デジタルギフト(eギフト)をASP/クラウド型のECサイト構築システムで導入する方法
相手にギフトを贈りたいけれど、相手の趣向や欲しい物が分からなかったり、何を贈ったら良いか思い付かない場合、どのようなギフトのニーズがあるでしょうか。例えば、万人が好むような食品や、日常生活で必要な生活消耗品のような、ギフトを貰った相手が困らない、所謂「消えものギフトを贈る」といった方法があります。他には、何が欲しいかを相手が選べるように「商品券やカタログギフト」を贈る方法もあります。
本記事では、このように、贈り手の立場から見て、相手のニーズが分からない場合でも、相手にギフトを贈れるサービスをオンライン上で展開する方法として、デジタルギフト(eギフト)に着目し、自社ECサイトにデジタルギフト(eギフト)を簡単に導入する方法をご紹介していきます。
デジタルギフト(eギフト)とは?
デジタルギフト(eギフト)とは、LINEやFacebook、インスタグラム、Twitter等の各種SNSのメッセージ機能、あるいはメールを使って、相手に商品やギフトカード(商品券)等をプレゼントする仕組みです。贈り主によるギフト商品の購入から相手へのプレゼント(送付あるいは通知)までを一貫して、オンライン上で行います。ソーシャルギフトとも呼ばれています。
(引用元:矢野経済研究所 「商品券・ギフト券/eギフト市場規模推移・予測」 2022年6月30日)
こちらのグラフからも読み取れるように、eギフト市場が拡大。コロナ渦の影響や昨今のSNSの普及はギフトのカジュアル化が進んでいます。気軽にプチギフトを贈る機会が増えており、デジタルギフト(eギフト)は、まさに打って付けの贈り方です。
デジタルギフト(eギフト)を自社ECに簡単に導入する方法
デジタルギフト(eギフト)を自社ECに導入する方法として、大きく分けて、スクラッチ型のシステム開発やプラグイン等の利用により個別カスタマイズをするか、ASP/クラウド型のシステムを利用するか、の2つの方法があります。それぞれの構築方法については、こちらの記事にて解説しておりますので、よろしければご確認ください。
本記事では、ギフトECサイト構築のためのクラウド型ASPのaishipにて、デジタルギフト(eギフト)を簡単に実現する方法をご紹介致します。
ギフト商品をASP/クラウド型のECサイト構築システムで販売する方法
ギフト商品をオンラインで販売する場合、一般的なECサイトの機能に加え、ギフトEC専用機能が必要になります。デジタルギフト(eギフト、ソーシャルギフト)の機能はギフトEC専用機能の1つで、他にも、メッセージカード機能、正確な配送日時機能、複数配送機能、等があります。ギフトEC専用機能については、こちらの記事にて詳しく解説しており、これらの機能はaishipにて備わっている機能です。
贈り手の「相手に何を贈れば良いか分からない」といったニーズに対応するためには、お米のギフトの「八代目儀兵衛」様のように、万人が好むお米ギフトを提案したり、ギフトプラザ様のように、用途やシーンごとに提案されたギフト商品の中から、商品を選べるようにしておくと贈りやすいでしょう、
デジタルギフト(eギフト)で贈る
デジタルギフト(eギフト)の機能を利用して贈る際は、メールやSNSを使って相手にURLを通知することで注文が成立します。つまり、相手の住所が分からなくてもギフトを贈ることができます。
<贈る側>
1.贈り主(注文者)が商品を選び、送付先情報入力不要で決済を完了
2.サイト内でギフトレターをメッセージ付きで作成
3.注文完了時にシステム側で生成される受け取り専用URLを贈り主(注文者)が贈りたい人にSNSやメールで通知
<受け取る側>
1.メッセージを受信
2.贈られる人(受取人)が受取場所や受取日時を指定
ギフトカード(商品券等)をASP/クラウド型のECサイト構築システムで販売する方法
