ピッキングリスト・出荷指示書とは?
出荷作業を効率化するポイント解説
2025年1月27日2025年2月17日
ECサイト運営において、正確かつ効率的な出荷作業は運用コスト削減だけでなく、顧客満足度向上にも直結します。その中でも重要な役割を果たすのが「ピッキングリスト(出荷指示書)」です。
本記事では、ピッキングリストの特徴や用途、出荷作業を効率化する方法について詳しく解説します。また、ピッキングリストを作成・出力する具体的な方法についても紹介します。
ピッキングリストとは

ピッキングリストは、出荷作業を行う際に必要な商品情報をまとめたリストです。このリストを基に倉庫内で商品をピッキングし、梱包・発送を行います。
ピッキングリストの用途
・商品の正確なピッキングをサポート
・倉庫作業の効率化
・出荷ミスの防止
ピッキングリストは、商品が多様化する現代のECサイトにおいて、正確な作業を行うための必須ツールとなっています。
ピッキングリストが必要な理由
商品の種類や数量が多い場合でも、リストに基づいて作業を進めることでミスを最小限に抑えられます。
またスタッフ間で情報を共有しやすく円滑な作業が可能になるとともに、作業の標準化も可能になるため、新人スタッフでもスムーズに作業を行えます。
ピッキングリストと出荷指示書の違い
ピッキングリストは出荷指示書と表現される場合もありますがどちらも同じ意味合いになります。
両者とも、出荷業務に必要な情報を伝達するためのツールであり、一般的には記載される項目も同じです。
ピッキングリストを運用するための準備フロー
1.ツール選定
ピッキングリストを効率的に運用するためには、適切なツールやシステムを選ぶことが重要です。
選定の際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
・操作性が簡単で現場スタッフが使いやすい
・他の受注管理システムと連携可能
・カスタマイズ性が高い
2.ピッキングリストに載せる項目の選定
ピッキングリストに記載する情報は、ピッキング方法や業務内容に応じて検討する必要があります。
以下の一般的な項目例を参考に必要な項目を検討しましょう。
<必須項目>
・商品名(SKU含む)
・商品コード(商品管理番号)
・数量
<場合によって必要な項目>
・注文番号
・出荷番号
・注文日時
・注文者情報
・お届け先情報
・ロケーション情報(倉庫内の保管場所)
・出荷場所
・配送方法
・温度帯(常温・冷蔵・冷凍)
・出荷予定日
・お届け希望日時
・商品価格
・オプション情報(ギフト設定など)
・小計
・特記事項(梱包時の注意点など)
ピッキングリストの項目やレイアウトは自社の運用に合わせてカスタマイズできると、より出荷作業の効率化が図れます。
弊社の提供するクラウド型ECサイト構築ASP「aiship」で標準提供している「出荷指示書出力機能」では、ピッキングリスト(出荷指示書)の項目やレイアウト、デザインをCSSやJavaScriptを活用して柔軟にカスタマイズして出力できます。

