「街のお店に訪問したら希望の商品が売り切れで購入できなかった」
こんな苦い体験は消費者側もしたくないですし、販売店側も機会損失へと繋がってしまう為、避けたいところです。
このような事態を回避する為に、「ネット上で予約をした上で店舗に行きたい」「欲しい商品を受け取りたい日時指定して、気軽に予約ができたら便利」と言うニーズが上がってくるのは当然のことだと思います。しかしシステム化となると、自社開発の場合は多額の開発費用投資が発生するため、なかなか導入に至っていない販売店様も多いのではないでしょうか。
そこで注目したいのが、クラウド型のECカートシステムで提供されている「店舗受取機能」です。
店舗受取機能は本来はEC事業者向けに提供されている機能ではありますが、EC展開をしていない事業者でも利用できます。しかもクラウド型ECカートシステム(ASP)なので安価に簡単に、そして短期間で導入することが可能ですので詳しくご紹介していきます。
店舗受取機能とは?
ECサイトで注文した商品は自宅など指定した場所へ配送するのが一般的ですが、注文者側の何らかの事情により自宅などで受け取れない場合や配送が難しい商品の場合に、希望した店舗で受け取ることを可能にする機能が「店舗受取機能」です。
・忙しい社会人で、在宅時間が短く自宅で受け取れない為、会社帰りに遅くまで営業している店舗で受け取る
・ケーキなどの生菓子で配送が難しい商品や、出来立てを渡したい商品を「受取希望の店舗」と「受取日時」を指定して受け取る
ECサイト上ではこのようなケースを想定して使用されている機能ですが、EC展開の有無に関わらず、非ECサイトにおいても活用できます。
店舗受取機能を導入するメリット・デメリット
消費者側のメリット
ネット予約しておくことで人気商品や限定数販売商品で、午前中に売り切れるような商品でも、商品を確保してもらい好きな時間に受け取れます。
スマホなどで隙間時間に商品を、確認しておいてそのまま予約することで、お店に着いたら受け取るだけの状態にできます。商品購入のための行列に並ばなくて済みます。
販売店側のメリット
多店舗にのみ在庫がある場合は予約に基づいて取り寄せておくことも可能になります。
予約を受け付けておくことで、一定数、変更やキャンセルは発生する可能性はあるものの、客足が読みやすくなります。完売したら閉店することもでき、長くお店を開けていなくても済みます。
また、販売計画が立てやすくなり、大量生産(発注)をしなくて済みます。万一の売れ残りによる廃棄処分の心配がなくなります。
予約時に個人情報を取得しているので、登録されたメールアドレス宛に来店予約後のアフターフォローや、次のセール企画の告知がしやすくなります。
来店予約はお客様の買い物時間の短縮に繋がり、店舗の回転率向上にもつながります。
販売店側のデメリット
管理や運用しやすいシステムを導入しなければ、コスト負担が増えます。また、さまざまな理由でシステムダウンした場合に営業に支障が出る場合があり、万一に備えて対処できるようにしておく必要があります。
店舗受取機能の詳細な仕様や導入事例は以下のページもご参考ください。
店舗受取機能|店舗受取サービスはクラウド型ECカートシステムにて実現
また店舗受取を導入している事例については以下のページをご参考ください。
【事例7選】ECサイトへの店舗受取サービスの導入方法【クリスマス・バレンタイン】
店舗受取機能の導入事例・簡単に導入できるECカートシステム
オランダ家| 千葉房総郷土菓子・洋菓子・和菓子販売
ギフトプラザオンライン|ギフト専門店
上記はクラウド型ASP「aiship」を導入しているショップにて店舗受取機能を利用したカート画面になります。受取店舗を複数登録することができ、商品ごとに選択可能な店舗を設定できることはもちろん、店舗ごとに受取希望日時の指定も可能です。
また、店舗ごとに休業日の設定も可能なため、店舗ごとに定休日が異なっていても柔軟に受取可能日の除外設定ができます。
加えて商品ごとに1日単位で在庫を設定し管理することができる機能もある為、1日ごとに販売数を限定することも可能です。
aishipとは、2000社以上の導入実績があるECサイト構築プラットフォームをベースに、“ギフト”に必要な専用機能を備えたクラウド型のECカートシステムです。その中の機能の1つとして、ECサイトで購入したギフト商品を受け取る方法で店舗受取のニーズがあり、店舗受取機能を標準機能として提供しています。
EC運営に必要な機能は網羅されている為、クレジットカードや各種スマホ決済を含むネット決済機能や、ポイントやクーポン、メルマガ配信などの販促機能も標準で使用できます。人気サイトの場合、販売開始時刻にアクセス集中する可能性もありますが、オートスケーリング機能により大量アクセスにも柔軟に対応できる仕組みを採用しております。
なお、ASP型カートでの標準機能としての提供の為、100%自社の要求通りに実現できるかは試してみないと判断できない部分もありますが、
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ができるため、すぐに動作確認ができ、自社の運用に適しているかを判断することができます。
また、日々のアップデートがあるのでシステムは常に最新の状態を保ちながら運営することもできます。
まとめ
商品の取り置き予約サービスは、ネット通販上での商品購入後の店舗受取のフローを利用することで実現できます。今回はおすすめの方法の1つとして弊社にて開発提供しているクラウト型ASP「aiship」の「
店舗受取機能
」をご紹介いたしました。
ECサイトを展開する事業者はもちろん、現在はEC展開をしていない事業者であっても、来店型の予約販売(店舗受取)をネット通販の1つのサービスとして捉えて「店舗受取機能」を備えたECカートシステムを導入することで、将来的にEC展開も含めた事業拡大に繋がる可能性も膨らむため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。