳細ページでモーダルを表示させている事例
大関公式オンラインショップ
▼ TOPページでモーダルを表示させている事例
土田酒造公式オンラインショップ
とくに重要なのは、確認が形式的で終わらず、ユーザーに「これは酒類販売サイトである」と強く認識させる表現を心がけることです。
TOPページや商品詳細ページ、特商法ページなど全般
サイト内での「20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。当サイトでは20歳未満の方への酒類の販売を行っておりません」の旨の文言の記載が義務付けられています。TOPページやフッター、購入完了前画面など複数箇所に記載しておきましょう。
また上記の記載は酒類の価格表示に使用しているフォントサイズ以上の大きさの統一の取れた日本文字を使用しなければならないという規定もあります。
※詳細については以下の国税庁のページにてご確認ください。
二十歳未満の者の飲酒防止に関する表示基準を定める件|国税庁
加えて、酒類販売業免許の情報を明示することも法的義務となっています。
以下の情報をサイト内に明記しておきましょう。
<酒類販売管理者標識>
・酒類販売管理者の氏名
・酒類販売管理研修受講年月日
・次回研修の受講期限
・研修実施団体名
筆者が複数の酒類販売サイトを確認したところ「酒類販売管理者標識」に関する記載は「特定商取引法に基づく表記」のページに合わせて掲載しているサイトが多い傾向が見られました。
これらの情報は常に最新の内容に保つことが重要です。免許の名義変更や更新があった場合には、速やかにサイト表記も修正してください。
カートページなど購入フロー
「あなたは20歳以上ですか?」の旨のチェックボックスもしくは生年月日の入力欄を必須項目として設けて、条件を満たさなければ購入を進められないようにする必要があります。
▼ カートページで生年月日の入力欄およびチェックボックスを設置している事例
梅乃宿酒造公式オンラインショップ
▼ カートページ(注文確定の直前)で購入者の年齢入力欄を設置している事例
土田酒造公式オンラインショップ
年齢確認の具体的な設置方法については、以下の記事にて弊社の提供するASP型ECカート「aiship」での設置方法を例に紹介していますので、よろしければご参考ください。
ECサイトにて年齢確認や規約同意チェックをCSS/JSを使って設置する方法
ギフト対応
お酒は、父の日やお中元、お歳暮などを中心にギフトとしての利用用途が非常に多いため、ユーザーに選ばれるためには、より丁寧なギフト対応が必要とされます。
ギフトオプション(のし、ラッピング等)
のし、ラッピングなど、ユーザに必要なオプションを分かりやすく表示することが必要です。
入力忘れや選択ミスを軽減し、スムーズに注文できるようにすることで離脱率軽減が期待できます。
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、ギフトオプションの内容をプレビュー付きで視覚的に伝える「ギフトオプション機能」を標準搭載しています。
ギフトオプション機能はギフト注文特有の熨斗やラッピングなどのオプションをショップ共通で設定でき、ギフトの目的にあわせて最適な項目を表示できる機能となっています。
ギフトマナーに詳しくないユーザーでも迷わずマナーに沿った選択ができるため、EC事業者側も目的と選択内容が一致していない注文に対してフォローの連絡を入れる手間が省けます。
ギフトオプション機能の詳細はこちら
eギフト(ソーシャルギフト)
eギフトは、SNSを使って手軽に贈れるため、特にカジュアルギフトに適した商材のECサイトでは急速に導入が進んでいます。
eギフトを導入する際は、受取者が「自分の好きな商品を選んで受け取れる」ようにすることで注文者はより気軽に贈りやすくなります。
ギフトを贈る際の「様々な事情を考慮したりパーソナルな情報を知っておかないと相手に喜んでもらうことができるかわからない」という懸念を払拭でき、注文のハードルを下げることができます。
<イメージ>

※弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、「
eギフト(ソーシャルギフト)機能
」に加えて、
eギフト(ソーシャルギフト)を受け取る人が商品を選択できる「
選べるギフト機能
」を標準搭載しています。

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
ギフト対応はお酒のECサイトと非常に相性がよく、シーズンイベントでのギフト需要を取り込めるだけでなく、顧客単価向上やリピーター獲得など売上を上げていくための重要な施策です。
