クラウド型ECサイト構築ASP


ECサイト配送の完全ガイド|配送方法や大手配送会社の比較、業務効率化のポイントを解説

2024年11月15日2024年11月15日

ECサイトを運営するうえで、配送方法や配送会社の選定は売上や顧客満足度に大きな影響を与える重要なポイントです。

「どの配送方法が最適なのか?」「どの配送会社がコストを抑えつつも安心して利用できるのか?」などのお悩みを抱えているEC担当者の方も多いでしょう。

本記事では、EC配送の基本的な概要から、代表的な配送方法や大手配送会社の比較、さらには効率的な配送業務を実現するための工夫について、わかりやすく解説します。

ECサイトに適した配送の選び方を学ぶことで、配送コストの削減はもちろん、顧客のリピート購入率アップも期待できます。配送に関する悩みや課題を解決し、より強固なECサイト運営の基盤を作りましょう。

    目次

  1. EC配送とは?
  2. 配送方法の種類・商品に合った配送手段を選ぶポイント
  3. 配送会社の種類とサービス比較
  4. 配送会社の利用割合
  5. EC業務の効率化を実現するための「送り状発行システムB2クラウド」と「配送のアウトソーシング」
  6. まとめ

EC配送とは?


EC配送とは、ECサイトで販売される商品を顧客に届けるための物流プロセス全体を指します。

ECサイトが急成長を遂げる中、配送は単なる商品運搬手段に留まらず、顧客満足度やリピート購入の決定要因にさえなっています。

配送のクオリティが高いと、顧客はECサイトに信頼を寄せ、再び利用する意欲が高まります。そのため、適切な配送方法と業務効率化の仕組みを取り入れることが、EC事業者にとって重要な課題となっています。

EC配送の役割と重要性

EC配送の役割は、顧客が商品を購入してから受け取るまでの時間を短縮し、快適なショッピング体験を提供することにあります。

これには、商品の保管から梱包、配送手配、追跡、顧客サポートなど、数多くの作業が含まれます。

配送がスムーズであれば、顧客はサイトへの信頼感を持ち、満足度も高まります。逆に、配送の遅延やトラブルが生じると顧客体験が損なわれ、クレームや評価の低下に繋がるため、安定した配送体制が求められます。

EC配送に必要なステップ

EC配送は以下のプロセスで成り立っています。

1. 商品保管

配送の第一ステップは、商品の保管です。注文が入る前に商品が適切な状態で保管されていることが重要です。 特に温度や湿度に敏感な商品(食品、化粧品など)は、温度管理が徹底された倉庫で保管する必要があります。

ECサイトを利用することで、在庫管理がリアルタイムで行われ、在庫不足や過剰在庫を防ぐことができます。また、商品の状態をデジタルで記録して管理することで、在庫の状況を正確に把握できます。

2. ピッキング・梱包

注文が入ると、次に商品のピッキング(倉庫内から商品を取り出す作業)と梱包が行われます。

この際、商品が間違ってピックアップされないように、バーコードやQRコードを利用した確認作業が行われることが多いです。

また、ブランドイメージを高めるために、ロゴ入りの梱包材を使用したり、顧客が開封する際に嬉しくなるような包装を心がけることが、顧客満足度を向上させるポイントです。

3. 配送手配と配送日時の決定

商品の梱包が完了した後は、配送会社に配送を依頼するための手配を行います。 この際、ECサイトでは、配送状況や最適な配送方法、顧客の希望する配送日時を考慮して、配送の手配を行うことが可能です。

具体的にはリアルタイムで配送会社のサービス状況を反映し、配送日時を決定します。 このプロセスにおいて、配送会社の選定は商品の特性や配送地域によって決定されます。

早く届くことが重要な電子機器やヘルスケア用品の場合は、コストをかけてでも速達サービスが活用される一方で、コストを抑えたい場合には通常のサービスを選択することが一般的です。

