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【2025最新】ECサイトの在庫管理システム8選を徹底比較【一覧表付】

2025年2月19日2025年3月7日

ECサイトの成功には、効果的な在庫管理が不可欠です。適切な在庫管理により、販売機会の最大化、コスト削減、さらには顧客満足度の向上を実現できます。

例えば、在庫切れを防ぐことで、顧客が他社製品に流れるのを防ぎ、過剰在庫を避けることで、保管コストや廃棄リスクを低減できます。

さらに、自社にマッチした在庫管理システムを導入することで、迅速な出荷や配送を可能にし、顧客の信頼獲得にも繋がります。

本記事ではECサイト特有の在庫管理の課題とポイントを解説した上で、在庫管理システムの導入を検討する際に参考になる具体的なサービスごとの特徴・料金を一覧にまとめてご紹介します。

    目次

  1. 在庫管理とは
  2. ECサイト特有の在庫管理の課題
  3. ECサイトでの在庫管理のポイント
  4. 在庫管理システムの導入ステップ
  5. 在庫管理システム選定のポイント
  6. 在庫管理システム一覧表(主要サービス8選)
  7. まとめ

在庫管理とは


在庫管理の基本的な定義

在庫管理とは、商品の入庫、保管、出庫、在庫情報の更新を適切に行い、最適な在庫水準を維持するプロセスを指します。これにより、需要に応じた供給を確保し、過剰在庫や在庫不足を防ぐことができます。

在庫管理のメリット

コスト削減

過剰在庫の防止

需要に応じた適切な発注を行うことで、不要な在庫を減らし、保管コストを削減できます。

人件費の削減

在庫管理システムを活用することで、手作業での管理負担を軽減し、人的ミスを防ぎます。

業務効率化

リアルタイムでの在庫管理

在庫情報を即時に更新し、正確なデータをもとに業務を進めることができます。

出荷作業の最適化

システム連携により、受注から出荷までのプロセスを自動化し、迅速な対応が可能になります。

顧客満足度の向上

在庫切れの防止

在庫データをリアルタイムで反映させることで、在庫切れなどの販売機会の損失を防ぎ、顧客満足度の向上につながります。

ECサイト特有の在庫管理の課題


ECサイトならではの在庫管理の課題として、以下のような点が挙げられます。

販売チャネルの多様化

複数のモールや自社ECなど複数チャネルを同時に運営する場合、在庫情報にズレが生じると各チャネルごとに在庫切れや過剰在庫を起こしてしまうため一元管理が必要になります。