ギフト対応のUI・UXを最適化するためのポイントについては、以下の記事で具体的なサイト事例をもとに詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
【事例解説】ECサイトのギフト対応でUI・UXを最適化させるポイント
お届け日表示
ギフト用途の場合は、「○月○日までに届けてほしい」というニーズが強いため、サイト内のわかりやすい場所でお届け日を明示することが重要です。
お届け可能日の表示
カートページでの提示に加えて、商品詳細ページで「配送可能日」が事前にわかるようにしておくことをおすすめします。
ユーザーは「いつ届くのか?」という疑問や不安を持っていることが多いので、贈り物や、イベントごとに向けて購入を検討しているユーザーは特に、間に合うことが早い段階でわかっているとカートインしてくれる可能性が上がります。
ほとんどのモールECでは採用されていますが、意外と自社ECでは見落とされてるポイントなので、しっかりと取り入れておきましょう。
<導入イメージ>
<モールECでの事例>
楽天市場では、商品詳細ページで都道府県ごとに最短のお届け日が表示されます。
「本日〇時までの注文で最短〇月〇日にお届け」のように期限も併せて表示しておくことで喫緊性を訴求でき、今すぐの注文にも繋げやすくなります。
ほとんどのモールECでは採用されていますが、意外と自社ECでは見落とされてるポイントなので、しっかりと取り入れておきましょう。
またお届け予定日の表示を見て離脱するユーザーは、「間に合わないこと」が離脱要因であることが明らかなので、表示エリアの近くに代替案を置いておくことをおすすめします。
<離脱しそうなユーザーへの代替案>
① 早く届けることができる商品をまとめたページに誘導
配達へのリードタイムの短い商品群を準備できる場合には、お届け予定のすぐ近くに、早く配達できる商品をまとめたページに誘導します。
② eギフトで記念日当日にギフトの受け取りURLを送ることを訴求
eギフトで記念日当日にギフトの受け取りURLを送ることを訴求します。
直近自社ECサイトでは注目度が高まり、導入しているサイトも多くなってきましたが、こういった形でタイミング別に訴求しているサイトは、まだほとんどありません。
この方法では、「WEBメッセージカード + ギフトを受け取れるURL」を即準備できるため、当日に誕生日や記念日だと気づいたユーザーにもその日のうちにメッセージで送付することができます。
eギフトを説明する際には「住所を知らなくても贈れる」ことが強調されがちですが、実家に送る母の日・父の日の当日にもよく利用されるので、 「間に合わない」ユーザーを逃さない対策に最適です。
③ 取り扱い店舗を表示する
流通網が広い商品の場合は、店舗へ案内してしまうのも一手です。
効果は測定しづらいことがネックですが、急ぎであれば足を運ぶことを厭わないユーザーは一定数います。
やや実装が高度にはなりますが、「お届け先の地域」の選択に合わせて、対象地域の店舗を表示するような形にすると、より洗練されたUIになります。
※弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、商品詳細ページで最短のお届け可能日を都道府県ごとに出し分けて表示する「
最短お届け日表示機能
」に加えて、
「
商品ごとのリードタイム設定
」や「
eギフト
」、「
店舗受取設定
」を標準機能として提供しているため、いずれの方法にも対応したECサイトを構築することができます。

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
定期購入機能
ECサイト上で、定期購入販売やサブスクリプション型のサービスを展開するためには、一般的な都度購入用のECシステムでは備わっていない、専用の機能が必要です。
お届けサイクルの設定
定期購入商品やサブスク型の提供サービスを、どのようなサイクルで提供するかを設定します。
「15日ごと」「1か月ごと」「2か月ごと」のように、EC事業者側で一定期間ごとの商品提供や課金サイクルを設定する必要があります。
これらの設定は1つのECサイトの中でも、販売商品によって設定を変えたい場合も往々にしてあります。
他にも「毎月の指定した日付」や「各週の指定した曜日」、あるいはカレンダーに関わりなく「注文日から一定の日数」など、設定のバリエーションが多いと提供するサービスの幅も広がります。
継続的な決済課金システム
上記で設定したサイクルごとに決済を取る必要があります。最もポピュラーなのはクレジットカード決済ですが、最近ではキャリア決済やID決済などもニーズが高まっています。
定期購入の場合の決済は、まず申込時に、顧客のクレジットカードなど希望決済の有効性をチェックします。その後も必要に応じて定期的に有効性チェックを行います。