ECサイトでは、最適な配送方法を選択するだけでなく、配送状況も随時確認できるため、配達日時を顧客に明確に伝えることが可能です。

4. 追跡と顧客サポート

配送中の追跡機能を顧客に提供することで、商品が今どこにあるのかを把握でき、顧客の不安を軽減できます。

さらに、ECクラウドシステムを使って、配送会社からの情報を一元管理することで、リアルタイムでの配送状況の更新が可能になり、顧客サポートにも役立ちます。

万が一、配送に関する問題(遅延や紛失など)が発生した場合も、ECサイトを使って迅速に対応し、顧客に状況を連絡することができます 。

配送が顧客にEC与える影響

配送の質がECサイトの信頼度やブランドイメージに大きく影響を及ぼします。 例えば、翌日配送や時間指定、丁寧な梱包は顧客に好印象を与えます。

また、急成長するEC市場では、送料や配達スピードが消費者の購入意欲に直接影響するため、これらの要素を効率的に管理することがビジネス成功のカギです。

EC配送は単なる「商品を送る作業」ではなく、顧客との接点を通じて信頼関係を築く重要な要素です。商品特性や顧客ニーズに応じた適切な配送方法を取り入れ、迅速かつ確実な配送体制を整えることで、ブランド価値の向上と事業の発展をサポートできます。

配送方法の種類・商品に合った配送手段を選ぶポイント


ECサイトでの商品配送には、主に「宅配便」と「メール便」という2つの方法が広く活用されています。

商品特性や顧客のニーズに応じて、これらの配送方法を適切に選ぶことで、配送コストの削減や顧客満足度の向上が可能になります。

それぞれの配送方法には異なる特徴があり、自社の商品やターゲットに合わせて最適な手段を選定することが重要です。

宅配便

宅配便は、一般的な配送サービスの中でも比較的大きめの商品や重さのある商品の配送に向いています。

荷物を顧客に直接手渡しするため、安全性が高く、破損や盗難のリスクも低いとされています。

また、追跡機能が充実しており、配送状況をリアルタイムで確認できるため、顧客にとっても安心感のある方法です。多くの宅配便業者は時間指定や日時指定を提供しており、顧客が希望するタイミングで受け取れる柔軟な対応が可能です。

特徴

宅配便の最大の特徴は、配送物の追跡が容易で、補償制度が整っている点です。

荷物が破損したり紛失したりした場合でも、保証が適用されるため、貴重品や壊れやすいもの、大型の商品の配送に適しています。

特に家電製品や医薬品など、高価で扱いに注意が必要な商品の配送には最適です。また、クール便などの温度管理が必要なサービスも提供しており、生鮮食品なども安心して送ることができます。

メリット

スピーディな配送、追跡サービスや補償制度、温度管理オプションなど、顧客に高い利便性と安心感を提供できるのが宅配便の強みです。

顧客が商品を待っている時間を短縮でき、注文から配達完了までのスムーズな対応が可能です。

デメリット

宅配便はメール便に比べて配送料が高くなる場合が多く、特に小型商品や低価格商品を取り扱う場合は、送料がかさみやすい点が課題となります。

また、手渡しが前提となるため、顧客の不在時には再配達が必要になり、配送業者の負担が増えることも考慮する必要があります。

メール便

一方、メール便は小型で軽量な商品、特に封筒に入るサイズの商品を配送する際に適した方法です。

ポスト投函による配達が可能で、顧客が不在でも配送を完了できるため、手間がかからず、再配達も不要です。

コストが安く抑えられる点も大きな利点であり、特に書籍やアクセサリーなど、小型のEC商品を多く取り扱う店舗にとって、低コスト配送の手段として人気があります。

特徴

メール便は、ポストに投函されるため、顧客が不在でも問題なく配送できる利便性が魅力です。

ただし、宅配便のような追跡機能や補償制度は充実していない場合が多く、紛失や破損のリスクはある程度顧客と事業者が負担する形になります。

また、サイズ制限があるため、大型の商品や厚みのあるものには適していません。通常は書籍やカタログ、小型のアクセサリーや雑貨などの配送に向いています。

メリット

メール便の大きなメリットは、配送料が安価である点です。

ポスト投函型であるため、再配達の手間もかからず、コストを抑えて配送を完了できます。特に小型商品や低単価の商品を扱う事業者にとっては、利益を損なうことなく低コストで配送を行える点が魅力です。

