【食品EC成功事例3選】
リニューアルで強化すべき12のポイント
2024年12月26日2025年5月15日
コロナ禍でBtoC EC市場規模は大きく拡大しましたが、外出機会が回復した後も需要は引き続き高止まりしていると言われており、食品分野のECはその代表格です。
より多くの人が使うようになった食品ECでさらにお客様に選ばれるためには、ただ買うことのできるECサイトから、食品特有の性質を踏まえた買い方・便利なサービス提供を実現できるようにすることが重要です。
また、食品のなかでも注目されるギフト分野では便利なサービスを実現することで競合他社と差別化し、お客様から選ばれる理由の一つを確立しているECサイトもあります。
今回は、クラウド型食品専用ECカート「aiship」での500社以上の食品EC構築支援から得た知見を基に、特にシステムやUI面から、
☑︎消費期限や温度帯といった特有の性質をもつ食品ECで快適に買い物ができるためのポイント
☑︎特にギフト対応のサービス提供で高いUXを得るためのポイント
☑︎サイトリニューアルで上記を実現した事例
についてご紹介します。
食品ECを強化する7つのポイント
では食品ECを強化する際に注目すべきポイントを見ていきましょう。
記事冒頭でも登場した食品専用ECカート「aiship」は通常のECカートとしての機能に加え、本格的に食品ECを運営する上で必要な機能を多数搭載しています。
そこでここからは前述の課題に対応する「aiship」の機能を提示し、どのように解決できるのかを紹介していきます。
ポイント1. 地域ごとに最短のお届け日を指定できる
対応する機能:
ヤマト運輸様サービスレベル連携
注文者が入力したお届け先の郵便番号からヤマト運輸サービスレベル(お届け可能日時)を自動で算出し、適切な「お届け希望日」を注文者の選択肢に表示します。これによりお届け先ごとに配送にかかる時間が異なる場合も自動で対応可能です。
加えて商品詳細ページで「配送可能日時」が事前にわかるようにしておくことをおすすめします。
ユーザーは「いつ届くのか?」という疑問や不安を持っていることが多いので、
贈り物や、イベントごとに向けて購入を検討しているユーザーは特に、間に合うことが早い段階でわかっているとカートインしてくれる可能性が上がります。
ほとんどのモールECでは採用されていますが、意外と自社ECでは見落とされてるポイントなので、しっかりと取り入れておきましょう。
<イメージ>

※弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、
商品詳細ページで最短のお届け可能日を都道府県ごとに出し分けて表示する「
最短お届け日表示機能
」を標準機能として提供しています。
ポイント2. 商品ごとにリードタイムを調整する
・対応する機能:
商品別リードタイム設定
生産・お届けまでに日数を要する場合、通常の出荷日設定に加えて、商品・配送先ごとに個別のリードタイム(配送にかかる日数の追加)を設定できます。
また、購入する際の「お届け希望日」の選択肢に反映されるため、ショップオーナーと注文者、両者にとって最適な日程での配送が可能です。
ポイント3. 休業日を考慮したお届け日の算出をする
・対応する機能:出荷休業日設定
店舗休業日など出荷作業を行わない日を出荷休業日として登録することができます。
これにより注文日から発送日までの間の出荷作業期間に「出荷休業日」が含まれる場合、出荷までに必要とされる期間は休業日数分延長されます。
また通常の休業日に加えて、GWやお盆休み、年末年始などの大型連休も休業日として登録することでリードタイムの調整を容易にすることができます。
ポイント4. 商品ごとに販売期間を指定する
・対応する機能:
販売期間設定(出荷日ベースでの期間設定も可)
商品ごとに販売期間を制限できます。
また出荷日をベースに販売期間を制限したい場合は、「販売期間設定(出荷日ベース)」に出荷予定日を指定することで、販売期間を制限することができます。
ポイント5. 日毎で出荷可能な在庫数に上限を設ける
・対応する機能:
出荷日別在庫管理機能
日ごとの生産数が限られていて1日ごとに出荷できる上限数が決まっている商品でも、出荷日ごとに1日単位で在庫を設定し管理することができるので、生産と受注を適切に対応させた運用を実現できます。
ポイント6. 温度帯が異なる / 出荷場所が異なる注文で個口を分ける
・対応する機能:
三温度帯設定(常温・冷蔵・冷凍)/ 出荷場所グループ設定
商品ごとに温度帯(常温・冷蔵・冷凍)の設定と出荷場所が設定が可能です。
出荷場所 / 温度帯が異なる商品がカートに入った場合、個口を分ける(別梱対応)ことが可能になります。また個口毎に送料算出・問い合わせ番号・出荷メモの入力も可能です。
これらにより受注後に手作業で個口を分けるといった対応コストの削減が期待できます。
ポイント7. 商品受取の方法として店舗受取に対応する
・対応する機能:
店舗受取機能
商品ごとに取り扱い店舗の設定や、店頭受取専用商品の販売が可能です。
サイトで注文した商品を店舗受取できることで利便性向上に加えてお客様との接点を増やすことが可能になります。
店舗受取の対応において、フルスクラッチ等の莫大な費用をかけた独自開発を除いては、店舗受取機能を搭載したECカートシステムを利用してサイト構築や在庫管理をするのが一般的です。
弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では「店舗受取機能」を標準搭載しているため追加開発費用は不要で安価に店舗受取サービスを導入することができます。
「店舗受取機能」では複数店舗の登録・表示や店舗ごとの休業日設定、商品ごとに取り扱い店舗の設定をすることも可能です。
またECカートシステムの特性を生かし、クレジットカードやスマホ決済等による事前決済にも対応しています。
aishipの「店舗受取機能」の詳細は以下ページをご確認ください。
店舗受取サービスはクラウド型ECカートシステムにて実現|aiship
店舗受取サービスやBOPISのメリットや導入方法は以下記事にて解説していますので、よろしければ併せてご参考ください。
来店型の予約販売はECカートシステムの【店舗受取機能】で実現
BOPIS(ボピス)とは?特徴・導入方法・事例を解説
【事例7選】ECサイトへの店舗受取サービスの導入方法【クリスマス・バレンタイン】

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
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ギフト対応を強化する5つのポイント
和洋菓子や生鮮食品等をはじめとして、食品ECサイトはお中元・お歳暮等フォーマルギフトでの需要が多いことに加え、バレンタイン・クリスマス等”カジュアルに贈るギフト”での需要が急速に増えています。
またギフト商品は通常商品に比べ単価も高くなる傾向があり、ギフト強化は利益率の向上にもつなげやすい施策だといえます。
そこでここからはギフト対応を強化する際のポイントと対応する「aiship」の機能について紹介していきます。
ポイント8. のしの設定がわかりやすくできる
・対応する機能:
ギフトオプション機能
ギフトEC特有ののしやラッピングなどのオプションをショップ共通で設定でき、目的にあわせて最適に表示できます。
これにより注文者がギフトのマナーや贈り方をしらなくても、目的(出産内祝いや香典返しなど)を選択すれば、シーンや季節に合わせたおすすめのギフト設定が自動で表示され、選択できるため迷わず、スムーズに、マナーに沿ったギフトを送ることが可能になります。
ポイント9. 複数配送注文を迷いなく設定できる
・対応する機能:
複数配送機能
お届け先1件ごとに情報の入力を完了させ、次のお届け先情報の入力に移ることができるため、迷わない複数配送ステップを実現できます。
ポイント10. お届け希望日に六曜を表示させる
・対応する機能:お届け日の六曜表示
お届け希望日に六曜を併せて表示することが可能になり、縁起の良い日がお届け日になるよう指定して注文することができます。
ポイント11. オリジナルのメッセージカードを作成できる
・対応する機能:
メッセージカードASP連携
注文の際、ユーザーが作成したオリジナルのメッセージカードを商品に付属して贈ることができます。 メッセージカードの情報は注文情報と連携しているため、注文者はスムーズな入力で、簡単・便利にギフト注文を実現できます。
また、作成したメッセージカードの情報は会員情報に紐付いて保存されるため、次回以降の注文時には以前作成したメッセージカードの中から任意のものを選択し、贈ることができます。
ポイント12. ソーシャルギフトに対応する
・対応する機能:
ソーシャルギフト(eギフト)機能
注文者が商品を購入し知人等に贈る際、受け取る人の住所を知らなくてもSNS等を通じて気軽に贈ることができるようになります。
また商品を受け取る人が自ら配送場所・日時を指定できるため、都合に合わせたお届けが可能になります。
〈ソーシャルギフトの利用フロー〉
〈ソーシャルギフト機能イメージ〉
〈メリット〉
・住所を知らない相手にも贈ることができる
・記念日の駆け込み注文も間に合う
・受け取る人が都合の良い日時を指定して受け取ることができる
特に受取者が自分の好きな商品を選んで受け取れるようにすることをおすすめします。
そうすることでギフトを贈る際の「様々な事情を考慮したりパーソナルな情報を知っておかないと相手に喜んでもらうことができるかわからない」という懸念を払拭し、より気軽に贈りやすくなります。
<イメージ>

※弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では、
eギフト(ソーシャルギフト)を受け取る人が商品を選択できる「
選べるギフト機能
」を標準搭載しています。

クラウド型ASP「aiship」の3点セット
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食品EC成功事例3選
ここからは実際に食品専用ECカート「aiship」でサイトリニューアルを実施し、課題解決やギフト強化を行った食品ECの成功事例を紹介します。
内祝いやお祝いに京都のお米ギフト通販【八代目儀兵衛】
サイトURL:
https://www.okomeya.net/
・「お米の価値観を変える」をビジョンとしている
・お米のギフト化を実現したブランディング戦略を実施
・EC全体のうち本店サイト売上が約6割を占める
・オープンソースシステムからリニューアル後、初月前年比140%、通年で売上前年比120%を実現
<リニューアルのポイント>
・ギフト特有の複雑さをUIで解消
カートUIの改善として、のしやラッピングなどギフト特有のオプションを目的に沿って表示し、ユーザーが最適なものを選択できるように刷新。
・ブランドイメージを最大限表現したデザイン
自由度の高いCMSで「京都らしさ」をコンセプトにブランドイメージを最大限表現したデザインを実現。
旧サイトではバナーが多く、何を一番訴求したいのかわかりにくいサイトになっていた。売れ筋商品の「満開」が目立つように、白を基調したデザインに全体を変更し、バナーを張りすぎない方針に変更。
・eギフト展開
ECでの売上拡大だけでなくそれぞれの事業ドメインの体験をつなぐ仕掛け作りとして新たな販売方法を拡充。

八代目儀兵衛様のコメント
ギフトECで重要なのは、「注文者が贈られた状態を想像できること」ですが、リニューアル前はそれが不十分でした。今回のリニューアルでは、カート画面でのしやラッピングなどギフト特有のオプションを目的に沿って表示し、ユーザーが最適なものを選択できるように刷新しました。
また、サイト訪問者にワクワクしていただけるよう、ビジュアル面を強化しました。トップページの写真は「星のや京都」で、法事用の商品は「東山・圓徳院」でそれぞれ特別に許可をいただいて撮影し、京都らしさにこだわることで注文する人が商品を選ぶ際にもワクワクしてもらえるよう工夫しました。
その他にもマーケティングのCMSやメッセージカードの作成フロー、LINE連携など顧客体験価値向上に向けた強化を実施しました。
京都北山【マールブランシュ】公式オンラインショップ
サイトURL:
https://www.malebranche-shop.jp/
・京都の洋菓子店でもトップブランドの「京都北山マールブランシュ」を展開
・パッケージシステムからリニューアル後、売上拡大
・オムニチャネルなど戦略的EC強化でコロナ禍でも売上を拡大
<リニューアルのポイント>
・ギフト対応
注文時にリアルタイムで熨斗のデザインや入力された文字を表示する機能により、ユーザーが購入時にイメージしやすいように設計。
ひとつの注文で複数の配送先を設定できる点に加え、お届け先ごとに商品を紐づけることで多くの入力・選択でも迷いにくいカートステップを実現。
ギフトの細かなニーズに応える仕様を作り上げ、ギフトユーザーが使いやすいよう設計。
さらに熨斗をCSVデータで一括印刷できるようにするなど、バックオフィスの運用改善も実現。
・実店舗とECの連携でCRM強化
ECと実店舗の会員情報をシームレスにつなぎ込み、CRMを強化することで顧客体験価値の向上を実現。
また実店舗とECの購入履歴を統合、ポイントも一元化したことに加えて、これらのデータはCRMツールとリアルタイムで連携。実店舗とECを融合させたマーケティングを可能にしている。