そして実際に商品やサービスを提供するタイミングで、決済を取ります。その際、クレジットカードの限度額オーバー、有効期限切れ、各種ID決済の残高不足などで決済エラーが生じた場合は、サービスの提供を一時的に中断させる必要があります。
フォローメール設定
決済を取ったタイミングで、金額などの明細をメールにて連絡する他、次回配送日をお知らせするメールをお届けの何日前に送信する機能が備わっていると親切です。
サブスク型サービスの場合は次の課金のタイミングをメールでお知らせするとトラブルを防げます。これらのメールを自動で送信できるシステムが望ましいです。
回数指定
回数限定の定期便や期限付きのサブスクをやりたい場合に必要な機能です。回数に縛りを設けない販売形態であれば、停止(解約)するまでは無制限で継続し、次でご紹介する解約機能が備わったシステムで運用可能です。
解約機能
定期購入やサブスクの解約に関する考え方はEC事業者様によって様々ですが、システムの自動化を求める場合は、顧客のタイミングで定期購入・サブスクを停止(解約)できるよう、マイページから解約手続きが行える機能が必要です。
一方で簡単に解約させたくない場合は、解約専用のフォームか問い合わせ窓口を用意しておきましょう。
一時停止機能、スキップ機能
定期購入で手元にある商品を消費できていない場合に次回の注文をスキップしたい場合や、一時中断したい場合に必要な機能です。
必ずしも必要という機能ではありませんが、利用者にサービス中断の選択肢を用意しておくことは解約の抑制効果にも繋がります。
上記のようにECサイト上で定期購入サービスを展開するためには、一般的な都度購入用のECカートの機能に加えて、定期的な自動課金を可能にする機能が必要になります。
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、定期的な自動課金を可能にする「定期購入機能」を標準搭載しているため、追加開発等は不要ですぐに定期購入型サービスをECサイトで実現できます。
「aiship」の定期購入機能ではお届けサイクルの設定や自動フォローメール配信、クレジットカード自動引き落としに対応しているため便利で利用しやすいサービスを運用できます。
実際に「aiship」でECサイトを構築されている「大関 公式オンラインショップ」では定期便を提供されており、ユーザーは注文の際にお届け間隔(1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月)とお届け日(10日・20日・月末)をニーズに応じて指定できるようになっています。
定期購入でリピーターや優良顧客を獲得、安定したショップ運営を実現|aiship

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
販売促進機能
セット販売・まとめ買い機能
複数の商品を組み合わせたセット販売は、ECサイトにおける客単価向上の有効な施策です。
特にお酒は好みによって選び方が多様なため、ユーザーの興味を引くテーマ性のあるセットを提案することで、購買行動を後押しできます。
例えば、以下のようなセット商品が考えられます。
・飲み比べセット
・季節限定の詰め合わせ
・味わい別お試しセット
・ギフトセット
このように目的や利用シーンに合わせた組み合わせを提案することで、選びやすさが向上し、購入につながりやすくなります。また、普段同じ銘柄しか買わないリピーターにも、新しい選択肢として訴求できるメリットがあります。
▼ セット販売商品の提案事例
THE CELLAR online store
またセット商品の提案だけでなく、ユーザーが複数の商品を選んで購入する、まとめ買いのしやすさも重要になります。
まとめ買いを促すプロモーションとしては、「対象商品を3点以上購入で500円割引」や「対象商品を5000円以上購入で送料無料」などの仕組みを導入するのも効果的です。
こうした施策を行える機能を備えておくことで、自然な形での購入単価アップにつながります。
クーポンやポイント制度の導入
代表的な施策例としては以下のような施策があります。
・初回購入限定クーポン:新規顧客の獲得を促進
・ポイント制度:購入金額に応じたポイントを付与することで、再購入を促進
SNSと連携したプロモーション
SNSはブランドの認知度を上げる強力なツールです。自社の商品と相性の良いキャンペーンを行うことで認知拡大を目指しましょう。
以下は代表的な施策の一例になります。
・インスタグラムキャンペーン
フォトコンテストやハッシュタグを活用した投稿キャンペーンで認知拡大
・限定クーポン配布
SNSフォロワーに特典を提供し、フォロワー増加と販売促進を同時に実現
ECサイトのマーケティング施策については以下記事で詳しく解説していますので、併せてご参考ください。