デメリット

メール便は、宅配便と比べて配送の追跡機能や補償制度が限定的であり、商品が配送途中で紛失や破損した場合のリスクは事業者側が負うことが多いです。

また、配送速度も宅配便に劣るため、顧客が早急に商品を必要としている場合には不向きな手段となります。さらに、サイズや重量に制限があるため、取り扱い商品が限定されるのも注意が必要です。

配送方法の選定基準

それぞれの配送方法にはメリットとデメリットがあるため、事業者は自社の商品特性や配送コスト、顧客ニーズを考慮して最適な方法を選択することが求められます。

例えば、コストを抑えつつ定期的に発送する場合はメール便が向いていますが、顧客への丁寧な対応や商品の保護を重視する場合は宅配便が適しています。

また、宅配便とメール便を商品に応じて使い分けるハイブリッドな配送方式を採用することも、効率的な配送を実現する方法です。

配送方法を工夫することで、顧客満足度を高めるだけでなく、コストを削減し、利益を増加させる効果も期待できます。

配送会社の種類とサービス比較


ECサイト運営において、配送会社の選定は非常に重要です。
配送会社は商品の納期、品質、コストに直接関わるため、正しい選択をすることが顧客満足度の向上やリピート購入に繋がります。

日本国内で広く利用されている代表的な配送会社は「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便(ゆうパック)」の3社です。

それぞれに特徴があり、取り扱い商品や配送のスピード、サービス内容において異なった強みを持っています。ここでは、これらの配送会社の特徴と60サイズの料金を東京から大阪までで比較し、どの配送会社がどのようなシーンで適しているかを解説します。

1. ヤマト運輸

ヤマト運輸は、日本国内で最も広く利用されている配送会社の一つです。

長年にわたって高品質な配送サービスを提供しており、EC事業者からの信頼も厚いです。特に「宅急便」は、スピード、精度、カスタマーサポートの全てにおいて優れたバランスを持っています。

また、ヤマト運輸の大きな強みは、クール宅急便という温度管理が必要な商品の配送に特化したサービスがあることです。生鮮食品や医薬品、化粧品など、温度管理が重要な商品に最適です。


[料金(60サイズ、東京-大阪間)]
約850円

[特徴]
高い顧客サービスと信頼性 時間指定や再配達のサービスが充実 温度管理が必要な商品の配送(クール宅急便)全国規模での配送ネットワーク EC事業者向けの発送支援サービスが充実(オンライン発送手続きなど)

[向いている商品]
高価な商品や生鮮食品、医薬品 高品質なサービスが求められる商品 迅速な配送が必要な場合

2. 佐川急便

佐川急便は、国内における配送会社の中でコストパフォーマンスが高いと評判です。

特に企業向け、法人向けの大口配送に強みを持ち、定期的な発送を行うEC事業者にとっては非常に頼りになるパートナーです。

また、大量の荷物を効率的に取り扱うための仕組みや、配送のスピードを重視する配送方法においても優れています。


[料金(60サイズ、東京-大阪間)]
約770円

[特徴]
コストパフォーマンスが高い 大量配送や定期的な配送に強み 迅速な配送サービス(当日配達など)法人向けの柔軟なサービス オンラインでの発送手続きや追跡サービスが充実

[向いている商品]
アパレルや日用品、大量に発送する商品 コストを抑えつつ、配送スピードを重視する商品 法人契約で安価に大量配送を行いたい場合

3. 日本郵便(ゆうパック)