マールブランシュを運営する
ロマンライフ様のコメント
モノを売るという意味では、ネットもリアルも同じです。データベースをひとつに統一することで、顧客管理をスムーズに行えるようにしました。実店舗での会員登録も、これまでは紙ベースでしたが、「aiship」の機能を利用してECサイトと同じUIでタブレット上で簡単に登録できるようにしました。
リニューアル直後3月~7月末のEC経由の会員登録数は、前年比で約130%になっています。
ギフト強化で売上大きく伸長
名高い洋菓子店『京都北山マールブランシュ』のギフトECサイト戦略とは
海鮮・グルメ・特産品の産直お取り寄せ通販【高知かわうそ市場】
サイトURL:
https://kochi-kawauso.com/
・高知の生産者/メーカー自慢の産品を直送でお届けする産直モール
・開設わずか1年で20万人が利用する人気ECに成長
・海外産のグローバルコマースプラットフォームからリニューアル
<リニューアルのポイント>
・生産者との連携強化
生産者ごとに稼働が異なり発送できる日程調整が困難だったが商品ごとに配送リードタイムを設定することで綿密に日程を調整可能に。
・運用サポート
海外のサポートによるチャット問い合わせ対応しかできず不便だったが、日本かつ電話やwebミーティングで直接サポートを提供しているクラウドシステム(ASP)でリニューアルを実施。
システムのことは一貫して任せられる状況になったことで運営側は顧客のニーズに合わせて商品をプロモーションしたり、デザイン制作をしたりすることに集中できるようになった。

高知かわうそ市場を運営する
パンクチュアル様のコメント
「高知かわうそ市場」が成り立っているのは、間違いなく生産者の努力があってこそです。
立ち上げ当初は自社に合っていないシステムで運用が上手く回らず苦労しましたが、食品/産直/ギフトという自分たちの方向性と一致したECサイト構築クラウドシステムと出会い、システムは任せることができるようになったため、本当にEC未経験の漁師たちが、aishipと一緒に、ECをここまで創り上げることができました。
商材別でのECサイトリニューアルのポイント
食品ECサイトをリニューアルする際は本記事で紹介した基本的な方法と手順、注意すべきポイントに加えて、商材による特有のポイントも押さえておくことが成功の秘訣です。
以下に併せて参考にしていただきたいコンテンツを紹介していますので、自社の商材に応じてご参考いただけますと幸いです。

お菓子・スイーツのECサイト構築・リニューアル
お菓子・スイーツのECサイト参考事例17選|商材特有の構築ポイントと特化型システムとは?

ケーキのECサイト構築・リニューアル
ケーキをネットで販売する方法とは?ECサイト構築のポイント解説

お肉のECサイト構築・リニューアル
お肉を販売するECサイト構築のポイント解説|必要な機能・UIとは?
まとめ
弊社の提供する食品専用ECカート「aiship」では今回紹介した機能を全て搭載しているため、カスタマイズ等は不要ですぐに利用することができます。
また機能を細部まで確認・検証できる【2週間無料お試し】もあるので、少しでも気になった方はぜひお試しいただければと思います。

クラウド型ECサイト構築ASP「aiship」
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食品ECサイトの改善を検討の際は、本記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。