「表示位置を変更したい」「特定の項目のみ色をつけて目立たせたい」「商品リストにチェック欄を追加したい」「金額欄は非表示にしたい」「特定の商品には注意書きを追加したい」など自社の運用に適したフォーマットに変更できます。
「出荷指示書出力機能」の詳細は以下のページからご確認ください。
出荷指示書出力機能
3.運用テスト
実際の出荷フローに組み込む前に運用テストを行い、不備を確認・改善します。
テストでは、以下の観点を中心に確認すると良いでしょう。
・ピッキングリストの情報が正確に反映されているか
・現場スタッフがリストを活用してスムーズに作業を進められるか
・ピッキングミスや作業の遅れが発生しないか
出荷作業を効率化するポイント
ピッキング方法の最適化
ピッキングの方法としては大きく「トータルピッキング」「シングルピッキング」の2つがあり、それぞれ以下のような特徴がありますので、理解した上で自社にあった方法を採用しましょう。
| トータルピッキング | シングルピッキング | |
|---|---|---|
| 概要 | 全体の注文をまとめてピッキングし、仕分け作業を行う手法。 | 個々の注文ごとにピッキングを行う手法。 |
| 作業の流れ | 1. 一定量の注文をまとめてピッキング 2. 仕分け場で各注文に分ける |
各注文ごとにピッキング |
| 適した商材 | 注文数が多く、SKU数が少ない商材 | 注文数が少なく、SKU数が多い商材(多品種小ロット) |
| メリット |
・同一商品の移動距離や時間を削減できる ・大量注文に対応しやすい |
・注文ごとに個別対応が可能 ・仕分けミスが発生しにくい |
| デメリット |
・仕分け時にミスが発生するリスクがある ・ピッキング作業と仕分け作業を分けるため、全体のリードタイムが延びることも |
・作業効率が低下する可能性がある ・商品数が多い場合、移動距離が増えやすい |
ピッキングリストの項目は必要最小限に
必要最低限の情報をリストに記載することで、現場スタッフが迷うことなく作業を進められます。過剰な情報はかえって作業効率を低下させる原因となります。
ロケーションを整理
倉庫内のロケーションを明確に整理し、ピッキングリストに反映させることで、探す時間を短縮できます。以下のポイントを参考に整理を進めましょう。
・人気商品は倉庫の手前に配置
・商品カテゴリごとに明確な区分を設ける
・ロケーションコードをピッキングリストに明示
ピッキングリストの出力方法を最適化
ピッキングリストを作成・出力する代表的な方法としては「エクセルを使用する方法」と「受注管理システムを利用する方法」があります。それぞれの概要とメリット・デメリットを見ていきましょう。
エクセル(Googleスプレッドシート)を使用する方法
エクセルを使ってピッキングリストを作成する方法は、特別なシステムを導入せずに実施できる手軽な方法です。テンプレートを作成し、受注データを手動またはCSVファイルで入力することでリストを作成します。
メリット
-
・導入コストがかからない
-
・柔軟にカスタマイズ可能
-
・小規模なECサイトに最適
デメリット
- ・作業が手動のため、ミスが発生しやすい
-
・作業効率が低く、大量の注文には不向き
-
・更新やデータ管理が煩雑になる可能性がある
受注管理システムを利用する方法
受注管理システムを利用すると、受注データから自動的にピッキングリストを生成できます。多くのシステムは他のツールとも連携可能で、出荷業務全体を効率化します。
メリット
-
・大量の注文でも効率的に対応可能
-
・ヒューマンエラーを減らせる
-
・他の業務システムとの連携が容易
デメリット
- ・導入コストが高い場合がある
-
・システムの学習や設定に時間がかかることがある
-
・運用規模によってはオーバースペックになる場合も
代表的な受注管理システム
■ ネクストエンジン

NE株式会社が開発・提供する受注管理システムです。
自社ECとモールの受注情報を一元管理し、効率的にピッキングリストを出力できます。
また専用アプリを利用すればピッキングリストのカスタマイズも可能です。
■ クロスモール

株式会社アイルが開発・提供する受注管理システムです。
自社ECとモールの受注情報を一元管理し、商品ごとにまとめてピッキングリストを出力できます。
また同社が提供する基幹システム「アラジンオフィス」を併用すると、実店舗とネットショップ間でのスピーディーなデータ連携も可能です。
■ GoQSystem

株式会社GoQSystemが開発・提供する受注管理システムです。
自社ECとモールの受注情報を一元管理し、効率的にピッキングリストを出力できます。
従量課金がないため毎月定額で利用できるのが特徴です。
※弊社の提供している
クラウド型ECサイト構築ASP「aiship」
では上記いずれの受注管理システムとも標準連携しているため、システム間で受注情報を連携してスムーズなピッキングリストの出力が可能です。
ECカートシステムを利用する方法
ECカートシステムには、受注管理機能の一環としてピッキングリストを作成・出力できる機能が搭載されている場合があり、受注データから直接ピッキングリストを生成し、出荷作業の効率化が可能です。
メリット
-
・受注情報から自動でピッキングリストを作成
-
・別途受注管理システムを導入する必要がない
-
・リアルタイムの在庫反映
デメリット
- ・機能が限定的な場合がある
-
・カスタマイズ性が低い場合も
-
・他の販路との連携が弱い
代表的なECカートシステム
■ aiship

株式会社ロックウェーブが開発・提供するECカートシステムです。
管理画面の受注一覧画面で複数の受注を選択し、一括で出荷指示書をPDF形式で出力できます。 これにより、大量の注文処理をスムーズに進めることが可能です。
加えて各受注の受注詳細画面から個別に出荷指示書を出力することもできるため、 特定の注文のみ出力したい場合でも便利に利用できます。
また出荷指示書の項目やデザインは、CSSやJavaScriptを活用して柔軟にカスタマイズできるのが特徴です。
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まとめ
ピッキングリストは出荷作業の要となるツールです。その活用方法や運用を見直すことで、出荷ミスを防ぎ、作業効率を大幅に向上させることができます。
自社の規模やニーズに合わせた方法を選び、出荷業務の最適化を実現しましょう。
またECサイトにおいて出荷と切り離せないテーマである「配送」については、以下記事で詳しく解説していますので併せてご参考ください。
ECサイト配送の完全ガイド|配送方法や大手配送会社の比較、業務効率化のポイントを解説
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