日本郵便は、全国どこでも均等に配送サービスを提供するため、特に地方や離島などの配送に強みがあります。

また、郵便局が身近な存在であり、受取場所を指定できる「局留め」サービスなど、利便性の高いオプションも提供しています。

低コストでありながら、全国どこへでも配送できる点が魅力です。


[料金(60サイズ、東京-大阪間)]
約700円

[特徴]
全国規模で均等に配送サービスを提供 郵便局での受け取りが可能(局留めサービス)比較的低コストで、特に小型の商品に最適 追跡サービスや郵便局経由の受取オプションが充実

[向いている商品]
書籍やアクセサリー、衣料品など小型の商品 地方や離島への配送が多い場合 顧客が郵便局で商品を受け取りたい場合

※正式な料金は各社の料金ページをご確認ください

宅急便運賃一覧表 | ヤマト運輸

【佐川急便】輸送料金|荷物を送る・受け取る

国内の料金表 - 日本郵便

配送業社の比較表(3社)

配送会社 料金(60サイズ、東京-大阪間) 特徴 向いている商品
ヤマト運輸 約850円 高品質なサービス クール宅急便、全国配送網 高価な商品 生鮮食品 医薬品 化粧品
佐川急便 約770円 コストパフォーマンスが高く、大量発送に強み アパレル 日用品 大量発送
日本郵便 約700円 低コスト、郵便局受取サービス、地方配送に強み 小型商品 書籍 アクセサリー 地方配送


主な配送会社の配送料比較については以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければ併せてご参考ください。
【主な配送会社の配送料比較】送料設定の決め方・注意すべきポイントとは?

配送会社の利用割合


ECサイトでの配送業務を効率化するためには、どの配送会社を利用するかが非常に重要です。

配送会社の選定は、業種や商品の特性によって大きく異なり、それぞれの会社が提供するサービスがどれだけマッチするかが決定要因となります。

ここでは、食品、ファッションといった主要なECカテゴリーごとに、各配送会社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)の利用割合を解説します。

1. 食品業界での配送会社利用割合

食品業界では、配送の品質が重要です。特に、温度管理が必要な商品(冷蔵・冷凍食品など)は、配送会社選びに大きな影響を与えます。

食品業界で特に重視されるポイントは、「迅速さ」「安全性」「温度管理」などです。そのため、配送業者としてヤマト運輸が圧倒的に多く選ばれています。

ヤマト運輸の利用割合

ヤマト運輸は、クール便(冷蔵・冷凍便)などの温度管理が得意で、食品業界で非常に高いシェアを誇ります。

例えば、生鮮食品や冷凍食品を取り扱うECサイトでは、品質を保証するためにヤマト運輸を利用することが多く、その割合は60%以上にのぼることが一般的です。高い顧客サービスと配送速度、そして確実な温度管理が特徴で、消費者の信頼も厚いです。

佐川急便の利用割合

佐川急便も一定のシェアを持っていますが、ヤマト運輸ほどの利用頻度ではありません。 主に、大量配送を行う事業者や、食品以外の商材も取り扱う事業者が利用しています。

食品業界においては、佐川急便を選ぶ場合は、温度管理があまり必要ない常温商品が中心です。

日本郵便の利用割合

日本郵便は、主に小型商品や地域密着型の配送に強みを持っています。

食品業界ではあまり多く利用されていないものの、地域の特性を活かした配送網を持つため、一部の地域限定商品や低価格帯の商品などには利用されています。 特に、配送エリアの広さを生かしたい場合に選ばれることが多いです。

2. ファッション業界での配送会社利用割合

ファッション業界では、商品の種類やブランドによって配送業者の選定が異なります。

特に、ファッションアイテムはサイズや重量がバラバラであり、かつリターン(返品)が発生しやすいという特徴を持っています。 そのため、配送のスピードと追跡機能が重要です。