売れ筋商品の需給変動

季節要因やキャンペーンの影響で需要が急増することがあるため、データを活用した正確な需要予測が求められます。

実店舗との連携

店舗受取をはじめとしたOMOやO2Oの施策を展開する場合、ECと実店舗での在庫情報の連携が必要になります。

ECサイトでの在庫管理のポイント


リアルタイム在庫追跡の重要性

リアルタイム在庫管理を導入することで、販売状況を即時に反映でき、在庫切れや二重販売を防ぐことができます。

特に、ECサイトでは複数の販売チャネルを持つケースが多いため、リアルタイムの在庫データが必要不可欠です。

例えば、受注時点で在庫数を更新するシステムを導入すれば、誤販売のリスクを減らすことができます。

入出庫管理、返品管理、棚卸のプロセス管理

■入出庫管理
・仕入れ時に正確な数量を記録し、在庫データと照合します。
・出荷時には、注文情報と在庫データを自動連携し、誤配送を防ぎます。

■返品管理
・返品された商品が再販可能かを判断し、適切に分類します。
・在庫データへの迅速な反映を行い、在庫のズレを防止します。

■棚卸
・定期的に物理在庫とシステム上の在庫を照合します。
・ズレが発生した場合は、原因を分析し、対策を講じます。

これらのプロセスを適切に管理することで、在庫の正確性を維持し、業務効率を向上させることができます。

複数販売チャネルでの在庫一元管理

ECサイト運営では、楽天市場やAmazon、自社ECサイトなど、複数の販売チャネルを利用することもあります。

各チャネルごとに在庫を分けて管理すると、在庫のズレや販売機会の損失が発生するリスクが高まります。

そのため、在庫一元管理システムを導入し、提供する全ての販売チャネルの在庫情報を統合することをおすすめします。

在庫管理システムの導入ステップ


在庫管理システムの導入ステップ

<導入ステップ>

1. 現状分析と課題の洗い出し
既存の在庫管理方法を確認し、改善点を明確にします。

2. 必要な機能の選定
自社の業務に適したシステムの機能を洗い出します。

3. システムの比較検討
複数の在庫管理システムを比較し、導入コストや機能を考慮して選定します。

4. 導入テストと調整
実際の業務フローに組み込み、問題点を修正します。

5. 本格導入・運用開始
スタッフの研修を行い、スムーズな運用を開始します。

在庫管理システム選定のポイント


自社のビジネスモデルに合ったシステムの選択

販売チャネルの特性

自社ECサイトや複数のモールで販売を行っている場合、各チャネルの在庫を一元管理できるシステムが求められます。

例えば、「CROSS MALL」は各モールやカートの仕様変更に一括対応しており、複数チャネルの在庫管理を効率化します。

取扱商品や取引形態の特性

取り扱う商品や取引形態が特殊な場合、その特性を考慮した在庫管理が必要になります。

<考慮が必要な商品例>

・レンタル商品
・食品など生産数が限られている商品

<考慮が必要な取引形態例>

・サブスクでの提供
・一度に大量の注文が発生するBtoB向けの販売

例えばECカートの「aiship」では、レンタル商品を日毎に在庫管理したり、食品など生産数が限られている商品を出荷日ごとに在庫設定したりと、特定の商品特性を加味した在庫管理に対応しています。

aishipでの特殊な在庫管理については以下をご確認ください。

レンタル商品を日毎に在庫管理できる「予約レンタルカート機能」

生産数が限られた商品も1日単位で在庫数を管理できる「出荷日別在庫管理機能」

既存システムとの連携性

他システムとの相性

ECカート、受注管理、会計システムなど、既存の業務システムとシームレスに連携できる在庫管理システムを選ぶことで、データの一貫性を保ち、業務効率を向上させることができます。

API連携

システム間のデータ連携をより容易にするためには、API(Application Programming Interface)での連携可否も重要な選定軸になります。API連携により、リアルタイムでのデータ同期やカスタマイズが可能となります。

出荷・配送管理機能の有無

フルフィルメントサービスとの連携

Amazon FBAなどのフルフィルメントサービスを利用している場合、これらのサービスと連携できる在庫管理システムを選ぶことで、出荷業務を効率化できます。

物流倉庫との連携

外部の物流倉庫を利用している場合、在庫管理システムがこれらの倉庫とデータ連携できるかを確認することが重要です。連携により、在庫情報のリアルタイム更新や出荷指示の自動化が可能となります。

コストパフォーマンスの評価

費用対効果の分析

初期費用、月額費用、追加機能のコストを総合的に比較し、自社の予算や規模に適したシステムを選ぶことが重要です。

例えば、「GoQSystem」は受注件数に制限がなく、月額定額制で利用できるため、コストを抑えたい事業者に適しています。

投資対効果(ROI)の検討

システム導入によって得られる効果(業務効率化、在庫削減、売上向上など)を定量的に評価し、投資に見合うリターンが期待できるかを検討します。

実店舗との連携(OMO対応)

在庫の一元管理

ECサイトと実店舗の在庫を統合管理できるシステムを選ぶことで、販売機会の損失を防ぎ、在庫の最適化が可能となります。

例えば、「通販する蔵」は実店舗のPOSシステムや独自基幹システムとも連携ができるため、実店舗とECの在庫を一元管理できます。

店舗受取サービス(BOPIS)への対応

オンラインで注文した商品を実店舗で受け取る「店舗受取」や「BOPIS(Buy Online, Pick Up In Store)」に対応できるシステムを選ぶことで、顧客の利便性を向上させ、店舗への集客にもつながります。



!POINT!

店舗受取サービスの対応において、フルスクラッチ等の莫大な費用をかけた独自開発を除いては、店舗受取機能を搭載したECカートシステムを利用してサイト構築や在庫管理をするのが一般的です。

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では「店舗受取機能」を標準搭載しているため追加開発費用は不要で安価に店舗受取サービスを導入することができます。

「店舗受取機能」では複数店舗の登録・表示や店舗ごとの休業日設定、商品ごとに取り扱い店舗の設定をすることも可能です。

またECカートシステムの特性を生かし、クレジットカードやスマホ決済等による事前決済にも対応しています。

店舗受取機能

aishipの「店舗受取機能」の詳細は以下ページをご確認ください。
店舗受取サービスはクラウド型ECカートシステムにて実現|aiship

店舗受取サービスやBOPISのメリットや導入方法は以下記事にて解説していますので、よろしければ併せてご参考ください。

来店型の予約販売はECカートシステムの【店舗受取機能】で実現

BOPIS(ボピス)とは?特徴・導入方法・事例を解説

【事例7選】ECサイトへの店舗受取サービスの導入方法【クリスマス・バレンタイン】




またOMOの特徴や具体的施策、成功事例は以下記事にて解説していますので、よろしければ併せてご参考ください。
OMOとは?具体的施策4選と成功事例|O2O、オムニチャネルとの違いも解説



これらのポイントを踏まえ、自社の業態やニーズに最適な在庫管理システムを選定することが、業務効率化と顧客満足度向上の鍵となります。

在庫管理システム一覧表(主要サービス8選)