ECサイトマーケティングで押さえるべき基本施策5選【チェックリスト付】
販売期間設定機能
季節ごとの商品を期間限定で販売したい場合は、システムで商品ごとに販売期間を制限する必要があります。
販売期間設定機能を標準搭載したASP型ECカート「aiship」の詳細は以下より資料をダウンロードしてご確認ください。

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
BtoB向け機能
BtoB ECではBtoC ECとは異なり以下のような特有の機能が求められます。
会員ごとのコンテンツ出し分け・アクセス制限
BtoB ECでは、取引先ごとに異なる価格や商品ラインナップを設定することが一般的です。そのため、会員制サイトとして運営し、ログインしたユーザーごとに適切な価格や在庫情報を表示する機能が必要です。
また、特定の条件を満たした企業のみがアクセスできるようにID/パスワードやIPで制限をかけることで、取引の安全性を高められます。
特にBtoB向けのEC運用では取引先単位で個別に卸価格(販売価格)を設定することで、利便性の高い運用を実現できます。
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、BtoB向けの機能として事業者がECサイトの会員に対し独自の基準でランクを付与し、ランクに応じた掛売り率の出し分けができる「BtoB向け会員ランク機能」「会員属性別コンテンツ出し分け機能」を標準搭載しています。
掛け払い(請求書払い)機能
BtoB取引では、掛け払い(請求書払い)が一般的です。そのため、決済手段として掛け払い(請求書払い)を設けておく必要があります。
また企業ごとの与信枠を設定し、限度額を超えた注文ができないようにする機能や、未払い残高の確認機能を実装することで、リスクを最小限に抑えられます。
近年、一般消費者(BtoC)向けの販売チャネルを活用しつつ、法人顧客への販売を強化する動きが活発になっています。
背景には、工場・自治体・卸売業・小売店など、事業者側の購買行動がオンラインにシフトしつつあることがあります。
一般消費者はもちろん、法人も利用できるハイブリッド型のECを構築することで、販路を拡大しつつバックヤード側の業務も統合し、運用効率を高めていきたいというニーズの高まりを受け、「aiship」でもBtoB決済の拡充を決定しました。
また、企業間取引では、購入した商品の代金を一定期間後にまとめて支払う「掛売り」が一般的です。
しかし、この取引形態には未回収リスクや入金確認、督促などの煩雑な業務が伴います。
「クロネコ掛け払い」は、これらの負担や不安を軽減できます。
「クロネコ掛け払い」に対応予定!BtoB向けの決済手段を容易に導入可能に|aiship

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
資料ダウンロード
aishipの「特徴・事例」「機能一覧」「料金」がまとめてわかる3点セット資料ダウンロードはこちらから!
大量注文の受注処理機能
BtoBの注文では、一度にまとめて大量に受注することが一般的です。
こうした注文に対応するには、受注から在庫引当、出荷指示までの一連の流れをスムーズに処理できる仕組みが求められます。
受注管理画面での一括処理機能や、送り状発行システム、配送システムとの連携機能があると、人的ミスや出荷遅延を防ぐ上で非常に有効です。
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、ヤマト運輸の「送り状発行システムB2クラウド」とのAPI連携に標準対応しています。
ECサイトで受け付けた大量の注文も、CSVファイルの入出力作業なしにaishipの画面から直接、宅急便の送り状を発行できます。API連携にオプション料金は不要です。
送り状発行済みデータの連携も自動化できるため、タイムリーな情報共有と作業ミス・漏れ防止、確認コストの削減を図ることができます。
「送り状発行システムB2クラウド」とAPI連携可能なECカート|aiship
見積もり機能
BtoB取引では、購入前に価格交渉や見積もりが必要になるケースが多くあります。
そのため、BtoB ECには、カートに商品を追加するのではなく、条件を指定して見積もりリクエストを送信したり、管理画面上で見積もり発行を行える機能が求められる場合があります。
海外販売向け(越境EC)機能
海外向けに販売を行うためには「多言語化」「多通貨対応」「海外配送」「税制対応」など国内での販売とは異なる特有の対応や機能が必要になります。
本格的に海外展開をするにあたっては、これらの機能を搭載もしくは開発できるECプラットフォームで構築を進める必要がありますが、まずはスモールスタートで市場の反応を見たい場合は、