ヤマト運輸の利用割合

ヤマト運輸もファッション業界では重要な役割を担っていますが、主に高級ブランドや顧客サービスにこだわるECサイトに多く見られます。

特に、顧客に高いクオリティを求めるEC事業者がヤマト運輸を選ぶ傾向があり、宅急便や時間指定便など、より柔軟なサービスを提供するため、ヤマト運輸の利用割合は約20%程度です。

佐川急便の利用割合

ファッション業界では、コストパフォーマンスと配送スピードを重視するため、佐川急便が最も利用される配送会社の一つです。

特に大量配送を行っているECサイトでは、佐川急便を選ぶことでコスト削減が図れるため、30%以上のEC事業者が佐川急便を選択しています。アパレル業界では迅速な配送を重視し、佐川急便はリピーターの獲得にも貢献しています。

日本郵便の利用割合

日本郵便の利用割合は、主にコストを重視するEC事業者や、返品が多い商品を取り扱う小規模なECサイトに見られます。

配送費を抑えながらも、確実に配送を行いたい事業者が選ぶ傾向にあり、低価格帯の商品や小型アイテムを中心に、全体の10%程度のシェアを占めています。

3. その他の業界での配送会社利用割合

ファッションや食品業界以外の業界(例えば、家電、書籍、アクセサリーなど)でも、配送業者の選定は重要です。

各業界ごとの特性に合わせて、配送会社が選ばれます。家電業界家電業界では、ヤマト運輸や佐川急便が利用されることが多いです。

特に、重くて大型な家電商品が多いため、佐川急便のようなコストパフォーマンスに優れた会社が選ばれることが一般的です。しかし、特に高価な家電商品では、ヤマト運輸の高いサービス品質を重視する傾向もあります。

書籍・メディア業界

書籍やDVD、CDなどのメディア系商品では、日本郵便の利用が多く見られます。

安価で軽量な商品が多いため、日本郵便のメール便やゆうパックが選ばれることが多く、配送費のコストが抑えられる点が大きなメリットです。

アクセサリー・ジュエリー業界

小型で高価な商品が多いアクセサリー業界では、ヤマト運輸が選ばれることが一般的です。

ヤマト運輸の高い配送サービスと、商品が破損するリスクを回避できる点が支持されています。

4. aishipでの配送会社利用割合

クラウド型ECサイト構築ASP「aiship」を例に、どの配送業者が多く使われているのかをご紹介いたします。(食品・ファッション)

グラフの結果からaishipを利用している食品、ファッション業界のオーナーで利用数が多い配送会社はヤマト運輸であり、次いで日本郵便、佐川急便と続くことがわかります。

EC業務の効率化を実現するための「送り状発行システムB2クラウド」と「配送のアウトソーシング」


ECサイトの運営において、配送業務の効率化は売上向上と顧客満足度を高めるために欠かせません。

配送業務は、梱包、送り状の発行、配送手配、出荷後の追跡、返品対応など、非常に多岐にわたります。これらの業務をいかに効率よくこなすかが、運営コストを削減し、配送のスピードや精度を高める鍵となります。

ここでは、ECサイトの配送業務を効率化するためのツールとして、「送り状発行システムB2クラウド」と「配送のアウトソーシング」についてご紹介します。

1. 送り状発行システムB2クラウド

ECサイトの運営者にとって、配送業務の中でも特に時間と手間がかかるのが「送り状の発行」です。

注文が増えるにつれて、手作業で送り状を発行する作業は煩雑になり、ミスや手間がかかるため、業務効率を大きく損なうことになります。

ここで便利なのが、B2クラウドという送り状発行システムです。 B2クラウドは、ヤマト運輸が提供するクラウド型の送り状発行システムで、オンラインで簡単に送り状を発行できるサービスです。主に以下のメリットがあります。