在庫管理システム比較・一覧表

ここからは具体的な在庫一元管理システムを8つ挙げて特徴や料金を比較していきます。

またシステムによっては要件次第で料金や導入に必要な期間が大きく変わってくるため、詳細については直接システムの提供元に問い合わせされることをおすすめします。

サービス 料金プラン 導入数 特徴
ネクストエンジン <初期費用>
0円

<月額費用>
固定費3,000円~+従量課金
50,000店舗以上 ・「かゆいところに手が届く機能」を200以上搭載し、市場の変化に追従して機能をアップデート

・モール・カートはもちろん、倉庫やWMS・決済サービス・POS・送り状発行システム・基幹システム・販管システムなどの連携が可能

・アプリによるカスタマイズが可能
CROSS MALL <初期費用>
0円

<月額費用>
10,000円/サイト
2,000社以上 ・専任の担当者によるサポート

・ASPの定期的な機能更新・バージョンアップ

・複数拠点・複数アカウントでアクセス・処理可能
速販UX <初期費用>
10,000円

<月額費用>
■スタートプラン:980円+従量課金
■ライトプラン:8,000円
■スタンダードAプラン:10,000円+従量課金
■スタンダードBプラン:15,000円
不明 ・商品データなどのマスター登録が不要ですぐに始められる

・全自動のシステムが多い中、速販は好きな部分のみを選んで自動化することができる
zaiko Robot <初期費用>
30,000円〜/ショップ

<月額費用>
1,500円〜/ショップ
29,000社以上 ・専任スタッフによるサポートでシステムに苦手意識があっても安心

・業界最速の在庫反映で売り越しリスクを減らせる
特攻店長 <初期費用>
100,000円

<月額費用>
■mini:10,000円
■standard:57,500円
■pro:165,000円
■Enterprise:要問い合わせ
350社以上 ・各環境ごとに手を入れやすいクライアント

・サーバー型システムがベースのため、低コストでカスタマイズを実現可能

・モールの仕様変更や新機能追加も、無償アップデートで柔軟に対応
通販する蔵 <初期費用>
150万円~

<月額費用>
不明
不明 ・複数モールの受注を自動で取込み、メール送信、出荷処理等、大変な業務をまとめて処理することが可能

・丁寧なヒアリングとEC実務経験のあるスタッフの知見で、業務にジャストフィットした業務管理システムを実現
GoQSystem <初期費用>
■フリープラン:0円
■受注管理プラン:30,000円
■受注・在庫連携管理プラン:40,000円
■受注・商品・在庫連携管理プラン:50,000円
■受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン:100,000円

<月額費用>
■フリープラン:0円
■受注管理プラン:15,000円
■受注・在庫連携管理プラン:29,800円
■受注・商品・在庫連携管理プラン:44,800円
■受注・商品・在庫連携・出荷管理プラン:64,800円
51,000社以上 ・APIによる最短1分の連携により、在庫反映・在庫管理のタイムラグも軽減

・3~4モールが最短40分で設定完了

・最低利用期間が3ヶ月なので、気軽に始められる
アシスト店長 <初期費用>
■受注管理機能 共用サーバープラン:50,000円
■受注管理機能 専用サーバープラン:200,000円
■在庫管理機能:30,000円

<月額費用>
■受注管理機能 共用サーバープラン:25,000円
■受注管理機能 専用サーバープラン:100,000円
■在庫管理機能:20,000円~
不明 ・受注・在庫管理業務、メール配信や顧客管理などの手間・時間・人件費を全てカバーして一元管理できる

・複数店舗の商品コードを合わせる手間なく、店舗毎に在庫を振り分け自動反映できる

まとめ


ECサイトの運営において在庫管理は極めて重要な要素であり、適切な管理を行うことで業務の効率化やコスト削減が実現できます。

また自社のビジネスモデルに合った在庫管理システムを選定し導入することで、よりスムーズな運営が可能になります。

弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」では今回紹介した8つの在庫管理システムの全てと標準で連携しているため、ECカート側で追加の開発等は必要なく在庫を一元管理することができます。

aishipでは課題のヒアリングから構築・運用サポートまで一貫して提供していますので、
自社ECサイトでの在庫管理はもちろん、モールや実店舗など複数の販売チャネルを展開される中で、在庫管理に課題をお持ちの事業者様はぜひ1度お問い合わせください。


ECサイト運営全体のポイント・成功事例については以下の記事で解説していますので、よろしければ併せてご参考ください。
ECサイト運営のポイントとは?5つの運用フローと成功事例を解説

商品の販売に“夢中”になれる
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ECサイト構築、リニューアルを2000社以上支援してきた知見から
ECの専門家として御社のEC事業成長をサポートします。

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この記事の監修者

株式会社ロックウェーブ 本城 顕

広告営業を経て2020年ロックウェーブ入社。その後2年程セールス担当として、EC事業者様が抱える様々な課題に対してプロダクトを通じた解決策の提案に従事。 現在はその知見を活かしWebマーケティングでプロダクトを世の中に広めていくために奮闘中。

本城 顕

自社ECサイトの課題をヒアリングさせていただき、
デモサイト等を通して最適なご提案をさせていただきます。

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