一方、ギフトカード(商品券等)をaishipで販売する場合、少し工夫が必要になってきます。今回ご提案する内容は、Amazonギフトカードや電子マネーを販売するような方法を紹介するのではなく、自社ECでのみ有効なギフトカードを販売し、贈り手も受け取り側も自社ECでの購入に繋げることができる販売方法となります。
方法1:カタログギフト券を販売
まず1つ目の方法が、ECサイト内にてカタログギフト券を販売し、贈り手が購入した金額に対応したカテゴリページへ誘導する方法です。
闇市機能(シークレット販売機能)を使うことでカテゴリページにパスワードをかけることができるため、EC運営者は受取人に対し、その闇市カテゴリへの誘導とパスワードを連絡、受取人にそのカテゴリ内で商品を選んでもらい、受取人に対して発送する、といった運用です。
aishipでは、商品ごとに利用不可決済の設定が可能です、つまり、贈り手によるカタログギフト券を購入する際に使用できる決済(例えば、クレジットカード決済やコンビニ支払い等)と、受取人が闇市カテゴリ内の商品を注文する際に使用できる0円決済(その他決済を利用)を、分けて設定することができます。
<贈る側>
1.贈りたい金額のカタログギフト券を購入し、ソーシャルギフトを選択
2.サイト内でギフトレターをメッセージ付きで作成
3.注文完了時にシステム側で生成される受け取り専用URLを贈り主(注文者)が贈りたい人にSNSやメールで通知
<受け取る側>
1.メッセージを受信
2.贈られる人(受取人)が個人情報を入力
<EC運営側>
1.受取人のメールアドレス宛に、該当カテゴリで使用できる専用パスワードを送付
2.万一のパスワード不正利用に備え、贈り主と受取人、購入金額が一致しているかを確認
方法2:ポイント機能を活用
2つ目の方法として、ポイント機能を利用します。
例えば、「1,000ポイント」という商品ページを用意します。贈り手が決済を済ませた後、受取人に対して会員登録フォームに誘導します。EC運営担当者は会員登録した人に対し、贈り手が購入したポイント数を付与します。受取人には自社ECサイト内で好きな商品を選んでもらい、受取人に対して発送する、といった運用です。
方法1との違いは、受取人に対して購入金額によって闇市カテゴリに誘導する必要がなく、受取人が好きなものを購入できます。欲しい商品の購入金額の全部もしくは一部にポイント充当し、不足分は受取人が決済することで、プレゼントされたポイント数を上回る商品を自由に選ぶことが可能です。
<贈る側>
1.贈りたい金額のカタログギフト券を購入し、ソーシャルギフトを選択
2.サイト内でギフトレターをメッセージ付きで作成
3.注文完了時にシステム側で生成される受け取り専用URLを贈り主(注文者)が贈りたい人にSNSやメールで通知
<受け取る側>
1.メッセージを受信
2.贈られる人(受取人)が個人情報を入力(注文番号を入力してもらうように促すことで照合がしやすい)
<EC運営側>
1.受取人のメールアドレス宛に、該当カテゴリで使用できる専用パスワードを送付
2.万一のパスワード不正利用に備え、贈り主と受取人、購入金額が一致しているかを確認
まとめ
いかがでしたでしょうか。デジタルギフト(eギフト)の中でも、ギフトカード(商品券等)を取り扱うECサイトは、現時点ではスクラッチ型のシステムで自社の要望にあわせて構築しているサイトが多いように見受けられます。
しかし今後、デジタルギフト(eギフト)がさらに流行ると、ASP/クラウド型のシステムで手軽に構築したいといったニーズは増えてくることが予想できます。
ギフトECサイト構築のためのクラウド型ASPのaishipではギフトカード(商品券等)の販売についても本記事でご紹介したようなフローで実現できます。既存機能の活用方法や運用面で人為的な作業が発生する部分もありますが、ギフトECサイトの構築と運営ノウハウが詰まったスタッフが、貴社のニーズにあわせてシステムの使い方と運用方法をご提案致しますので、お気軽にご相談ください。