送り状の一括作成

複数の注文に対して、一度に送り状を作成することができます。
複数の注文が入る中で、手作業で個別に送り状を作成する手間が省けるため、時間の大幅な短縮が可能です。

自動連携機能

ECサイトと連携することで、注文データを自動的に取り込み、送り状を自動作成することができます。

これにより、受注処理と配送手配の効率が格段に向上します。 配送情報が誤っている、あるいは抜けているというミスを未然に防ぐことができます。

発送状況の確認と管理

送り状を発行するだけでなく、発送状況を管理することができる機能も備えています。

発送後、顧客に配送情報を通知する機能もあるため、追跡情報の提供が簡単に行えます。

〜aishipならB2クラウドとAPI連携が可能に〜

尚、クラウド型ECサイト構築ASPのaishipでは「B2クラウドAPI」を用いた連携を標準機能として搭載しているため、 「B2クラウドAPI」の利用におけるオプション料金の追加やAPI使用にともなう従量課金は発生しません。

aishipを利用するとこれまでCSVの入出力によって行っていた作業を、API連携によって自動化・簡易化することができるようになります。

「B2クラウドAPI」連携の詳細はこちら

2. 配送のアウトソーシング

自社配送の課題

自社配送には人件費や配送車の維持費、梱包資材の費用など、初期投資や固定費用がかかります。

さらに、自社で全てを運営するためには、配送管理システムの整備や配送スタッフの教育が必要であり、規模の小さい事業者にとっては負担が大きいことがデメリットです。

また、地理的な制約もあり、全国対応が難しい場合もあります。

配送アウトソーシングのメリット

ECサイトの運営において、配送業務は非常に労力がかかり、在庫管理や受注処理、カスタマーサポートなど、他の業務にも多大な影響を与える可能性があります。

そのため、配送業務の効率化を図るために「配送のアウトソーシング」を利用することも一つの手段です。

配送業務をアウトソーシングすることで、以下のようなメリットがあります。

■ 業務負担の軽減

自社で配送業務を全て管理するのは非常に手間がかかりますが、アウトソーシングを活用すれば、その負担を大きく軽減できます。

梱包、発送手続き、在庫管理、配送業者との調整などを外部に委託することで、社内リソースを他の重要な業務に集中させることができます。

■ コスト削減

配送業務をアウトソーシングすることで、設備や人件費を削減することができます。

特に、梱包資材の調達や配送スタッフの雇用、業務管理のための人員配置が不要になります。 これにより、固定費を変動費に変えることができ、コストの最適化が可能となります。

■ スピードと品質の向上

専門の業者に配送業務を任せることで、配送のスピードや品質が向上します。

配送業者は、その業務に特化した専門知識とノウハウを持っており、エラーや遅延が少なく、迅速かつ正確な配送が期待できます。

また、追跡や配送の状況確認が容易になり、顧客へのサービス向上にもつながります。

■ リソースの最適化

配送業務をアウトソーシングすることで、ECサイト運営者は配送に必要な時間や労力を削減でき、商品開発、マーケティング、顧客対応といった重要な業務により多くのリソースを割くことができます。

これにより、より競争力のあるECサイト運営が可能となります。

配送アウトソーシングの代表的なサービス

配送アウトソーシングの代表的なサービスの一例として以下3サービスの特徴を紹介します。

■ フルフィルメント by Amazon(FBA)

[概要]
Amazonが運営する配送代行サービスで、EC事業者はAmazonの倉庫に商品を預けるだけで、在庫管理、注文処理、出荷、カスタマーサポートまでを一括して代行してもらえます。

[特徴]
Amazonプライム対応の商品は、最短翌日配送が可能になり、顧客満足度の向上が期待できます。
また、Amazonの広範な物流ネットワークを活用することで、全国迅速な配送が可能です。特に、繁忙期や大量注文が発生する時期にも対応力が高いです。

■ ネコロジEC(ヤマト運輸)