国内向けのASP型ECカートでも越境ECに特化した外部ツールを併用することで簡単かつ安価に越境対応を実現することが可能です。
越境ECは「多言語化」「多通貨対応」など特有のサイト構築が必要な点に加え、法規制や物流コストなども複雑なため、本格対応する場合、どうしても対応コストは大幅に増加してしまいます。
そのため費用対効果の面からも国内での販売体制を整えてから段階的に取り組むケースやスモールスタートを選択するケースが多いのが現状です。
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では、「WorldShopping BIZ」や「Buyee Connect」といった越境ECに特化したツールと連携しており、ECサイトにタグを一行埋め込むだけで簡単に海外での販売に対応させることができます。
越境ECサイト構築・海外向け販売対応 | aiship
お酒を販売するECサイトの事例
土佐鶴オンラインショップ
https://www.tosatsuru.jp/
日本酒、焼酎、ゆずのリキュールを専門に販売する通販サイト「土佐鶴オンラインショップ」では、「お試し呑みくらべセット」や「ギフトセット」などニーズに合わせたセット商品の展開をされています。
また父の日などシーズンイベントに合わせて上記のような特集ページも用意されています。
こちらはASP型ECカートで構築されている事例になります。
大関 公式オンラインショップ
https://shop.ozeki.co.jp/
酒造メーカーとして有名な大関が運営する「大関 公式オンラインショップ」では、お酒を中心にお米由来の成分を使った化粧品・健康食品を販売しています。
また甘酒の定期便も提供されており、お届けサイクルとお届け日を指定して注文することができます。
こちらはASP型ECカートで構築されている事例になります。
よなよなの里
https://yonasato.com/
クラフトビールを販売するECサイト「よなよなの里」では、月々12缶から始められるクラフトビール定期便サービスや、オンラインストア限定ギフトセットを展開されています。
こちらはパッケージ型のシステムで構築されている事例になります。
THE CELLAR online store
https://www.cavederelax.com/
日本ワインを始め、世界各国のワインを多数取り揃えるECサイト「THE CELLAR online store」では、様々なニーズに合わせたワインセットや、定期便サービスを提供されています。
またギフト特集や豆知識などワインに関するコンテンツ(読み物)も充実しており、サイトへの流入から商品購入の導線が整備されています。
こちらはASP型ECカートで構築されている事例になります。
ワインの仕入れPRO
https://www.shiire-wine.com/
ワイン仕入れ通販サイト「ワインの仕入れPRO」は、BtoB向けのサイトで会員制を導入しており、会員ランクによって割引率の出し分けを行なっています。
また掛け払いにも対応しているため多くの飲食店にとって発注しやすいサイトになっています。
こちらはASP型ECカートで構築されている事例になります。
まとめ
食品、特にお酒のネット販売は、年齢確認の仕組み、ギフト対応、定期便対応など特有の観点を加味したECサイトの構築が求められる分野です。
本記事でご紹介した内容を参考に以下のポイントを押さえて、ネット販売の準備を進めていきましょう。
☑︎ 比較的安価で簡単に始められるASP型ECカートの利用が主流
☑︎ ASP型ECカートといってもピンキリなので自社の要件を整理して、選定を行う必要がある
☑︎ 選定の際は特に、以下の観点を加味する
・ギフト、定期便、BtoB など自社の販売形態に対応できるか
・費用対効果
・年齢確認の仕組み、セット販売など特有の機能性
☑︎ 「eギフト」「商品詳細ページでの配送可能日の表示」など消費者ニーズに寄り添う特化機能があると差別化しやすい
弊社の提供するASP型ECカート「aiship」では食品、飲料、酒類のECサイトに必要な機能を網羅的に搭載しているため、追加の開発等は不要で安価にお酒のネット販売を本格的に始めることができます。
また弊社ではご状況のヒアリングから、構築方法や機能・UIのご提案、導入・運用サポートまで一貫して実施しておりますので、お酒のネット販売をご検討の際は、ぜひ1度お問い合わせください。

クラウド型ECサイト構築ASP「aiship」
お問い合わせ
ECサイトの立ち上げやリニューアル、システム移行、見積もりのご依頼についてお気軽にお問い合わせください。
また、機能や費用の詳細、詳しい事例を知りたいなどもご相談ください。