ソーシャルギフトの課題は配送希望日をどう表示するか。解決策を示した事例【Cake.jp】
ソーシャルギフトは、相手の住所や名前を知らなくても贈れる、今までには無かったプレゼントの贈り方です。ECサイトで商品を購入時、お届け先方法にてソーシャルギフトを選択すれば、贈り主はお届け先住所を入力をしなくて済み、贈りたい人に通知するだけで注文が完了します。
※ソーシャルギフトについてはこちらの記事でも詳しく紹介させて頂いておりますので宜しければご参照ください。
ソーシャルギフト利用において気を付けなければならない点が、配送希望日時の指定です。「注文者はこの日に届けたい」と思って注文しても、受取人が受取先住所や受取希望日時を指定しない限り、商品は発送されません。特にギフト用途の場合、誕生日や記念日、イベントごと等に間に合うように注文したいところですが、商品選びの段階で、検討商品がその日までに間に合う商品であるかを知っておくことは重要です。
今回は、会員数が急激に伸びている全国の洋菓子店の商品を購入できるモール型のECのcake.jpを取り上げさせて頂き、ソーシャルギフトにおける配送希望日時指定の課題解決策について迫っていきたいと思います。
※本記事では、aiship以外のカートシステムをご利用中のECサイトを勝手に取り上げ、レビューさせて頂いております。優れた機能やUIをご確認頂き、サイト改善の参考にして頂けますと幸いです。
ショップ名 | cake.jp |
URL | https://cake.jp/ |
QRコード |
サイトを検証
こだわりの検索機能
ギフト商品に関わらず、検討商品がいつ頃届く商品なのか、知った状態で商品を選びたいものです。商品を選んだ後、カートに進んだ時点で、実は希望日に届けることができないと気付くのは、商品選びの時間が水の泡になってしまいます。
一般的なECでは、商品ページ内にお届け日の目安が表示されているサイトもあり、商品ページに辿り着いた後に確認することができますが、特にお届け日が重要なギフト配送の場合、お届け日に関する検索項目を用意しておくことで、商品ページに辿り着く前の段階でお届け可能な商品の中から選ぶことができます。
こちらのサイトでは「翌日以内にお届け」「翌々日以内にお届け」「1週間以内にお届け」の3択から検索することができ、ケーキのような、贈りたい日が決まっている商材の場合、商品選定の大きな判断基準になるでしょう。
最短お届け日の確認
商品ページに進むと、さらに詳しく確認ができます。
お届け日の算出には、発送場所と送付先情報が必要です。この為、商品をカートに入れた後の画面で送付先情報を入力した後にお届け可能な日時を確認し、指定する方法が一般的ですが、こちらのサイトの場合は商品ページで、配送先都道府県を選択するだけで、最短お届け日を確認することができます。ソーシャルギフト利用の場合、商品ページ内で目安としてでも確認することができる為、有難い機能です。
ソーシャルギフトの配送日時指定
「ソーシャルギフトで贈る」を選択した場合、注文者側では配送日時は指定することができません。注文者側が届けたい日を思い描いていたとしても、受取側に指定してもらうしかありません。このため、注文確定後に発行されるURLを注文者から受取人に通知する際に、〇月×日までに受け取って欲しいから、その何日か前には、受取場所と受取希望日時を指定して欲しい旨を伝える必要があります。
注文者によっては、この内容をうっかり伝え忘れてしまう可能性もある為、URLを受け取った側に「いつまでに受取場所と受取日時を指定して欲しい」といった内容が表示されると、より親切だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ギフト商材かつ出荷場所が全国各地に点在しているモール型ECであるがゆえ、生まれた「お届け日の検索機能」なのかもしれませんが、いつ頃届く商品であるかを商品選びの段階から知っておきたいニーズは多くありそうです。
また、ケーキのような、材料手配やデコレーション制作等の準備期間が異なる商品を販売したい場合は、ECカートシステムの機能にリードタイム設定が備わっているとうまく運用ができそうです。
おまけ
日本のECではまだ見かけませんが、洋菓子店を支援するチップ機能もありました。些細なことかもしれませんが、心ばかりの温かな寄付が運営者や携わっている関係者の心の支えに繋がっているかもしれません。