[概要]
ヤマト運輸の提供するフルフィルメントサービスで、EC事業者向けに特化した商品保管、ピッキング、梱包、配送のすべてを一貫してサポートします。

[特徴]
ネコロジECはヤマト運輸の宅急便ネットワークを最大限に活用し、最短で翌日配送や時間指定配送が可能です。
各地域に物流拠点が設置されており、配送先が近い拠点から発送されるため、スピーディな配送とコスト削減が実現できます。 ヤマト運輸独自のシステムによる細やかな追跡機能も充実しており、顧客満足度向上に貢献します。

■ 佐川グローバルロジスティクス(SGL)

[概要]
佐川急便グループが展開する物流アウトソーシングサービスで、商品保管、ピッキング、梱包、配送、さらには返品対応までを一括管理できるサービスを提供しています。

[特徴]
佐川急便の物流ネットワークを活用した「佐川グローバルロジスティクス(SGL)」は、特に企業向けの大量出荷や特定の取り扱い条件が必要な商品に強みを持ちます。
カスタマイズされた物流プロセスの構築が可能で、ブランドごとの専用パッケージ対応や商品ラベリング、特殊な保管が求められる商品などにも柔軟に対応可能です。

3. B2クラウドと配送アウトソーシングを組み合わせた効率化

B2クラウドと配送のアウトソーシングは、個別に利用することも効果的ですが、両者を組み合わせることでさらに大きな効率化が期待できます。

B2クラウドで送り状を自動で発行し、そのまま配送業務をアウトソーシングすることで、配送業務全体をスムーズに進めることができます。

例えば、B2クラウドで作成した送り状を配送業者に直接送信し、外部の物流センターで商品をピックアップして発送するという流れを作ることができます。

このように、両者を組み合わせることで、ECサイト運営者は配送業務を一元管理し、スピーディでエラーの少ない配送を実現できます。

また、配送状況の追跡も一元化され、顧客対応が迅速かつ正確に行えるようになります。

まとめ


ECサイトにおける配送業務は、顧客満足度やリピート率を左右する重要な業務です。 効率的な配送を行うためには、各配送方法の特徴や主要な配送会社の選び方がポイントとなります。

例えば、温度管理や時間指定が必要な場合にはヤマト運輸が適し、大量かつコストを抑えたい場合には佐川急便や日本郵便が多く選ばれます。

また、商品サイズや重量に応じて「宅配便」や「メール便」を使い分けることで、配送コストの削減が可能です。

さらに、配送業務の効率化には「B2クラウド」などの送り状発行システムやアウトソーシングの活用が効果的です。B2クラウドは大量の送り状発行を自動化できるため、作業ミスを減らしつつ、配送スピードを向上させることができます。

アウトソーシングを利用することで、梱包や在庫管理を外部に委託でき、運営の負担を軽減しながら顧客対応の品質も向上します。

このように配送体制を整え、効率化ツールを導入することで、ECサイトの運営業務をより円滑にし、顧客満足度の高いサービスを提供できるようになります。


新しくECサイトの立ち上げをご検討の方は以下記事にてポイントを解説していますので併せてご参考ください。
ECサイト構築の方法と手順|立ち上げ時に注意すべきポイントとは?【成功事例付】

また現状のECカートシステムに課題がありリニューアルを検討している方は以下記事にて手順や費用について詳しく解説していますので併せてご参考ください。
ECサイトリニューアル成功のポイント|売上40%増の成功事例から手順・費用まで解説

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この記事の監修者

株式会社ロックウェーブ 本城 顕

広告営業を経て2020年ロックウェーブ入社。その後2年程セールス担当として、EC事業者様が抱える様々な課題に対してプロダクトを通じた解決策の提案に従事。 現在はその知見を活かしWebマーケティングでプロダクトを世の中に広めていくために奮闘中。

本城 顕

自社ECサイトの課題をヒアリングさせていただき、
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